タグ別アーカイブ: フルリノベーション

「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」 「い・い・か・た」‐7‐

 今年のゴールデンウィークは今日と明日以外、ほぼ晴れだったと思います。

 この時期は意外に天気が安定せずで、旅先でも降られたことも結構ありました。

 今年は”STAY HOME”ということで、何だか恨めしいと言えば恨めしい。

 しかし建築の写真を撮るのは晴れに限ります。

 「紺色」というコンセプトは、早い段階で決まっていたのですが、春の淡い青空に良く映えています。

 玄関上の庇はかなり跳ねだしていますが、板金で仕上げました。

 柱のない広い軒下は、とても価値があるはずです。

 1階は個室が集まっていますが、大工チームは階ごとや、部屋ごとに分かれていることが多いのです。

 棟梁は1階担当のようで、現場に着いたらまず顔を見に行きます。

 2階はベテランのAさんが担当してくれたのですが、ほぼ下地が張り終わっていました。

 ハイサイドが中央にあり、とても明るいので2階の方が勿論のこと気持ちが良い。

 普通なら2階を担当したいと思うのですが、どんな基準で仕事場を振り分けるのか、今度棟梁に聞いてみようかなと。

 現場打合せも、自然と2階ですることになります。

 クライアント夫妻は、私と監督の長い打合せにも「本当に楽しい!」と言ってくれます。

 よって、監督もいつも以上に気合が入って説明をしているの図です。

 リノベーションでは屋根裏を狙いますが、今回も天井は全て撤去しました。

 ただ、屋根面と梁が取り合う部分は、相当手間が掛かります。

 ベテラン大工のAさんも「ちょっと骨が折れました」と笑っていました。

 黄昏ている訳ではないと思いますが、勿論のこと感謝の気持ちを伝えたのです。

 仕事が大変であればある程、空間には手跡が残り、思い入れと、物語りが織り込まれます。

 それで、私は現場チームが嫌がることばかりお願いすることになります。

 船長の最大の役割は、航海を成功させることです。

 密室である船内で、クルーと喧嘩ばかりでも困りますが、ご機嫌をとっていて、船が難破してのでは話になりません。

 「幸せな家を建てる」という航海の舵取りを任せて貰ったなら、人に良く見られたいとか、上手くやりたいという気持ちはぼぼゼロです。

 ただ、言い方は大事です。

 「ほんとに悪いんだけど、ここは、こう納めて貰えたら嬉しいんだけど……もし、ああ納めたら多分夢にでてきてうなされると思う……」

 色々な仕事をさせて貰ったので、自分の経験を総動員して、話し合います。

 ただ言葉の綾でなく、ほんとに夢にでて来たことが一度や二度ではないのですが。

 ドラマなんかでもよくあるあのセリフの通り。

 「い・い・か・た」

 なのです。

文責:守谷 昌紀

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日 『Houzzの特集記事』「阿倍野の長屋」が取り上げられました
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」エレクトロンチャージャー研究所‐6‐

 現場の足場に、横断幕を揚げました。

 クライアントによると、前回外壁を塗り替えた際は、塗装会社が横断幕を揚げると通行人から仕事の依頼があったそう。

 そのくらい、通行量が多い道ということです。

 現場のほうは壁下地が出来上がり、断熱材を敷設している段階でした。

 この日はスイッチ、コンセント等の位置決め。

 数ある現場打合せの中でも、5時間は掛かる最も内容の多い回です。

 スタッフが何人か居る時は、先に行って準備をして貰うのですが、現在余剰人員はゼロ。

 早起きして、ひとりで現場へ向かいます。

 キッチン周りは、調理上の使い勝手、ガスコンセントがあったりと、繊細な場所です。

 LDKにはオーディオとスピーカー、またテレビをどこから観るか等、こちらも入念な打合せが必要です。

 天井が高いので、特に照明の配置には時間を割きました。

 監督は後ろの予定が決まっていたのですが、4時間半で何とか一通り回ることができました。

 現場担当者から新たに貰った、活性炭入り土間の写真です。
#アト

 クライアントの会社の製品だと書きましたが、会社のサイトを紹介して貰って構わないとのこと。

エレクトロンチャージャー研究所

 家庭用電位治療器、電子水装置などを製造している会社ですが、活性炭、備長炭などの商品もあります。

 それを今回モルタルに混ぜていますが、クライアントのブログにもUPされていました。

 お父様が創業された会社ですが、「研究所」という名前に、知的なものを感じますし、どこか憧れのようなものもあるのです。

 横断幕の件は、ずっと前から「いい宣伝になると思いますよ」とクライアントに言われていました。

 しかし、なかなか揚げないので「もう仕事は要らないからなのかと思ってました」と笑われてしまったのです。

 資格試験の合格ラインが75点なら、75点丁度で通るなど至難の業です。

 ということは、常に許容量を超えるくらいの仕事があり、懸命に働くしか会社が存続する方法はありません。丁度合格点を狙うよりはずっと簡単です。

 非常事態宣言が出た今、多くの人が働けることの有難味を感じているはずです。

 勿論私も同じ。

 横断幕を揚げさせて貰うお礼にはなりませんが、タイトルに揚げてみます。

文責:守谷 昌紀

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
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「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」‐4‐活性炭入り真っ黒土間

 世間の状況をよそに晴天が続きます。

 紫外線がウィルスをやっつけてくれるなら、これ程嬉しいことはないのですが。

 解体が終わり、2階が見渡せるようになりました。

 この解放感こそが、LDKを最上階に上げる価値でしょう。

 屋根裏は、リノベーションにおいての宝の山。

 東面が寄棟になっているのですが、屋根面直下に下地を組み終った状態です。

 こうした手間暇掛かったところに物語が生まれ、空間の質を上げてくれるのです。

 1階は個室が並ぶので、ここからどんどん壁が出来上がって行きます。

 床下をのぞくと、モルタルが黒っぽいのが伝わるでしょうか。

 実は活性炭入りのモルタルなのです。

 築20年を越える建物は、床下をのぞくと地面が見えているケースが多くあります。

 フルリノベーションするなら、防湿ラインを設けるためのコンクリート打設が理想です。

 コストを考えるなら、モルタルを敷設するだけでも床下環境はかなり良くなります。

 今回は更に活性炭を混ぜているのです。

 無機質のセメントに活性炭を混ぜることによって有機質となり、鉄筋等の錆び防止になるそうです。

 また、セメント臭がなくなったり、害虫を寄せ付けないという効果も期待できるとのことでした。

 これらはクライアントの会社の商品で、1回分ずつ小分けにして現場搬入してくれました。

 1回につくるモルタルが0.1㎥なので、4㎏の活性炭を混入します。

 ミキサーで攪拌。

 ポンプで現場までおくります。

 その色の見事なこと。

 コテで押さえた景色は、芸術品レベルでした。

 このような時期なので、打合せも一間(1.82m)離れてマスク越しです。

 浴室にも特別な設備が入る予定なのでまた紹介したいと思います。

 玄関庇の上で、その庇の打合せをする棟梁。

 現場につき換気は十分です。しかし慎重に、慎重に工事は進んで行きます。

文責:守谷 昌紀

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「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」‐2‐人は忘れる

 リノベーションは解体撤去工事から始まります。

 重機では解体は出来ないので、全て職人による「手バラシ」。

 この日は5人掛かりで、2階の壁が一気に無くなりました。

 床に穴を開けて、1階にガラを落として行きます。

 この日はクライアントと現場打合せでしたが、25年住んだ家なので、感慨深いものもあると思います。

 などと思っていたら、2階のガラで1階があっという間に一杯になりました。

 もうもうと埃が舞う中。

 手作業で分別して、トラックに積んで行きます。

 楽な仕事などひとつもありませんが、本当に感謝の気持ちしか沸いてきません。

 屋根裏から、上棟式の際の御幣がでてきました。

 クライアントに「懐かしいですか?」と聞くと、「あんまり覚えてなくって……」と。

 25歳で自宅を建てられてので、感慨深いだろうと思い聞いてみたのですが、ちょっとずっこけました。

 DNAの中には、全人生の記憶が残されているそうです。

 映画等で、車ごと谷底へ落ちて行く際、走馬燈のように記憶が蘇るシーンがありますが、あれは本当なのだと教えて貰いました。

 もしそうなら、本気の危機感を持っていれば、テストでも100点が取れた訳ですが、自在に操るのは難しいようです、

 人は歯ぎしりするほどの悔しい事や、立ち直れないかもと思うような悲しみも、忘れられるから生きて行けると言えます。

 だからこそ、人は人の心に残りたいのだと思います。

 時々、名刺に載せている作品を見て「あっ、この建物知ってますよ」と言って貰うことが時があります。

 私自身が、誰かの心に残らなくても構いません。もし建築が残ってくれたとしたら、これ以上光栄なことはありません。

 いつもそんな物創りが出来ればと思っています。

文責:守谷 昌紀

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「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」‐1‐プロローグ

 大阪府郊外の住宅地。

 25歳の夫妻が、この地にいわゆる売り立て住宅を購入した。

 それから25年。

 子供達が社会人となったこともあり、これからのライフスタイルを考えたという。

 50歳という区切りに、人生の第2ステージにあった家とすることを決めたのだ。

 敷地は西側が道路で東西に長い。

 南の隣地が迫っていることもあり、主要な開口部はどうしても東西となる。

 1階にLDKと水廻りが集まる主要な生活空間だが、採光不足は否めない。

 2階には各個室があるのだが、やはり明るい。

 特に南東の隣地が平屋で、採光、通風、眺望のいずれもが期待できる。

 遠く東には二上山を望むのである。

 玄関を入ると、バイクが壁に吊り下げられている。

 私のクライアントは健康的な人ばかりだが、こちらの夫妻も非常に元気なおふたりだ。

 毎日バイクに乗る夫に、ジムに通う妻。

 打合せがある朝は、何故か私までジョギングにでてしまう。

 ときめく 笑顔でいられる 家にいる時間が大事 ファンキーetc

 キーワードは沢山でて来たが、外観を紺色とすることは、計画のスタートと同時に決まった。

 一番のポイントは、やはりLDKを2階へあげることに尽きるだろう。

 最も条件の良いところから、優先順位の高い空間を順に配置していった。

 天井も壁も取り払い1室大空間とすることで、ダイナミックな空間になると期待している。

 また、高い位置からの光を取り込めるよう、南側の窓はハイサイドとしている。

 1階には、入れ替わる形で各個室を配した。

 実は北東エリアの壁にカビがでており、これらの対策も万全を期している。

 若い頃はサーフィン、現在はバイクとマラソンと非常にアクティブな夫だが、音楽はレコードで聴きたいし、ゆっくりと読書するのが幸せな時間だという。

 反対に、街へ出掛けるのが大好きでおしゃれな妻と、非常にコントラストの効いた仲の良いご夫妻だ。

 この仕事をしていて思うのだが、本当に人の幸せは様々だ。まさに十人十色。

 そういえばこちらの夫妻は『住人十色』「回遊できる家」の回を観て、当社をメモしてくれたそうだ。

 番組のコピーには「家の数だけある 家族のカタチ」とある。

 家は未来の幸せの形

 これは私の変わらぬ信念でもある。

 2月末。解体から工事が始まる。

文責:守谷 昌紀

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朝テンションがあがる「北摂のリノベーション」‐3‐屋根が主役

 昨年の北摂エリアは、地震、豪雨、に台風と厳しい天災が続きました。

 こちらのお家も震災で棟瓦が少しずれ、知り合いの建築会社がブルーシートを掛けてくれたそうです。

 瓦屋根は、葺き替えがしやすく、自然に優しい材でもあります。

 問題が起った部分だけをやり替えれば良い点は、他の材に無い特徴と言えます。

 一昔前なら、少し器用な人は、自分でメンテナンスしていたでしょう。

 焼き物である重さは、台風に対しては優れていますが、地震に対して優れているとは言い難いのが一番の課題でしょうか。

 近くに見える古い民家は、鋼板屋根に変わっていますが、茅葺きの上を覆ったのではと想像します。

 この勾配で瓦で葺くことはほぼないからです。

 この計画でも、瓦屋根を葺き替えるかは、最後の最後までクライアントも悩んでいました。

 コスト面が大きかったのですが、最終的に葺き替えという方向に決まりました。

 2階には屋根上に敷く断熱材が準備されています。

 断熱材の上に通気層をとるのですが、雨を止めると共に、断熱も屋根まわりに求められる重要な機能です。

 長らく大屋根を支えてきた棟束には「への六棟」とあるのでしょうか。

 昔の大工は、通りを「いろはにほへと」で表しました。

 重い瓦屋根を支えてきた丸太の小屋梁です。

 水平に墨が打たれており「三寸上り」とあります。

 建築において、水平、垂直が常に基本となるのです。

 瓦の撤去中で、バラ板の隙間から光が差しています。

 ブルーシートを透過した青い光をステンドグラスのようと言えば過ぎるでしょうか。

 しかし、この強い光を止めるのも屋根の役割なのです。

 解体撤去が進む中、鬼瓦が置いてありました。監督も「立派なので捨てにくかったのでは」と。

 折角葺き替えをさせて貰うことになったので、安全、断熱、遮熱、そして美しさを備えた屋根にしたいと思います。

 雨、風、光を最前線で食い止めているのが屋根です。

 この計画に置いては、ロケーションも含めて、屋根が主役になりえると思っているのです。

文責:守谷 昌紀

■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
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大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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朝テンションがあがる「北摂のリノベーション」‐1‐プロローグ

 関西において「北摂」と言えば、よい環境をさす。

 そのイメージを更に上回る程、この敷地の周辺環境は抜群だ。

 まず、南からの光を遮るものが一切ない。

 ご主人の実家なのだが、こういったことに住人は無頓着な事が多い。

 「田舎」とか「何もないところ」と表現されるのだ。

 しかし、こと暮らす環境としてはこれに勝るものはない。

 すこし高台になっており、南への眺望は格別だ。

 計画にかなり時間が掛かったが、3月に入りようやく解体がスタートした。

 午前中に到着したのだが、すでにかなり手バラシが進んでいる。

 手バラシの言葉通り、全てが手作業だ。

 現在は、産業廃棄物の分別は極めて厳しい。

 とくに石膏ボード等の不燃物と、木の分別は必須となっており、解体は非常に繊細な仕事となった。

 青銅、鉄と金属の道具ができ、硬いものが切れるようになった。

 さらに電動工具が進化した。

 しかし、最後は手バラシだ。

 この原始的な仕事こそが建築だし、そんなことを誇りに思っている。

 ネット社会、AIを幻想とは言わないが、人は現実に生きる。

 それらを実現するのは人の手であってほしいと思っている。

 そうでなければならないのか分からないがそうあって欲しいのだ。

 ご主人と奥さんから、色々とリクエストを頂いた。

 しかし奥さんからこの言葉を聞いたとき、「タイトルはこれがいいな」と思った。

 「朝起きるとテンションが上がる家」

 朝を制するものは、一日を制す。

 そのオーダー、責任をもってお引き受け致します。

文責:守谷 昌紀

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『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
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築80年の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐13‐幸せの青い花

 「碧(あお)の家 」は昨年末が1年点検でした。

 碧はやはり光が当たってこその色。

 全てはそのコンセプトから始まりました。

 夏の日差しで、花壇の花が何度か枯れてしまったそうです。

 クライアントがDIYで日よけを作ってくれました。

 これで、次の夏は元気に育ってくれるでしょうか。

 花壇は左の低い所が花のエリア。

 ブルーデイジーとマーガレットが植わっています。

 リノベーションは、あるものを出来るだけ活かすのですが、側面の路地からは既存の母屋が見えています。

 こんな景色に、この家の年輪を感じることが出来るはずです。

 映画「かもめ食堂」で使われたこのケトル。

 やはり本物は絵になります。

 2階の寝室も、全く変わらずに美しい状態のままでした。

 建物を好きになって貰えたら、少しでも長く使いたいと思って貰えたら、自然と手入れをしたくなるものです。

 そんな気持ちが、空間をよくするのだと思うのです。

 ブルーデイジーの花言葉は「恵まれている」とか「幸福」だそうです。

 その語源は、学名の「felix」がラテン語でそれらを意味するところからきているそうです。

 まさに「幸せの青い花」でした。

 昨日、「1年後の感想」をUPしましたが、ここにも載せてみました。

 私が何を語るより、「碧の家」のことが良く分かって貰えると思うのです。

【1年後の感想】

住んでから一年経っての感想ですが良かったところは殆どそうなので部分的に少し言わせてもらえば…

まず

① サンルーム(室内洗濯干し部屋)が大変便利です。
雨の日のお洗濯も困る事なく不透明ガラス扉を閉めれば視線を遮る事も出来ます。

程よい大きさなので一つの部屋としても十分成り立っています。

「コレは絶対いい!」と来た人は必ず言います。

② 階段下の収納
当初は「収納どうかな?」と思ってましたが階段下を目一杯収納にとってもらったのでかなりの収納スペースになりました。
満足の収納スペースです

③二階の大きな梁
以前は隠れてた大きな梁を今回「見せる」という選択をしてもらったおかげで今まで経た時を感じる事が出来
また、これからも感じる事が出来ると思います。

フローリングを完全無垢にしており上の梁とで更に木の息遣いを感じ癒しになります。

以前の家があまりにも古いので人を呼べる事も出来ませんでしたが既に沢山の友人に来てもらいました。

皆、居心地が良いと言ってくれて「次回は泊まりたい」とさえ言ってくれます。

以前では想像出来ないです 笑

一つ、もう少し考えれば良かったと思ったのがガレージ下のコンクリート?です。

費用をおさえようと思って白っぽいコンクリート?にしたのですが少し汚れが目立つかな?と 思ってきました。
深く考えなく費用で決めたのですが暮らしてみてもう少し考えればと思いました。

現場打ち合わせの時に電気コンセントの位置を決めるのが
こんなに長い時間を費やし大変な作業と解りました。

住んでみて確かに重要かつ時間をかけるのが解りました。

自分の考えからトイレのドアにガラスを入れてトランプの4種類♠️♣️♥️♦️をガラスに貼って欲しいとお願いしました

ガラスにどの様に貼るか守谷さん、現場監督と話しをするのを聞いていたら大変そうでした…

毎回現場打ち合わせでガラスをみたてた画用紙でトランプの種類の大きさを作っていただき大きさを考える…

工事打ち合わせをしてる横の壁には何枚かの大きなトランプを壁に貼ってるのを見ると「こんなに大変な作業だったとは…トイレのドアにここまで時間を費やす家はきっとないのでは…」と考えては感謝をしました。

おかげで他にはない?トイレのドアが出来大変嬉しく思います。

設計から工事、家が出来るまでと自身が携わる事で大変良い経験、楽しい時を過ごす事が出来良かったと思います。

リノベーションして新たな家とまた、これからも時を紡いでいくと思うと微笑ましくなるのは
いうまでもないです✨✨✨✨✨

 


文責:守谷 昌紀

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