「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐5‐仕事は仕事を超えてこそ、仕事として続く

 遅ればせながら、現場に当社の横断幕をあげました。

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 手前に停まっているトラックは、断熱材を吹き込む機械が積んであります。

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 玄関框(がまち)は、無節の檜。なかなか立派な材です。

 こちらの家は、無垢、嘘のないということが、重要なコンセプトになっているのです。

03 - コピー

 クライアントには、先週末、今週末と続けて現場に足を運んでもらいました。

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 先週との違いは、間柱に繊維状のシートが張りつけられている点。

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 外壁との隙間に、セルロースファイバーという新聞紙からできた断熱材を吹き込んでいきます。

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 一般的なグラスウールより金額は張りますが、健康によい、音が静かなどのメリットがあり、今回実現に至りました。

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 前に停まっていたトラックの荷台に、撹拌し送り出すコンプレッサーが積まれています。

 職長に「いつもより多めにね」と冗談を言うと「入れすぎるのも、効果が落ちるんですよ」と諫められました。

 失礼いたしました。

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 敷地に合わせたフォルムは、バルコニーにも見てとれます。

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 建ぺい率いっぱいに、かつ機能的で美しく。

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 そこから上を見上げると、ちょうど屋根の施工中でした。

 今回、屋根材はブルーを選択しています。

 屋根上の職人に声をかけると、幾分誇らしげに応えてくれました。

 そう、ここは人生における舞台です。

 職人の人達がお子さんと近所を通っ時、「お父さんが仕事をした家を見に行くか」と言ってもらえるよう仕事をしたいと思っています。

 単価通りの仕事なら、単価通りの家しかできません。

 仕事は仕事を超えてこそ、仕事として続いていくのだと思っています。

文責:守谷 昌紀

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