6月末に竣工した「ときめく紺色の家」。
先週2ヵ月点検に行ってきました。
クラアントから「ようやく見て貰えるようになりました」というメールもあり、楽しみにしていたのです。
疑っていた訳ではありませんが、その言葉に偽りなしでした。
渋滞で少し遅れて到着すると、監督はすっかりくつろいでいます。
最後に見た現場の最終形から、完全なる「家」に変化していました。
緑や小物が入ってくると、空間はクライアントのカラーに染まっていきます。
料理で言うと、最後の味付けのような感じでしょうか。
奥さんはすっきり好きで、キッチンまわりは気持ち良いくらい片付いています。
オーディオはご主人こだわりのレコードプレーヤーも。
収納の中はレコードがびっしりでした。
完成形を見ていなかったのがパウダースペースです。
奥さんと娘さんが2人並んでお化粧できるようになっています。
モザイクタイルと鏡を壁に埋込みました。
遣り替えが出来ない分、緊張感が無くはありませんが、その決断分美しいのです。
とても気に入っていると言って頂きましたが、むしろその決断をして下さったことに、私が感謝するのです。
奥さんは。夜照明を落としてヨガをするそうです。
その時に、この小屋組みや天井がとても美しいそうです。
面倒で手間の掛かるところに美は宿ります。必ず狭き門を選ばなければならないのです。
リビングの先には、ご主人愛用のロードバイクが置いてありました。
計画時にはエントランスに置くことにしていました。
しかし、この計画とご自身の独立が重なり、なかなか練習ができずで、試合などは一旦休止中だそうです。
それでも、「また乗りたいと思って頑張れるからここに置いてあるんです」と。
私のクライアントは、なぜここまでストイックな人が多いのか分かりませんが。
未来の暮らしに夢を持ち、ご家族の幸せを心から願う方々と仕事するのは、本当に楽しいものです。
勿論その過程においては、大変なことも無いことはありませんが、全く無いとそれは辻褄が合わない気がします。
金額だったり、納期だったり、コントロールしきれないように見えるものも、何とかすると決めれば何とかなるものです。
この計画のタイトルは「ときめく紺色の家」だったので、「ときめいて貰っていますか?」と質問するつもりでした。
聞き忘れてしまったので、次回撮影に訪問した時に聞いてみます。
「ときめかない」とは言い難いとは思いますが、答えにはさほど意味がありません。
ここを訪れると私がときめくのですから。
文責:守谷 昌紀
■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました
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