「ゲストルームのある家」-7-世界の国から

 昨日は岸和田へ。

 前回までは現場と呼んでいましたが、今回からは新居です。

 完成が予定より遅れ、迷惑をかけてしまいました。

 このお家は、先日結婚した夫妻が新しい生活を始めるために改修されました。

 夫妻は共に留学経験があります。それで、海外に住む友人も多いのです。

 キッチンにディスプレイされているマグカップ。

 世界のスターバックスで集めたものです。中には友人からのお土産もあるとのこと。

 若い頃から色々な国を訪れているのは素晴らしいことです。果たして自分の子供に、同じような事がしてあげられるのか……

 4階のゲストルームには、ミニキッチンとシャワールームを備えています。

 結婚式にはサンフランシスコからも友人の参列がありました。その際、早速この部屋に泊まっていったそうです。

 今回手を加えた訳ではないですが、はやりこの家は「ゲストルームのある家」です。

 多くの人が訪れ、賑やかで、幸せな暮らしが待っていると確信しています。

文責:守谷 昌紀

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「私の家」-7-光を求める

 冬は深くまで光を取込み、夏の直射を出来る限り防ぐ。

 これは建築設計の大命題です。

 真南を向く高台に建つ「ドタバタ広場のある家」。この家を例に検証してみます。

 2010年1月16日、正午頃の写真です。

 冬至から1ヵ月経ちますが、深くまで光が入っています。真南に向いて大きな開口があり、更に吹抜も。

 夏の直射が入り過ぎないよう、考慮する必要がありました。

 夏至の南中高度と、冬至の南中高度を検討。庇と開口位置を決定しています。

 実際の暮らしが始まり、1年点検に伺いました。その際「夏の暑さは思ったほどではない」という感想を聞けたのです。

 それから、より正確に太陽の動きを意識するようになりました。

 地軸の傾きが無い場合、赤道上の南中高度は常に90°です。

 例えば大阪の緯度は34.4°。少し単純化して35°とします。南中高度は常に55°となります。

 この角度に、地軸の傾き23.4°を足すと78.4°。これが夏至の南中高度になります。

 反対に引いた31.6°が冬至の南中高度。地軸の傾きが四季を生み、その地の緯度が、太陽高度を決定する。

 緯度と経度が分れば、どんな土地でも、最高の光を求めることが出来るのです。

 これら経験をふまえ、新たな光の取り入れ方を、自邸というプロジェクトで試してみたいと思います。「次の冬は越せない」という至上命令を妻から受けつつ。

 冬まで残すところ半年を切りました。

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
-----------------------------------------------------------------—-
  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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ビフォーアフター「住之江の元長屋」-2-1年が経ち

 先週の火曜日、「住之江の元長屋」の1年点検でした。

 昨年の今頃。クライアント姉妹が初めてリフォーム後の家を訪れる撮影でした。

 その撮影が始まる中、私は近くの喫茶店で待っていました。

 まずィレクターから「凄く喜んでくれている」という一報。

 その後、無事対面のシーンも撮り終え、何はともあれホッとした事を思い出します。光陰矢のごとし。あっと言う間の1年でした。

 現場監督と一緒に伺ったのですが、姉妹は「申し分ないです」とのこと。

 1年点検での、この言葉は何にも替え難いものがあります。お茶を飲みながら談笑していたのですが、話が尽きることはなく。

 光庭のイロハモミジも、青々とした葉をつけていました。

 条件が条件だけに気になっていたのですが、本当に逞しい樹です。

 先週、番組の2時間スペシャルが放送されていました。

 新日本プロレスの寮の改修という事もあり、久しぶりに観てみました。最後のテロップには、担当してくれたプロデューサー、ディレクターの名前が。

 私にとっては非日常でしたが、彼らにとってはこれが日常。さあ、頑張らねば、と気を引き締めたのです。

文責:守谷 昌紀

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