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「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」エレクトロンチャージャー研究所‐6‐

 現場の足場に、横断幕を揚げました。

 クライアントによると、前回外壁を塗り替えた際は、塗装会社が横断幕を揚げると通行人から仕事の依頼があったそう。

 そのくらい、通行量が多い道ということです。

 現場のほうは壁下地が出来上がり、断熱材を敷設している段階でした。

 この日はスイッチ、コンセント等の位置決め。

 数ある現場打合せの中でも、5時間は掛かる最も内容の多い回です。

 スタッフが何人か居る時は、先に行って準備をして貰うのですが、現在余剰人員はゼロ。

 早起きして、ひとりで現場へ向かいます。

 キッチン周りは、調理上の使い勝手、ガスコンセントがあったりと、繊細な場所です。

 LDKにはオーディオとスピーカー、またテレビをどこから観るか等、こちらも入念な打合せが必要です。

 天井が高いので、特に照明の配置には時間を割きました。

 監督は後ろの予定が決まっていたのですが、4時間半で何とか一通り回ることができました。

 現場担当者から新たに貰った、活性炭入り土間の写真です。
#アト

 クライアントの会社の製品だと書きましたが、会社のサイトを紹介して貰って構わないとのこと。

エレクトロンチャージャー研究所

 家庭用電位治療器、電子水装置などを製造している会社ですが、活性炭、備長炭などの商品もあります。

 それを今回モルタルに混ぜていますが、クライアントのブログにもUPされていました。

 お父様が創業された会社ですが、「研究所」という名前に、知的なものを感じますし、どこか憧れのようなものもあるのです。

 横断幕の件は、ずっと前から「いい宣伝になると思いますよ」とクライアントに言われていました。

 しかし、なかなか揚げないので「もう仕事は要らないからなのかと思ってました」と笑われてしまったのです。

 資格試験の合格ラインが75点なら、75点丁度で通るなど至難の業です。

 ということは、常に許容量を超えるくらいの仕事があり、懸命に働くしか会社が存続する方法はありません。丁度合格点を狙うよりはずっと簡単です。

 非常事態宣言が出た今、多くの人が働けることの有難味を感じているはずです。

 勿論私も同じ。

 横断幕を揚げさせて貰うお礼にはなりませんが、タイトルに揚げてみます。

文責:守谷 昌紀

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日 『Houzzの特集記事』「阿倍野の長屋」が取り上げられました
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」‐4‐活性炭入り真っ黒土間

 世間の状況をよそに晴天が続きます。

 紫外線がウィルスをやっつけてくれるなら、これ程嬉しいことはないのですが。

 解体が終わり、2階が見渡せるようになりました。

 この解放感こそが、LDKを最上階に上げる価値でしょう。

 屋根裏は、リノベーションにおいての宝の山。

 東面が寄棟になっているのですが、屋根面直下に下地を組み終った状態です。

 こうした手間暇掛かったところに物語が生まれ、空間の質を上げてくれるのです。

 1階は個室が並ぶので、ここからどんどん壁が出来上がって行きます。

 床下をのぞくと、モルタルが黒っぽいのが伝わるでしょうか。

 実は活性炭入りのモルタルなのです。

 築20年を越える建物は、床下をのぞくと地面が見えているケースが多くあります。

 フルリノベーションするなら、防湿ラインを設けるためのコンクリート打設が理想です。

 コストを考えるなら、モルタルを敷設するだけでも床下環境はかなり良くなります。

 今回は更に活性炭を混ぜているのです。

 無機質のセメントに活性炭を混ぜることによって有機質となり、鉄筋等の錆び防止になるそうです。

 また、セメント臭がなくなったり、害虫を寄せ付けないという効果も期待できるとのことでした。

 これらはクライアントの会社の商品で、1回分ずつ小分けにして現場搬入してくれました。

 1回につくるモルタルが0.1㎥なので、4㎏の活性炭を混入します。

 ミキサーで攪拌。

 ポンプで現場までおくります。

 その色の見事なこと。

 コテで押さえた景色は、芸術品レベルでした。

 このような時期なので、打合せも一間(1.82m)離れてマスク越しです。

 浴室にも特別な設備が入る予定なのでまた紹介したいと思います。

 玄関庇の上で、その庇の打合せをする棟梁。

 現場につき換気は十分です。しかし慎重に、慎重に工事は進んで行きます。

文責:守谷 昌紀

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
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