■10月10日(土) 3:30pm~6:00pm 京都BAL 地下2階
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前回、打放しは雨もいいと書きました。
しかし、青空は尚いい。
僅かですが、上部が見えるようになりました。
10月初旬、1階ダイニング・キッチンの奥深くまで光が差し込んでいます。
左手にある階段を上ると、2階には「P室」と名づけられた、部屋につながります。
ル・コルビジェは「建築それは陽光のもとでの形態の正確かつ壮麗なるたわむれ」と言いました。
秋の陽光が、壁、天井とたわむれているのです。
2階にある「P室」は、目的が明確な部屋ではありません。
本を読んだり、光が壁に当たる様を眺めたりする部屋。いわば余白です。
余白は、更に外部の余白と深い庇でつながっています。
日本建築で言う、縁側にあたる空間なのです。
現在は足場があるので、屋根上にも上がって来ました。
梅田の高層ビル群、阿倍野のハルカス、空気が澄んでいる日は、りんくうゲートタワーまで見えるそうです。
簡単に、1時間位は経ってしまいそうな景色でした。
正面は西側ですが、階段のある東側は3mから4mの擁壁になっています。
こちらの姿も、なかなか刺激的なものになるはず。足場が取れるのは、11月中盤あたりでしょうか。
晩秋の陽光とたわむれる姿を、心待ちにしているのです。
文責:守谷 昌紀