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大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

「池を望む家」-5-上棟式

 2008/9/11より、現場日記を始める事にしました。

 建築が創り上げられて行く過程をお届けしたいと思います。池を望む家の上棟式からスタートするので、ここまでの過程も過去の記事としてUPします。  

 先週末、上棟式がありました。

 式の場合でもと、準備をしていましたが、クライアントの希望で「めったに会う機会のない、現場の人達とゆっくり食事を」ということになりました。

 ご馳走を用意して頂き、食事会が始まりました。

 建築には20種前後の職種が必要です。今回は、大工、鉄骨、電気、水道、左官そして工務店と私達が出席させて頂きました。

 どんな方がクライアントで、どんな家族が暮らすのか。現場の方が、実際に会うのはとても良い事です。

 ようやく暑さも一段落し、建ち上がったばかりの家には爽快な風が吹き抜けます。

 大阪府の南部には、灌漑用のため池が多くあります。この敷地はそのほとりの高台にあるのです。

 屋根の上に上がってみました。ちょっと危険ですが眺めは抜群です。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-4-建方 検査

 本日は建築確認申請の検査機関の中間検査がありました。

 前回の基礎配筋検査に続き、第二回目。

 検査機関の担当者が、図面通り施工されているか、順にチェックして回ります。

 鉄骨の建物の場合は建方工事完了時に検査を受けます。

 鉄骨の構造体が出来上がり、デッキプレートというコンクリートを流し込めば床になる鋼材を据え付けた時が検査時です。

 鉄骨は概ね、梁部分に継ぎ目があります。

 その部分に添える鉄板、締め付けるボルトのサイズ、数、締付ける強さ等が構造図によって指定されているのです。

 今回も無事中間検査は合格しました。

 溶接工が屋根部分のデッキプレートに流し込むコンクリートを止める鉄板を溶接していました。

 床、屋根部分が出来上がれば構造体はほぼ完成です。

文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-12-家具、建具

 今日は、クイラアントと完成部分を見て回りました。

 問題点もいくつか見つかりました。

 一番大きな問題は、家具の模様とキッチンの模様の向きが統一できていなかったこと。
 
 建築工事は多くの業種が複雑に絡み合いながら進んで行きます。

 同じような種類の工事に見えて、キッチンと家具は全く違うものなのです。

 なんとか対応策を考えなければなりません。

 一方、非常に重要な中庭もタイルが貼り上がり、感じが出て来ました。

 完成予定日まで、残すところ3週間。いよいよ本格的な追い込みの時期です。

文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-10-内装

 8月に入って、内装工事が本格化してきました。

 壁を貼ったり、床を貼ったり。

 経験的に、この時期が室内は一番小さく感じます。

 現場が始まり、現場との第1回目の定例会議の際、必ず伝えている事があります。

 「皆プロだから、それぞれに、これは出来る、これは出来ないという基準はあると思う。しかし、感動出来るような建築を創ろうと思えば、今までこうだったからというレベルでは絶対駄目。色々言い分は有ると思うけど、自分の都合はまず一番後ろにしまって、何が一番良いかを皆で純粋に探そう」と。

 市街地では、近隣の建物が迫り、施工が難しい場面もあります。そんな時こそ、職人の技とプライドを見せて欲しいのです。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-3-基礎 配筋検査

 本日は確認審査機関による中間検査がありました。

 以前、建築確認申請(建築物が建築基準法に合致しているかの事前審査)をする際は特定行政庁、いやゆる役所に申請していました。

 しかし、民に出来ることは民にという考えで、民間の検査機関に委託できるようになりました。今回は民間の審査機関に申請しています。

 概ね2ヵ月を掛けて書類審査に合格すると、今度は現場での検査です。

 今回の現場検査は中間検査が2回、最後にある完了検査の計3回。

 中間検査の1回目は基礎の鉄筋検査。図面通り施工されている事を確認してもらいます。

 例えば、柱を固定するアンカーボルトは直径何mmの鉄筋で、直線部が何cm、曲がり部が何cmなど、細かく指定されています。

 一番底で建物を支える基礎盤も短辺何cmピッチ、長辺何cmピッチ等と指定されています。

 無事、中間検査に合格しました。次の中間検査は建方工事完了時。鉄骨の骨組みが出来上がった時です。

文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-9-位置決め

 間仕切り壁の下地が全て出来上がったら、スイッチ、コンセントなどの位置を確認して貰います。

 現場には、全て寸法で伝えてありますが、クライアントには実際に見て貰うのが一番です。

 現代の建築には、多くの機器が有ります。他にも、インターホン、照明機器、トイレのペーパーホルダー、タオルリング。ガスコンセントがあったりセキュリティー機器があったり。

 これを型紙に切って、実際の場所に貼ります。

 現場にはクーラーなど勿論ありませんから、この日は皆大汗でした。クライアントは小さいお子さんと一緒で申し訳なかったのですが、これをするとしないとでは大違いなのです。

 文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-1-プロローグ

 大阪府南部には、灌漑用のため池が多くあります。この敷地はそのほとりの高台にあります。

 クライアントが初めて当事務所に見えたのは1年半ほど前。

 その時候補に上がっていたのは、①ガケの敷地、②住宅地の平坦な敷地、そして③池の見えるこの敷地、でした。

 その時も色々と話しを聞かせて貰ったのですが、2回目の来所時には、すでにこの敷地に決まっていたのです。

 私も初めてここに訪れた時は、興奮しました。プゼンテーション前でしたが、この眺めを持つ敷地で設計出来ることは、この上ない幸せと感じたのです。

 7月下旬、いよいよ工事開始です。
 
文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-8-外壁

 外壁工事が進んで来ました。

 外壁の裏側は壁内結露を防ぐ為、15㎜ほどの隙間を作ります。その為の部材を通気胴縁を言います。

 軒樋も付きました。

 軒樋は、古い寺社建築などには無い場合がほとんどです。この樋をどう処理するかで、建築のたたずまいは大きく変わるのです。

文責:守谷 昌紀