「山の手の家」-5-物づくりの国

 こちらの家の完成予定は1月末。

 大工工事も概ね終わり、工事も終盤に入っています。

 タイル工事もほぼ終了。

 リビングにある独立壁は、割石で仕上げられています。

 これはクライアントのアイデア。

 石、タイルは高い物ですが、流石に存在感があります。

 キッチン、ダイニングの床と壁も一部タイル貼り。

 収納棚が取りつく前ですが、洗練されたイメージになると思います。

 タイルの色はかなり渋め。こういったモザイクタイルのキーワードは「美味しそう」でしょうか。

 この現場の棟梁とは初めて仕事をしました。

 細やか、かつ温和な人で、仕事も丁寧です。 

 塗装工事はいつも終盤。

 親方と若い職人の2人が仕事中でした。若者が現場仕事につかないと「物づくりの国、日本」は過去の話になってしまいます。

 打合せを終え、駅前の小さな中華料理店に入りました。昔ながらのラーメンが、予想以上に美味しかったのです。

 体を動かした後の昼食は格別。若者よ現場で働こう、という感じです。

 物づくりの楽しさと、大変さをどれだけ伝えられるかが、私達の仕事でもあります。

文責:守谷 昌紀

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