「四世代で暮らす家」‐4‐ガラスの魅力

 今年は記録的にインフルエンザがはやっているとのこと。

 現場でも風邪気味の人が結構います。

 と思っていたら、うちの娘も、スタッフの田辺さんもかかってしまいました。

 小学校は強制的に1週間休みだそうですが、さすがに当社の規模では休ませてあげることができず……

 大板のガラスがはいりだし、感じがでてきました。

 いままでベニヤで塞がれていた、開口部にガラスが入ると、内部の雰囲気は一変します。

 不透明のガラス。これは拡散光を期待したものです。

 開口部にはいろいろな種類あります。

 ここは、FIXの窓とオーニング窓を組み合わせています。

 ガラスほど建築を変えた素材はないかもしれません。

 前回、ある部分のおさまりを、棟梁と相談していました。

 柱を割って加工し、ガラスを挟むというアイデアです。

 これなら、無駄なパーツがなく、極めてスッキリと美しいでしょう。

 この提案には感激しました。

 「いや~、このくらい大したことないッスよ」と謙遜していましたが、木は目地方向なら割り易く、継ぎ目もほとんど目立たないという、特性を熟知していなければ出来ない提案です。

 アサヒガラスのサイトに、ガラスの起源が載っていました。

 焚火の周りに置いた岩塩が溶け、砂と反応してできたというガラス。

 その魅力は間違いなく透明性です。

 いかに光を遮らないか。

 単純極まりない課題ですが、そんなことの積み重ねが、空間の質を引き上げてくれるはずなのです。

文責:守谷 昌紀

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。