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「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」タイル一枚一枚‐8‐

 外壁と軒裏は、同じ紺色で仕上げました。

 空が明るいように、頭の上にくる箇所は明るい色が基本です。

 しかしこの建物はソリッド感を出すほうが良いと判断し、合せるという選択をしました。

 こういった仕掛けは、なかなかに楽しいものです。

 エントランスを比較的大きくとっているのは、競技用自転車を置くからです。

 建具は色で遊んでいます。

 一番手前の部屋はピンク。

 一番奥の部屋はグリーン。

 洗面の建具は白にチェッカーガラス。

 色付きの部屋は、アクセントクロスも採用しているので、それも楽しみにしています。

 打合せ中、一番手前の部屋にタイルを広げました。

 サンワカンパニーのレノスというタイルのカラーミックス。

 色々なカラーが混ざっているのですが、個々を選んで発注することはできません。

 それで、少し多めに取り寄せ、気に入った色を一枚一枚選び、配置して貰いました。

 奥さんのこだわりセレクトです。

 上がり框のすぐ下の黄色は、一番最後にグレーから変更になりました。

 2畳足らずの空間に、これだけ思い入れを持って貰えたら、必ず良いものになります。

 家に帰るとはじめに目にする空間。

 また、来客があった時には、外観とのギャップに驚くかもしれません。

 あちこちに、ときめきポイントが散りばめられたこの計画。

 珍しく、予定より早いペースで工事が進んでいます。来月末までには完成しそうなのです。

文責:守谷 昌紀

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

築80年の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐10‐エンジンは常に2馬力

 昨年末に完成した「碧の家 」ですが、4ヵ月点検に行ってきました。

 正面には小さな花壇があります。

 左の青い花はブルーデイジー。碧はこの計画のテーマカラーでもあります。

 花弁の形で分かるように、他の花もキク科の種でコーディネートされています。

 クライアントと監督が、花屋さんでセレクトし植えてくれたもの。近所の園に通う園児が「かわいい花壇」と言ってくれるそうです。

 一通りの点検を終え、コーヒーを煎れてもらいました。

 キッチン奥にある窓には、面格子がついています。

 設計者とは、間違いのない選択をしたくなる生き物です。

 とても主張の強いデザインなので、私がこの面格子を勧めることはありません。

 しかし、この空間にとても合っています。

 レンジ、炊飯器、トースターに加えて、ネスカフェバリスタまで、全てワインレッドで統一されています。

 また、それらを置くこのフロアキャビネットは造り付け。

 向かいのキッチン前も同じタイルで合せました。

 このケトル、2006年公開の映画「かもめ食堂」で使われたものだそうです。

 こういったサイドストーリーが、空間の味をより濃厚なものにしてくれます。

 「かもめ食堂」は、フィンランドのヘルシンキに実在する日本人経営の食堂で、そこが映画の舞台となっています。

 2016年のフィンランド行きの最終日に寄ってみたのですが残念ながら定休日でした。

 リビングの隣にあるお母様の寝室からは、通り庭がみえます。

 もとはモルタル塗りの予定でした。

 工事中に私が「通り庭」と言ったのを機に、タイル貼りにしたいという要望がありました。

 変更、トラブルは大歓迎。

 沢山のタイルサンプルを取り寄せ、チョコレートと白の組み合わせを選んで貰いました。

 2階のロフトにはチェアが届いていました。

 アルネ・ヤコブセンデザインのドロップ。

 ベルギーから届くのに2ヵ月掛かったそうです。青い壁にそのフォルムが引き立っています。

 この計画のテーマには、「碧」や「北欧」がありますが、これらは私が提案するものではありません。

 クライアントとよく話し、好きの中心にあるものを純化し、結晶化させていくような作業だと思っています。

 クライアントは多くのお金、時間を掛けて家を建てるので常に本気です。

 これまでの人生で、経験した空間、素材、景色をこの機に一気に思い出し、語ってくれます。

 その中で、幹になる部分を見つけ出せれば、もう計画は成功したのと同じだと思っています。

 また、私が「これ大丈夫かなあ」と迷う部分が少しくらいあったほうが、住まい手の個性が醸し出されるものなのです。

 あくまで一般論ですが、創り手は自分のしたい事をさせてくれるクライアントを求めている傾向があります。

 そういった方も大歓迎ですが、むしろ自分の価値観や主義主張を持っている人と仕事をしたほうが、面白いとも思っています。

 その時に心掛けているのはぶつかり合うのでなく、同じ方向を向くこと。

 そうすれば、エンジンは常に2馬力。仕事をさせて貰いながら応援までしてもらえるのです。

 「碧の家 」劇場はひとまずここで一区切り。

 4月初めに撮影する予定ですが、これが私たちにとって答え合わせのようなもの。

 正解だったと信じていますが。

文責:守谷 昌紀

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『住まいの設計05・06月号』3月20日発売に「回遊できる家」掲載

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐8‐「リスク」か「 可能性」か

月末の引っ越しまで10日をきりました。

現場は、壁仕上げに入っています。

この計画はタイトルにあるとおり、壁は珪藻土塗。

これらは全て左官職人の手で塗りあげられます。

くるっとコテの上にネタを乗せる動きは、やはり職人技。

まずは大きなコテで塗り付けます。

そして、場所にあったコテに持ち替え、仕上げていくのです。


これは、壁と壁が90度でぶつかってくる入隅(いりすみ)を塗るコテ。

出隅(ですみ)なら逆形状のコテを使います。

昔は「ペンキ塗り立て」などの看板をよくみました。

しかし最近では、人の手が出来を左右する仕上げは減る一方なのです。

タイル工事もその部類に入るでしょうか。

洗面台もいい感じに仕上がってきました。

これはマグネットが付く塗料で塗られた子供部屋の壁。

塗料に砂鉄が含まれています。

これらは左官工事と似ていますが、タイル工事、塗装工事と、全て別の業種なのです。

ご夫妻と内部を回りますが、壁をみるだけでも楽しそうです。

自然素材の中で暮らしたいという強い思いが、無垢の床、珪藻土の壁を実現するに至りました。

建物に入った時、いわゆる新築の家の匂いはしません。土の匂いというか、非常に優しいのです。

左官工事、タイル工事、塗装工事と人の手が出来を左右すると書きました。

建築家との家創りも全く同じです。自由がゆえ、互いの考え方がその成否に大きく影響を与えます。

それらをリスクと呼ぶのか、可能性と呼ぶのか。

「可能性」と思った人とだけ仕事をすることになるので、クライアントは皆ポジティブな人ばかり。

課題、問題ももちろん噴出してきますが、基本、現場打合せは楽しいものです。

それは可能性に満ちているからに他ならないのです。

文責:守谷 昌紀

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「White Eaves」‐5‐タイルを決めるのは本当に難しい

 前回のUPが3月15日。

 上棟から、あっと言う間に2ヶ月半が経ちました。

 その間の現場打合せは5回。さぼっていたというよりは、現場日記が追いついていないのが現状です。

01 - コピー

 前面道路は一方通行で、それがデザインにも影響を与えています。

 また、工事請負契約が成立した段階で、熱源はプロパンガスとしていました。

 ところが工事が始まってすぐガス管が敷設されることが分かり、都市ガスへと変更。これはランニングコストに大きなメリットがあります。

 その敷設工事も終わり、新品の前面道路になりました。これはかなりついています。

03 - コピーのコピー

 日の光も強くなり、クチバシ状のファサードは何とも言えない表情を見せてくれます。

 シートが外れる日がとても楽しみ。

07 - コピー

 道路が北側で、各部屋は裏の南を向いています。

 一階の親世帯は、南の庭から光が差しこんでくるのです。

13 - コピー

 この2ヶ月半の間、下のお子さんが何回か遊びに来てくれました。

15 - コピー

 彼の部屋は、希望通り薄い青がテーマカラーに。

 本人が居れば即決即断です。

17 - コピーのコピー

 一番の課題はタイルでした。

 2階世帯は、寝室等の個室を除き全てタイル。現場で見て貰ったサンプルはおよそ20種類。

 中でも、メインのLDKは難航に難航を極めました。どのくらい難航したか。数枚貼ってから変更になったのです。

 フローリングは木なので、人の意思が入り込む余地がありません。しかし、タイルは人が作るもので、無限の選択肢があります。

 質感、色味、コストをよりどころに絞って行くのですが、もっとも大事なのは「響くか」です。

 本当に、あちこちへ行きましたが、最後は一番初めに選んだものに戻りました。初めに「響いた」ものです。
 
 ここに戻った理由には、コストの件も絡んでいます。

 このタイル、値段が高すぎるので一旦ボツになりました。しかし、色々なメーカーを当たるうちに、全く同じものが、半値で買えることが分かったのです。

 楽ではないですが、面倒だとは思っていません。それら全てがストーリーとなり、愛着に繋がるからです。

 もっと言えば、このくらいのトラブルがあった方が、家創りは面白いのです。

 勿論、理解あるクライアント、ついてきてくれる施工会社があってこそなのですが。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」‐12‐竣工写真

■■■「セブンドリーマーズ銀座店」のオープニングセレモニー■■■
3月28日(金)-30日(日) 11:00-20:00 東京都中央区銀座5-8-3

550kmという距離を超え、そして厳しいコストの中、完成した「柏の家」。

写真撮影は、担当スタッフも連れて行きました。空は雲ひとつない快晴。

ご主人がこよなく愛するプレミアリーグのリヴァプール。そのホームスタジアム「anfield」がモチーフになっています。

玄関を入ると、右にあるのが「作業室」。奥さんが、木工細工をしたり、縫い物をしたりする部屋です。

ここで作品を作り、数ヶ月に一度、ワンデイショップを開きます

壁も自ら漆喰を塗り、照明なども全て奥さんのセレクト。作業室であり、アトリエであり、店舗であり。

スタッフはこの部屋に泊めて貰いました。

2階はLDKの1室空間。正面が北向き。南の奥に広いバルコニーがあります。

天井は4m以上。延べ面積26坪以上の広がりを出せたと思います。

向かって右にキッチン。袖壁後ろは、両面の全面収納になっています。

外からみると、丁度レンガが張り出している部分です。

見返すと、ダイニング後ろの大きな窓が見えます。

北側の光は明るすぎることがなく、思いきった開口計画が出来るのです。

水周りの上にはロフト。ここはサッカーミュージアムと呼ばれます。

リヴァプールと柏レイソルのお宝が展示されている、至福の空間。

訪れた際は、私が主寝室で夫妻がロフトへ。

しかし、こちらの方が寝やすいかも、と言っていました。

明るいバルコニーに面した浴室。ユニットバスですが、外部へ出られるよう、扉を設けました。

腰壁は高めに設定し、男性なら裸で外へ出られます。夢がかなったと、言って貰ったのです。

22日(土)は、朝から晩まで撮影。そして晩御飯は、大変なご馳走でした。

蒸し鶏、パエリア、デザート。美味しい料理でビールを頂き、12時まで盛り上がっていたのです。

フルコースに感激したのですが、朝ごはんは感動しました。好みでトッピングを選べる中国粥。優しい美味しさで、その心遣いがもう。

仕事をさせて貰い、宿泊付きのフルコース。こんな事を受け入れてよいのかとも思います。

しかし、共に戦ったのは事実。クライアントであり、戦友でもあるのです。

では、何と戦ったのか?コスト、期間、「一般的には」という慣習……

上げれば切りがありません。建築家と家を建てるのは、戦うことでもあるのです。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」‐11‐ワンデイショップ

昨年の10月に完成したこちらの住宅。

奥さんから、写真がおくられてきました。

家の前に、告知の看板がをおくと、道行くひとが興味をもってみてくれるとのこと。

明日3月15日(土)、10:00amから4:00pmまで、「ワンデイショップ」が開催されます。

店内の写真には、輸入雑貨なども並んでいます。

店名は「Rabitts」。

3月の連休、泊りがけで撮影に行く予定なのですが、その際には本当の「うさぎ」が家族に加わっているとか。楽しみにしています。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」‐10‐自宅で雪見風呂

千葉の家のクライアントから、大雪の写真が届きました。

雪の中、レンガの外壁がなかなかに映えています。

「自宅で雪見風呂」を堪能いたしました!と、昨日メールを貰いました。千葉は今や雪国です。

かまくらの写真もあり、雪の休日を満喫しているとの事。

風呂は2階にあるため、ユニットバスにしています。

裸でもバルコニーに出られるよう、大きな出入り口を備え、腰壁もかなり高くしました。それが、ご主人たっての希望だったのです。

バルコニーにも降り積もる雪。いよいよ雪見風呂の写真です。

もう説明は不要でしょうか。

念のためですが、ご主人に了解は貰っています。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」‐9‐ うれしくて…

先月竣工した千葉の家。奥さんから「うれしくて…」とメールが届きました。

 月曜日の昼に職場の友人とお子さんで我が家でパーティーをしました。大人13名、子供5名で・・・・

 椅子の数も偶然ですが13脚ありゆっくり座って食べて飲んでしゃべってと楽しい時間を我が家でできました。

 来客の皆が全員素敵なお家で、いたるところがちゃんと考えてて良いお家だね~~~と言ってもらいました。羨ましい~~~!!と

 いろいろな方の力を借りて自慢できるお家になり感謝しております。ありがとうございました。

 憩いの場所(落ち着くおうち)ができたそうで、また次回もやる計画になりました。また報告のご連絡をさせてもらいます。

照明のセレクトと、棚の制作は奥さんによるものです。

食材の入った缶も、こだわりが伝わってきます。照明も、思い切りのいい選択です。

この家のモチーフとなったのは、リヴァプールにあるanfieldというサッカー場。

玄関には、そのジグソーパズルが飾られています。

階段のエンブレムは、リヴァプールの選手たちが、ピッチに立つ前にタッチしていくものだそう。

毎朝、ここにタッチして仕事へ、学校へ行くなら、こんな素晴らしい仕掛けはありません。

anfieldというモチーフを考えたのはご主人です。現地へ行くほどの、熱烈なプレミアリーグ、リヴァプールのファンでした。

建物には、多くのストーリーがあればあるほど、愛着が生まれます。それは困難と置き換えても良いかもしれません。

近いうちに撮影に行く事になっており、楽しみにしています。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」‐8‐ 寄りと引き

千葉へ行ったのは先週でした。

明日が引っ越しというタイミンで、外部だけ撮影して来ました。

表札は焼物です。こういった素材感は、無垢ならでは。

正面のスチール庇はスチール製です。レンガの対比がなかなか美しいものです。

外観が「引き」の写真なら、素材感が伝わるのは「寄り」の写真です。

引きで形が良く解るのは、この角度でしょうか。

どのアングルがこの家を最もよく伝えることが出来るのか。これが、撮影の楽しみであり、緊張であり。

今回は思い切って、ミラーガラスも使っています。

正面が北向きなので、昼間なら家の中はほぼ見えません。中から見ていると、結構指を指している人も多いとのこと。良い話であれば嬉しいのですが。

内部の撮影は、奥さんによる家具工事が終わってから。その連絡を楽しみに待っているのです。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」‐7‐ ぞくっと

昨日、現場へ行っていました。

審査機関の完了検査だったのです。

審査機関の人が「関西弁だね」といい、書類に目を通しました。「ああ大阪から。大変だね」と。

全く大変でないとと言えば嘘になりますが、声が掛かる内が華だと思っています。検査は問題なく終了。まずは一安心です。

内部は最後の掃除か残っているものの、概ね完成です。

決して大きな家ではありませんが、2階は1室空間。天井高もあり、開放的な空間になりました。

道路が北にあるので、南側に大き目のバルコニーをとっています。

フルオープンの窓を開ければ、外部とも一体に。

大きく窓を開けてお風呂に入りたい。出来ればそこから外に出たい。

よって、お風呂からバルコニーに出れるドアをつけました。

奥さんが夕方現場に来てくれました。「足場が外れ、初めて外観を見た時は、ぞくっとしました」と。

初めに書いたのですが、この建物にはモチーフがあります。

プレミアリーグのリヴァプールの本拠地、アンフィールドというスタジアムです。それでも、そんな感想を貰うと設計者冥利に尽きるのです。

文責:守谷 昌紀

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