一昨年の8月、中高校の友人から「盆休みは、海へ行かないの」と連絡がありました。
大学時代は、よく一緒に海へも行きましたが、最近はあまり会うこともなく「珍しいこともあるもんだ」と思っていたのです。
現地で落ち合い、海を見ながら話をしている時、 「seven dreamers」の計画を聞きました。その友人、阪根がseven dreamersの創設者です。
2013年9月末にデザイン案を提出。私達にとっての「seven dreamers」がスタートしました。
はじめは、2014年3月にオープンした、「seven dreamers ginza」のみ、担当する予定でした。
立ち上げの当初から、ブランドをプロデュースする会社、全体を統括するアートディレクターも居り、そういったチームの中で、空間デザインの仕事を進めました。
「店舗ごとに、イメージが大きく異なるのは良くない」というアートディレクターの後押しもあり、芝公園もデザインすることになったのです。
そして2014年2月、「seven dreamers shibakokuen」がオープン。
当時、消費税の駆け込み需要がまさにピークを迎えていた頃。
東京オリンピックの誘致も決定し、関東の建築業界は麻痺状態となっていました。
施工会社は、全て競争見積りによる真剣勝負で決定します。
最後の見積り調整をした頃、最も信頼していた施工会社の社長から電話がありました。
「守谷さん、本当にすみません。何とか手伝いたいと思っていたのですが、もう気力が続かないんです。もうたたなざるおえないんです」
多くの建築家に支持されていただけに、仕事が多すぎたようです。
契約上、2014年3月末となっていた物件も多くあったのでしょう。関東の建築業界は、想定外の状況になっていましたが、契約は契約。
結局、店を閉めるという選択をせざる得なくなったようです。
seven dreamers 、またその親会社の皆さんには大変な迷惑を掛けることになりました。付き合いのある工務店を使いながら、自営のような形で、両店舗を完成。オープンにこぎつけてくれたのです。
心から感謝すると共に、私達にとってのseven dreamers ストーリーは、ほろ苦いものとなりました。
話には、続きがありました。
関西初の直営店がオープンすることになったのです。
JR大阪駅から真っ直ぐ南に下ると、丸ビルが見えてきます。
その脇を抜けると、大阪駅前第2ビルが見えてきます。
大阪駅前第2ビルは1976年の完成。
1952年、マンハッタンに初めて建てられガラスカーテンウォールの高層建築「レバーハウス」の影響を色濃く受けています。
大阪駅に面した北側中央部に「梅田ラボ」はオープンします。
3月27日(金)プレオープンはプレスリリース済み。
前回と変わらない、もしくはそれ以上のタイトスケジュール。結果を残すことが出来るのか。
文責:守谷 昌紀
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