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大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

兵庫県太子町/地域のために、エレベーターのあるリハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」‐7‐写真撮影

■■■9月28日(日)地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」内覧会開催■■■

日曜日は、地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」の撮影に行ってきました。

現地へ向かう道中は、雲がかなり多くてやきもきしていたのですが、外観を撮るタイミングで晴れてくれました。

まずは、逆光になる前に屋上から。

至ってシンプルな外観だけに、どのアングルがメインになるのかが、自分でも判断がついていません。

南東角から?

ここは真南の正面か?

はたまた、東からのアングルか?

どれも捨てがたいのですが、最終的には写真家の納品があってから判断したいと思います。

内部を撮り始めると急に雲が増えてきました。

中庭向きは晴れて欲しかったですが、贅沢は言えません。

1階、2階はリハビリ室です。

天気が良いと本当に景色のよい所です。

3階のエレベーター前の空間は、ミーティングができるよう、プロジェクターも備えています。

その奥にあるのがスタッフエリア。

カフェのような空間としました。

奥にあるリクライニングチェアは、カーテンで仕切ると仮眠もできるようになっています。

この空間に、院長のスタッフへの思いが凝縮しているのです。

1階のリハビリ室は、既存クリニックと渡り廊下で繋がっています。

増築につき、様々な法規をクリアして完成に至ったのですが、この空間にその物語りが詰まっているのです。

渡り廊下から既存クリニックの受付までやってきました。

このカウンターも、増築工事が終わった後、夏季休暇の数日で完全に作り変えました。

細やかに設計、デザインしたつもりです。

夕景の撮影まで、あっという間です。

東からの外観もなかなか良い感じでした。

シンプルでありながら、シンボリックな外観とした新病棟。

様々な機能がぎっしりと詰まっています。

近くの方は是非内覧会にお越しください。

■■■8月1日(金)患者さんでなくても立ち寄ってほしい「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」JIA(日本建築家協会)のトップページに掲載されました■■■

■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■

ホテルライクな「ドッグランのあるタイル床の家」‐7‐写真撮影

竣工は昨年の12月だったので、撮影までかなり時間が経ってしまったホテルライクな「ドッグランのあるタイル床の家」

ようやくタイミングが合い、撮影に来れました。

タイミングを見計らっていたのは、正面に電線があるからです。

僅かに外壁に影を落としていますが、もう少し時間が経てばかわすことができるかもしれません。

時間を変えて、何度も撮り直してもらいました。

屋根付き駐車場もこだわりの場所です。

エントランスを入ると、正面にはオープンな階段。

吹抜けを介して2階と繋がっています。

全てタイルのLDKは南向き。

小さなドッグランがあるので、明るくプライバシーも保てるのです。

エントランスから、直接ドッグランに出れるうえに、足洗場も備えています。

洗面と浴室は、モノトーンでまとめてみました。

小さな坪庭がリーゾートホテルのような空間を演出してくれます。

トイレや手洗いなど、様々なタイルを採用しました。

休憩時には、元パティシエのご主人作のパウンドケーキも頂きました。

アイスコーヒーも、デロンギのコーヒーメーカーで豆から挽いてくれたとのことでした。

キッチン後ろの収納は、全て隠せるように工夫したのです。

夕景の撮影が終わったあとも、照明が美しいので内部の写真を撮ってまわります。

主寝室の他に、もうひとつ隠し部屋があります。

かなり細やかなオーダーがあった、曲線を描く間接照明が特徴です。

細部にまでこだわったこのお家ですが、一番幸せなのはチワワ兄妹かもしれません。

ダイニング横にある造作家具の内部です。

それぞれの服がびっしりなのです。

この日の晩御飯は、ジビエの入ったドッグフードでした。

ご主人が言う、ちょっと変わった家族とは、明るいタイ人の奥さんとチワワ2匹でした。

「最後の夢を実現したい」とオファーを貰ったのは2年前でした。

面と向かっては聞いていないのですが、はたから見ていると「実現できたのでは」と勝手に思っているのです。

■■■8月1日(金)患者さんでなくても立ち寄ってほしい「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」JIA(日本建築家協会)のトップページに掲載されました■■■

■■9月28日(日)地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」内覧会開催■■

■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■

兵庫県太子町/地域のために、エレベーターのあるリハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」‐6‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE4-9月28日(日)内覧会開催-

地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」【ゲンバ日記チャンネル】Episode4を公開しました。

建築確認申請の完了検査を合格しました。

検査員の方が、「増築工事は5倍手間がかかるでしょう」と言われたことに、救われる思いがしました。

調査、設計、建築関連法規のクリアと歯ごたえ十分の仕事でした。

初めて太子町に来たのは2020年の4月2日、コロナ禍へ突入する直前でした。

東隣にプールのあるデイケアセンター建設の相談を受けたのですが、水の美しい、穏やかな街だなと感じていました。

あれから5年、コロナも終わり、増築棟も完成し、本当にありがたいことだと思います。

しかし、ここから既存棟の受付、待合室の改修工事に入っていきます。

お盆休み以外、営業を止めないという、なかなかにハードルの高い工事なのです。

あとは内覧会を待つばかりとなりました。

9月28日(日)、予約不要ですので是非お越しください。

■■■9月28日(日)地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」内覧会開催■■■

■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」‐18‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE5-本棚・キッチン完成-

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode5を公開しました。

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」ですが、完成予定日は過ぎていますが、工事はまだ続いています。
自邸では笑ってしまうくらい色々なことが起こっていますが、必ず完成させなければならないのが建築の宿命です。

2月の中旬から建物内を移動しながら仮アトリエで営業を続けてきましたが、ようやく2階のアトリエに本棚と机が入ってきました。

空間はあるのが当たり前ですが、ない時期を経験し、改めてその価値、有難さを感じます。

3階LDKに、ようやくキッチンが取り付きました。

限られた空間なので、柱型を巻き込んだ形の造作工事としています。

古ビル探しから2年。はじめて施主となりその大変さを実感しました。

ここで、映画やスポーツ中継を観ることを楽しみに頑張ってきましたが、ようやく完成まであと少しのところまでやってきました。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

兵庫県太子町/地域のために、エレベーターのあるリハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」‐5‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE3-外観披露-

地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」【ゲンバ日記チャンネル】Episode3を公開しました。

ようやく足場がなくなり外観があらわれました。

日がよく当たる南と東には、ぐるりと庇をめぐらせています。

外壁や窓に当たる光を減らし、少しでも消費エネルギーを抑えたいとの考えからです。

また、その機能をデザインとして活かしたいとも考えました。

2015年に開業したクリニックと、2023年に開業したプールのあるデイケアセンターの間にある増築棟はシンボリックな外観にしたいと思ったのです。

現在のリハビリ室に診察室を増設し、残った部分を待合いとします。

そして、リハビリ室の機能を完全に増築棟に移動するというのが今回の計画です。

それをクリニックの営業を止めずに実現したいというのが院長からの要望でした。

かなり難易度の高い計画でしたが、 ようやく完成まであと少しのところまでやってきました。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

兵庫県太子町/地域のために、エレベーターのあるリハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」‐4‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE2-外壁完成-

地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」【ゲンバ日記チャンネル】Episode2を公開しました。

梅雨を前にして、サッシが取りつき、概ね外壁が完成しました。

増築棟が完成するとスタッフも大幅に増えることになります。

医療の仕事が大変なのは良く知られた事ですが、院長はスタッフがリラックスできる空間を作りたいと考えていました。

景色のよい外部空間や、カフェのような空間を作るために、4階建てとすることに決めたのです。

どんな仕事もそうですが、人あってこその医療ということがひしひしと伝わってきました。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
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■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

兵庫県太子町/地域のために、エレベーターのあるリハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」‐3‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE1-建方完了-

地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」【ゲンバ日記チャンネル】Episode1を公開しました。

「ささき整形外科クリニック」は2015年に完成。

続いて、2023年には、プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」が完成しました。

こちらは当社が設計・監理を担当しました。

地域の皆さんの健康に貢献できるよう、施設を拡大してきたのです。

多くの患者が来院され、リハビリスペースが足りなくなってきたことを解消するのが、このリハビリ棟増築計画です。

増築は法的なハードルがかなり高くなります。

既存クリニックに開口を開け、リハビリ棟の渡廊下を接続するのですが、既存クリニックと増築棟は、地震の揺れが異なってきます。

よって、人は行き来できるが、構造体としては離れているという状況を作る必要がありました。

それを実現するのがエキスパンジョイントです。

30cmの隙間を埋める金属の部材ですが、追って紹介してきたいと思います。

敷地は広いですが、郊外型のクリニックのため駐車スペースが大いに越したことはありません。

できるだけそれらを減らさず、車の通路を確保できる、ギリギリの大きさを狙ってプランしました。

どれだけ規模が大きくなっても、最終的に頼れるのは、現場で鍛え上げられた職人の技術だけです。

4階建ての躯体が無事組みあがりました。

鳶チームとクレーンオペレーターの阿吽の呼吸は、もっと多くの人に見て貰いたいと思います。

日本が世界に誇る技術なのです。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

兵庫県太子町/地域のために、エレベーターのあるリハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」‐2‐鉄骨検査

JRの姫路駅から姫新線で30分。

播磨新宮駅で監督と待ち合わせていました。

鉄骨検査の工場まで、30分程走りました。

こういった工場は、広い敷地が必要なので郊外が多いのです。

これまで訪れた工場の中でもかなり大きい部類です。

整理整頓も行き届いており、丁寧な仕事振りがうかがえます。

製品の寸法チェックからスタート。

工場内の部材を見て回ります。

特に重要なのが溶接部。

超音波検査によって欠陥がないか調べます。

基本的には、医療用のエコーと同じ仕組みです。

これだけオートメーション化が進んだ世の中でも、建築現場は職人の手によって作り上げられていくものが大半です。

しかも、これだけ大きく、重いものを人の手で作り上げるのが建築です。

工場内の部材は、全てが今回工事のもの。

壮観ではありますが、改めて身が引き締まる思いがします。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
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兵庫県太子町/地域のために、エレベーターのあるリハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」‐1‐プロローグ

2020年4月2日。

姫路城の桜は、ほぼ満開でした。

兵庫県太子町の「ささき整形外科クリニック」に初めて伺う前に立ち寄ったのです。

新型コロナの緊急事態宣言が発令されたのは、その5日後でした。

世の中の情勢を見極めながら、プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」は、2022年12月に着工。

”生まれ故郷である太子町で、介護が必要な方が治療・リハビリを通じて、いつまでも元気に暮らしていけるお手伝いをするために、この度ささき整形外科デイケアセンターを開設いたします。

「ささき整形外科デイケアセンター」は要介護、要支援状態からの機能の改善を目指したデイケアです。”

患者さんには、足腰への負担が少ない水中での運動を勧めますが、その施設が足りていないことが計画の動機になったのです。

その純粋な思いからスタートした、全国的にも珍しいプールのあるデイケアセンターは、2023年の8月に竣工したのです。

患者さんが増える一方の母体である「ささき整形外科クリニック」ですが、2つの施設は隣り合っています。

院長から「何とかリハビリする空間を増やせませんか」という相談を受けたのは、「ささき整形外科デイケアセンター」が竣工した1ヶ月後でした。

クリニック側の駐車場を一部取り壊し、リハビリ棟を増築する計画を進めることになったのです。

ただ、計画は困難を極めました。

駐車場をできる限り残し、リハビリする空間を少しでも大きくしたい。

相反する課題が、常に中央に立ちはだかります。

また、既存建物に増築棟をつなげるのは、法規として大変ハードルが高いのです。

更に、消防、土木事務所、保健所と、関係省庁との協議を繰り返しました。

院長が望む空間を確保するには、4階建てにする必要があることも分かってきました。

何より、クリニックの営業を止めずに完成させなければなりません。

あらゆる課題を解決できたのは、着工予定日の数日前だったのです。

2つの施設の間に建つリハビリ棟は、中立的な意味合いを込めて真っ白なキューブとしました。

その上で、開口から入ってくる光を制限し、外壁に光をできるだけ当てないよう、4枚の庇を外周に巡らせました。

その陰影が、この建物をより印象的なものとし、地域のランドマークとなってくれることを期待しています。

5年前の4月2日、姫路城は咲き誇る桜とは対照的に、人影はまばらでした。

あれから本当に色々なことがありました。

胸が痛いほどの閉塞感、終わりの見えない感染拡大……

新型コロナ前夜に計画がスタートし、この地に2件の建築を設計、デザインさせて貰うことなど想像もできなかったのです。

それらの経験をさせて貰い、改めて「医療」の重要性を感じます。

クリニックを営業しながらの計画は、まるで綱渡りのような緊張感です。

それでも、私の職能を必要として貰えるなら、これほど光栄なことはありません。

何としてでも、お盆までに完成させなければなりません。

その冒険の旅を、またここで書けることは幸せ以外の何物でもありません。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」‐17‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE4-外観あらわる-

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode4を公開しました。

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」ですが、ようやく外観があらわれました。

一番の特徴は、庇の付いた黒い金属の外壁です。

庇は約25cmですが、敷地境界のギリギリまで伸ばしています。

3階LDKは、15畳程の空間ですが、2階のアトリエと同じく南面はほぼ全開口としました。

大きな開口部はこの季節の日射を取りこむには最適ですが、夏の日差し対策も必要になってきます。

高い太陽高度の光を遮るよう、細かいピッチで8枚の庇をデザインしました。

今回は、最も短く、最も枚数の多いケースです。都市型住宅だからこその工夫なのです。

1階は、シャッターすぐ後ろにあるガレージと、開き戸と折戸で区切られたワークスペースに分かれます。

通常、私の車はワークスペースに駐車し、前のガレージが来客用です。

ただ、メンテナンス等で、ボートを大阪に持ってかえって来た時は、ワークスペースに駐艇します。

仕事を頑張る為に思い切って上町に移転してきましたが、遊びの部分もしっかり織り込んでいます。

大げさに言えば、究極の職住一体都市型住宅を目指しました。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■