11月初めに撮影をした「阿倍野の長屋」。
webサイトのページが完成しました。
北向きの四軒長屋の中央二軒のフルリノベーション。
以前の外観です。
必要なもの、必要でないものを整理整頓していきました。
エントランスに寄り付きがあると、街への印象はぐっと変わってきます。
やはり、これがメインカットでしょうか。
光庭、ロフト、ボルダリングと、この家の特徴が良く分かります。
上のお兄ちゃんを、奥さんと次男君が見ている写真も楽しそうです。
食事の風景も、実際に作って貰ったと書きました。
ご主人のお母さんも一緒に暮らします。
以前のダイニングは1階にありました。
ボルダリングの壁の後ろに階段があり、5段下がったところに中2階があります。
この部屋は、お母さん専用リビング。
ご家族の友達が遊びに来た時、丁度良い距離感が5段なのでは、という奥さんとの会話から出来上がったものです。
うるさ過ぎず、一人にせず。そんな気づかい、愛情を空間にしました。
ロフトは、子供専用の空間です。
おもちゃが、リビングに出てこないのが兎に角嬉しいと、奥さんに言って貰いました。
そして、環境を大きく改善したのがこの光庭。
階段下にも空間があり、裏の路地へと繋がっています。夏には、ここから路地で冷やされた風が入ってくるのです。
床にあるアクリルの床も、階下に光を落とすためのもの。
洗濯を一手に引き受けるお母さんのリクエストは、広い物干し。
手前半分を月見台という位置づけにして貰いましたが、とても広い物干台になりました。
快晴のもと、ハルカスを眺めるこの光景を、イメージしてプランを練って行きました。
「こうしておけばよかった、という所は全くありません」と言ってもらいました。
北向き四軒長屋の中央二軒に光と風を導いたフルリノベーション。
私も、ほぼやり切ったという気持ちです。
文責:守谷 昌紀