カテゴリー別アーカイブ: C26 「Epic Games Japan」

「Epic Games Japan New Office」-7-竣工写真

 一昨日は東京での用事を済ませて、横浜の桜木町へ。

 この日の関東地方は大雪。キャスターを引いての移動は、ちょっと骨がおれました。3:30pm頃Epic Games Japanのオフィスに到着。すぐに撮影を始めました。

 この日はCEOと技術者の2人がアメリカの本社へ出張中。しかしアシスタントの女性が、テキパキと手伝いをしてくれたこともあり、2時間程で終了しました。

 とても明るいオフィスになりました。

 テナントビルなので照明はどのフロアも同じですが、このオフィスが最も明るいそうです。

 床の仕上げに白を使っているのが大きいと思います。

 CEOルームもコントラストがきいて、なkなか良い感じです。

 竣工から半年経ちましたが、とても美しく保たれていました。

 今度は皆さんが居る時に伺います。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm
守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「Epic Games Japan New Office」-6-残工事

 工事としては、ほぼ終わっていましたが、製作期間のかかる電気錠のみ残っていました。

 丁度横浜へ来る予定があったので、立ち会ってきました。

 ちょっと気難しそうな職人さんが、色々と設定をしてくれました。

 「これじゃあ、いけねーよ」みたいな言葉遣いが、職人かたぎをより強く感じます。

 カードキーで出入り出来るようになり、工事は全て完了。

 船便で取り寄せている、イス2脚が来週届くと完成形です。

 来週は、東京ゲームショーがあり、Epic Games Japan は大変忙しい時期です。

 webサイトの新着記事に「iPhone, iPad, iPod touch用にアンリアル・エンジン3をリリース」とありますが、実物を見せてくれました。

 長らくゲームをしていませんが、架空の都市の中をさまよっている気分です。
 
 3D画像を作成するソフトがアンリアル・エンジンですが、アメリカではスタジアムの設計時などにも使われるそうです。

 この席からはどんな景色が見えるかなど、プレゼンに使われるのです。

 戻ってこちらは現実の話。

 どこでも打合せが出来るよう、壁は白いガラスの壁になっています。前面ホワイトボードのイメージ。

 先週本国から出張があったそうで、山手線の絵が。

 横には何故か「OKONOMIYAKI」の文字も。 

 ミーティングルームのイスも全て揃っていました。

 思っていた順番に、並べなおしました。

 早く撮影に来たいのですが、来月初めくらいでしょうか。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Epic Games Japan New Office」-5-クライアントから

 8月9日の竣工検査を終え、大阪の事務所に戻ったのが夕方の5時半。

 一日出ていたので、月曜日中の仕事をコツコツ進めていました。大方目処がついたので、今日は終わりにしようかと、最後にメールを見ると、クライアントからメールが。

 大変嬉しく、写真の雰囲気がとても良かったので、ここにUPします。クライアントも快く了承してくれました。





守谷さま、

 いつもお世話になっております。エピック・ゲームズ・ジャパンの河崎です。

 本日もまたご足労いただきましてありがとうございました。

 おかげさまをもちまして、とても素敵なオフィスが完成しました。

 これもひとえに守谷さんと日祥工業の皆様のお力添えによるものです。

 心より感謝するとともに、皆さんとお仕事できたことを幸運且つ誇りに思います。
ありがとうございました。

 これからぼちぼち取引先の方も訪れるようになりますので、感想が聞けたらまたお知らせするように致します。

 午後になって下田が到着したのですが、ミーティングルームからエントランスにかけての多重ガラス面で構成される光線の具合にいたく感心しておりました。
守谷さんが帰られた後に、一気に家具が届きまして、ずいぶん雰囲気が出てきました。

 取り急ぎ、本社への報告用にまとめた写真集をお送りします。(とはいってもiPhoneで撮影しているので、大したことないですが)

 明日からゴミ箱やマルチタップ、プリンタ等、生活必需品類を揃えていく予定でおります。

 落ち着いて仕事できる環境が出来上がるのが楽しみです。

 厳しい予算、厳しいスケジュールの中で、本当によい仕事をしていただき、ありがとうございました。

 アトリエmさんにお願いして本当によかったと思っております。

 また撮影等でお目にかかれる日を楽しみにしております。打ち上げも近々に、是非。

 では、今後ともよろしくお願いいたします。

 河崎

 建築は竣工時が完成ではありませんが、好きな仕事をし、感謝の言葉まで貰えると、仕事人冥利につきます。

 利休と同じく、一期一会の精神で、悔いの無い仕事をしたいと思うのです。 
 
文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Epic Games Japan New Office」-4-竣工検査

 今回が3回目の現場訪問。

 最終回であり、竣工検査であり、New Office オープンの日でもあります。

 マイクロソフトからも、2つのゲーム部門から、花が届いていました。

 私がいる間にも、続々と祝いの花が。

 クライアントによると「ゲーム業界はこういうのは結構派手なんです」と。

 これは「Epic Games」のゲームソフトのキャラクターグッズ。

 確かに、建築の世界とは違う部分がありそうです。

 今回は家具のプロデュースもありました。

 海外からの船便もあり、全てが揃うのは9月の初旬。

 現時点では、受付とバーカウンターのチェアーが届いていました。

 前回現場にあった、エントランスのアートワーク。

 大阪に戻ってから、電話がありました。

 「バカヤローって、笑って言って下さい!あれ、左右に反転してつくちゃったんです」と、施工会社社長から。

 直に作り直して、何とか今日に間に合ったのです。

 現場では本当にいろんな事が起こります。

 横浜を後にしたのはお昼過ぎ。

 新大阪につくと、夏休みの家族連でごった返していました。

 全ての家具が揃った時、活気のあるOfficeになると思います。

 他の用件で横浜に行くのが9月の初め。また見に行ってきます。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Epic Games Japan New Office」-3-ディティール

 最終検査以外では、最後の現場打合せ。

 手摺に養生がしてあるのが、Epic Games Japanの New Officeです。

 「ゲームビジネスの明日を考えるメディア」こういったところに、発表していくのだそうです。

 こういうのを見ると、凄い商品を持っているのだなあと思います。

 現場は内装工事に入り、いよいよ終盤の雰囲気です。

 自立した間仕切壁の天端は、スチールとアルミの組み合わせです。現場からの提案でした。

 こういった組み合わせは、職種が分かれるのであまりしないのです。その分新しい感じがします。

 白の段々は、エントランスに据えつけます。

 全段の図面を送りましたが、1段ずつの手仕事。

 30mmのスタイロフォームを切ってあるのです。

 裏面には番号がふってあります。下の段だけで34段。

 型紙を上にあてると、下が膨らんでしまう。上下にサンドイッチして、熱線カッターで切ったと施工会社の社長は言っていました。

 塗装の下地には木工用ボンドを水に溶き、ママレモンを数滴たらすのが良いそうです。

 モノ自体、特に機能はありません。

 昼に現場を出ると、前を流れる大岡川で屋形船が準備をしていました。

 夕涼みをしながら、食事でもすると最高の気分でしょう。

 みなとみらいも、日曜日は花火大会で、身動きできない程の混雑だったとのこと。

 日本列島、夏真っ盛り、といったところでしょうか。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Epic Games Japan New Office」-2-現場監理1

 朝6時の新幹線で新横浜へ。

 在来線に乗り換えて、15分程でJR桜木町。

 ランドマークタワーを見ながら5分程歩くと、9時過ぎには現場へ着きます。

 着工して6日目。間仕切壁のフレームが出来上がっていました。

 今回は横浜での計画につき、知っている施工会社がありませんでしたが、紹介ではなく、自分達で探すことにしました。

 事務所にある建築の専門誌を片っ端から調べ、まずはメールで計画の概要を送ります。そして、順に電話していったのです。

 およそ10社位までしぼっていたのですが、競争見積を表明したのは2社だけでした。

 6月21日に、初めて現場説明で顔を合わせ。それから3週間程で見積調整。1社に決まったのです。

 後で分かったのですが、2社の社長は知り合いで、「あの設計事務所なら付き合いしてもいかな」と話していたそうです。
 
 2社とも、そうそうたる建築家と仕事をしているだけに、光栄なことでもあります。

 施工会社から上がってき施工図には、考え、悩んだ後がみえます。そして伝えたいという気持ちも。

 この図面が上がって来た時「完璧な納まり」と答えました。

 そして、必ず良い仕事になると確信したのです。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Epic Games Japan New Office」-1-プロローグ

 今年のゴールデンウィークに入る直前。ある企業から、連絡を貰った。

 外資系のゲーム開発ツールのメーカーで、webサイトには以下のようなニュースが掲載されていた。

 『今年の4月。世界中のゲームメーカーで使われる統合型ゲーム開発ツール“アンリアル・エンジン”シリーズや、Xbox 360用ソフト『ギアーズ オブ ウォー』シリーズで知られるアメリカのメーカー、Epic Games(エピックゲームズ)が日本進出。

 2010年4月15日に“エピックゲームズ・ジャパン”の設立発表会が行われた』

 「Epic Games Japan」

 更に、横浜で新しい事務所を構えることになり、内装と家具の設計依頼を頂いたのである。

 エンターテイメン企業なので楽しく。

 なんと言っても人材が宝。ここで働きたいと思えるようなオフィスを。

 この2つがメインコンセプト。

 クリアな空間に、様々な色を投げ込んでみた。賑やか過ぎず、クール過ぎず。微妙なところにチャレンジしてみたい。

 完成予定は8月初旬。内装工事の工期はいつも短い。

 現場に行くチャンスは3回。どこで使うか。普段とは違う緊張感もある。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm