5月17日(木)は1週間振りの「Shabby House」へ。
重なる時は重なるものです。
この日は雷雨の予報で、チンチン電車と地下鉄を乗り継いで。
早めにお子さんを迎えに行き、ご主人が待ってくれていました。
娘さんもあっと言う間に大きくなりました。
現在のお気に入りは、テントの家のようです。
先月の中頃、情報番組のディレクターから、この家を見せて貰いたいと連絡がありました。
私は居ても居なくても良いという事でしたが、もし説明が必要ならと伺ったのです。
来訪したディレクターは本日中に東京に戻りたいとのことで、早速夫妻が案内してくれました。
この家が出来るまでのストーリーを、土地探し、「サロンのある家」のクライアントを介して私達の出会い、設計のコンセプト、物選びのこだわりまで、的確に説明してくれました。
もう完璧でした。
私が補足するようなことは一切無し。
改めて、この家への愛情を感じました。
ディレクターも、玄関ドア、酒部屋にはかなり興味を示し「是非取材させて頂く方向で」と新大阪へ向かったのです。
その後、ビールを用意して頂き……
こだわりのベルギービールが適度に冷えていました。
オリーブの実、スモークチーズで乾杯。
アンチョビで味付けされたオリーブオイルに野菜スティックを付けて。
何が入っていたのか、最も重要な素材を忘れてしまったのですが。
家のその後、子供のこと等話題はどんどん展開して行きます。
クライアントとの四方山話は、最も楽しい時間です。
「できれば、今後はご友人として」と言って貰ったのですが、説明をし、それは辞めておきますとお返事しました。
私にとって、友人という関係より、設計者とクライントという関係の方が大切なのです。
心地よい緊張感のなか、プロとしての技量が問われ、それに何とか応えられた後に出来る清々しい関係が、最も好きなのです。
何より真剣勝負の場が好きというのが、偽らざる本音。夫妻には良く理解して貰えたと思っています。
何と言っても楽しい時間で、帰りは終電。ちょっと長居しすぎましたが。
文責:守谷 昌紀