タグ別アーカイブ: 3台駐車可

3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐13‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE3


■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設

■ 『ESSE-online』にコラム連載

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■5月13日『homify』の特集記事に「アンティーク雑貨のある家」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐11‐【ゲンバ日記チャンネル】『3つの庭を持つコートハウス』Episode2

■■■ 軒が深いから「おいでよhouse」 ■■■
9月12日(日) 11:00~15:00 オープンハウス開催

■■■「コンクリート打放し H型プランの平屋」 ■■■
9月20日(祝・月) 11:00~15:00 オープンハウス開催

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【News】

■■■ 【ゲンバ日記チャンネル】はじめました ■■■

■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■■ 

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀(著)

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐10‐【ゲンバ日記チャンネル】『3つの庭を持つコートハウス』Episode1

■■■ 【ゲンバ日記チャンネル】はじめました ■■■

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■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■■■  

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
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■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀(著)

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐9‐ワクワク>ドキドキ

7月23日に開幕した東京オリンピックも、今週末が閉会式。

暑い、暑いと言っている間に、「3つの庭を持つコートハウス」の現場日記も3週間近くもUPできていませんでした。

しょっちゅうと言ってよいくらい現場に行っていたのですが、その理由は次回くらいに書いてみたいと思います。

すっかり足場が取れ、緑の中に白いキューブがとても映えています。

 

「3台駐車可」に偽りなし。当たり前ですが。

その駐車場から直接アプローチできる中庭。

ご主人からは、要望をまとめたシートを早い段階で貰っていました。

その中に「家族で気軽に屋外で食事がしたい」があったのですが、「近所の友人とBBQが楽しみたい」ともありました。

「ご近所のお友達が多いのですね」と質問したことを覚えていますが、こちらの現場、本当に近所の方がよく立ち寄られるのです。

内部も随分片付いてきました。

エントランスを見返すと、玄関左脇に小さな部屋があります。

書斎にも、音楽室にもなり得るこの部屋は、こげ茶のアクセントクロスに違い棚をしつらえました。

階段を上がると、2階のホールも1階同様にゆったりしています。

最奥に見えるのが、バルコニーへの扉で、右がトイレ。

2階は、各個室が集まっていますが、ここもプライバシーを確保できるよう配慮したのです。

ちなみに、斜めの屋根で切り取られているのがトイレのエリアです。

2階からの眺めも、緑が目に優しいのです。

中庭に面するLDKは22畳ほどあります。

最も奥にあるのはキッチンですが、更にその奥、パントリーを備えています。

この小さな三角テーブルは、一旦減額しましたが、現場からのささやかなプレゼントです。

単純な造形ですが、外観もとても美しいのです。

私が言うのも何ですが。

家に帰って来た時、誇らしい気持ちになって貰えたら、創り手として最高に嬉しいのですが。

建築家・前川國男は、弟子に「自然がなぜ美しいか分かるかね」と尋ねました。

答えられずにいると「それは、自らに責任をもっているからだよ」と説きました。

全ての建築は、クライアントが覚悟を持って建てられたものです。

創り手である私が、私達が、責任を持っていたなら、自然と同じほどに美しくあれるものだと信じます。

その審判まで2週間程。

ドキドキもしますが、ワクワクがそれを上回るのです。

文責:守谷 昌紀

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐8‐これぞコートハウス

先週土曜日は、梅雨明けにふさわしい青空でした。

「3つの庭を持つコートハウス」の定例打合せでした。

3つの庭の1つ目は「前庭」です。

銀色の1BOXあたりに、アオダモを植える予定です。

階段も出来上がってきました。

まだ養生で見えませんが、ウォルナットの集成材がかなりクールな感じを演出してくれます。

廊下をかなり広めにとり、中庭との一体感が気持ち良いはずです。

外壁工事の為この日は養生中でしたが。

2つ目の「中庭」に出てみます。

まだ足場が林立していますが、私から見てもなかなか魅力的な空間です。

ご主人の要望の中に、「家族で屋外で食事したい。近所の友人とBBQをしたい」がありました。

郊外型住宅の場合、敷地が広いのは良いことですが、反面、気兼ねなく使える屋外は少なくなりがちです。

それらを、完全に解決してくれるのがコートハウスなのです。

LDKの壁工事もかなり進んできました。

薪ストーブがくるエリアのタイルは、ウォルナットのフローリングに合わせて、こげ茶をセレクトしています。

3つ目の庭は「裏庭」。

これがある住宅はかなり珍しい。

残したい木と、そうでない木の打合せをし、ようやくこのエリアの最終形も見えてきました。

この3つ目の庭が、隠し味になって効いてくるはずです。

塗装屋さんが、吹付けの準備をしています。

その場でもう一度サンプルを作成してもらい、最終確認。

あとは塗るだけです。

と思っていたらやってしまいました。

塗りたて注意!です。

しかし現場こそが私の舞台。動きが小さくなるのは完全NGです。

仕事用パンツの1本や2本どうっていうことはありません。妻にチクリと言われるのは別にして(笑)

コートハウスの長所は先に書きました。

コート=庭。3つもあるので、コートハウスの中のコートハウスとはこのことです。

It’s a court house. 

これぞコートハウスというものに仕上げるべく、最終局面に入って行きます。

文責:守谷 昌紀

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐7‐男の駐車場

前回打合せは、雨は降らずとも曇り空でした。

しかし、長かった梅雨もそろそろ明けそうな雰囲気です。

この敷地の北側は一段高く、4階建ての建物が建っています。

この建物にサロンがあるそうです。

何人かのお客さんから「完成したら見せて下さいね」と言われたそうです。

高い位置にあるので中庭があるのが分かるのかなと思っていました。

「見たい」と言って貰えるのは、創り手としては嬉しいことです。

また、男性陣からは「駐車場が広くていいねえ」という声が多いとのこと。

私も木造でこのサイズの駐車場を設計したのは初めてです。

間口8.4m、奥行き5.1m。

ゆったり3台が駐車できます。

この駐車場は、玄関先から濡れずにアプローチできるのですが、中庭とも行き来できます。

お客さんが車を止めて、ここから中庭へ。

私も野外好きですが、ほぼ理想の形状かなと思っているのです。

外部のサッシも全て取り付きました。

北側開口は、明るすぎないので積極的に採用するのですが、開閉できると更によしです。

高低差のある窓が空気の流れを作ってくれるのです。

そろそろ、フローリング工事が始まるよう。

材は先日カタログ製作委員会からヒアリングを受けたサンワカンパニー

気を使った訳ではありませんが、適正な金額で、適正な品質なら、選ばれない理由はありません。

現在の大駐車場は大工チームの食堂です。

一番手前は、前回も紹介した棟梁の息子さん。今日もアルバイトに来ていました。

イスは高さは格順のようで、彼は一番低い椅子でした。

笑い声が聞こえてくる昼食時。汗を流して働くことは、もっとも気持ちの良いことのひとつです。

広い駐車場は男の憧れ。

ただ、駐車場は常に一番前に来るので、デザインが難しい空間でもあります。そこをあえて主役にしたのがこの「男の駐車場」。

こちらのお家も、「オープンハウス可」と言って貰いました。

またここで案内したいと思います。

文責:守谷 昌紀

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐6‐現場の花

 今仕事をしている工務店は、10件くらい連続で落札しています。

 これだだけ続けて仕事をしていると、大方の職人は顔を見れば分かるようになります。

 こちらのサイディング屋さんは、ファンキーな金髪がトレードマーク。

 見た目と違って(失礼!)、笑顔はとても愛嬌があるのです。

 大工チームも4組くらいありますが、以前会った棟梁の息子さんがアルバイトに来ていました。

 前に現場で会った時は、大学はほぼ行っていないと聞いていましたが「ようやく授業も始まります!」とのこと。

 リモートで全てが解決する訳ではないので、聞いている私も嬉しくなります。

 偽りのない笑顔が全てを物語っているはずです。

 2階へ上がると、電気屋さんが配線をしていましたが若い女の子もいました。

 最近は現場で働く女性もいるので、新しい社員さんからと思いながら1階に下りて、クライアントとの定例打合せに入ったのです。

 このくらいまで現場が進んでくると、変化が大きくなり見ていても楽しいもの。

 それはクライアントの表情を見ていても伝わってきます。

 今日は2週連続ということで、1時間半くらいで終わりにしました。
 

 帰る準備をしていると、電気屋さんも1階に下りてきたので聞くと、娘さんだそうです。

 「跡取りなんですよ」と。

 今の仕事を辞めて、本格的にこの仕事をするそうなのです。

  今は現場で言う「てったい(手伝いのこと)」です。

 ただ、ちょっとサポートしてくれるだけで、仕事の精度は全く違うものになったりします。

 仕事の師でもある父親をサポートする姿は、見ていても清々しい景色でした。

 「今日は棟梁の息子さんもいて、電気屋さんの娘さんもいるから、ジュニアオールスターやね」と軽口をたたいたのですが、これは親父ギャグ……?

 次の打合せがあるので、アトリエに戻ったのです。
 

 力仕事もあるので、大変だとは思います。

 だだ、これは決して他人事ではありません。

 いくら仕事を依頼して貰ったとして、誰も作ってくれなければもうどうしようもありませんから。

 現場の花として是非頑張って欲しいと、切実に願うのです。 

文責:守谷 昌紀

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐5‐AORとクラッシック

 各現場の定例打合せは、日程のルールを決めています。

 こちらの現場は、奇数週の土曜日ですが、雨が降ったのは地鎮祭の日だけだったと思います。
 
 その時は足下がズブズブで、監督が慌ててベニヤを買いに走ったのです。

 順調に工事は進み、中盤戦に入っています。

 「どうせまだ揚げてないだろうな」と思いながらやってくると、揚がっていました。

 当社の横断幕ですが、疑って失礼しました。 

 LDKは広い廊下と繋がり開放的です。

 光の取り入れ方は色々ありますが、ここでは長い庇とハイサイドを組み合わせました。

 冬は遮らず、夏は床に落とさない位置を狙っています。 

 外から見るとこのような感じ。
 

 跳ね上げた屋根が、2階棟と交差する所があります。

 内側から見るとこんな景色。

 細やかな細工は木造ならではです。

 大工チームの技が発揮されるのです。

 壁面には図面が貼られていました。

 その上あたりには煙突の下地が。

 薪ストーブが取りつくのですが、これも楽しみ。

 図面は歌に例えれば楽譜のようなものです。
 
 「3つの庭を持つコートハウス」を音楽に例えるなら、ベースはAORでしょうか。

 薪ストーブがあるので、多少クラッシックの要素も入ってきます。

 ボビー・コールドウェルとエリック・サティ。

 全く違うジャンルを内包し、美しい一曲にまとめ上げたいと思うのです。 

文責:守谷 昌紀

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐4‐旅芸人と建築家

 梅雨入り前、滑り込みで上棟式が間に合いました。

 スタッフにも早めに来てもらい、会社を8時40分頃には出るのですが、いつも約束の時間ギリギリ。

 現場のほうは準備万端で、クライアントもすでに到着済み。今回も私達が最後になってしまいました。

 建方が終わり、全容が見えてきましたが、右の箱が2階棟、左の箱が駐車場棟です。

 駐車場棟は、車3台がゆったり駐車できます。

 木造でこの大空間をどうやって実現したのかも、また書いて行きたいと思います。

 式典自体は手造り版。クライアントには「洗い米」「粗塩」を持ってきてもらい、監督が進行してくれました。

 エントランスを入ってすぐに階段がありますが、今回も仮設階段を先に掛けてくれました。

 これが有ると無いとでは、現場打合せの精度が全く変わってくるので、とても助かるのです。

 ご夫妻には四方を清めてもらいます。

 東西に長いLDKはこの建物の見せ場となる空間。

 端から端までおよそ13m。10mを越えてくると「広いなあ!」といった反応が多くなるでしょうか。

 この抜け感はいつも意識しています。

 御幣を2階の最も高いところに据えて、皆で二礼二拍一礼。

 式典は無事終了です。

 2階は個室が集まりますが、南の部屋は高い腰壁に囲まれたバルコニーを備えています。
 
 この形状も一工夫したので、仕上がりが楽しみな所です。

 現在はすっぽりシートに囲まれているので、中庭の存在は分かりません。

 しかし、2階から見下ろすとその形状がよく分かります。

 大きな駐車場が前にあるお陰で、プライバシーが保たれています。

 敷地が大きい場合は、特に外部の計画が重要で、今回も価値ある空間になると思います。

 LDKはその中庭に開放されており、解放感ある景色となるはずです。

 工期がタイトなことはいつも気にしていますが、到着が常にギリギリであることも気になっていました。

 今回、距離的には短いが道幅は狭い、抜け道を通ってみました。

 狭いので飛ばすのは御法度です。

 こういったケースは「あまり変わらなかったね」ということが多いと思いますが、3~4分の短縮にはなったと思います。

 その程度かという事無かれ。それでも2分遅刻したので、十分価値はありました。

 スピードが出せなくても、止まらずに進める抜け道が大好きです。

 地域の暮らしが近くで見てとれ、魅力的な景色も多く、抜け道好き歴は30年です。

 その場所へ行き、その場所にいる人を幸せにするのが建築家の仕事です。

 旅芸人も似た仕事ですが、移動が好きな人が選ぶ仕事なのだと思います。

文責:守谷 昌紀

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐1‐プロローグ

 背後には里山が見えており、敷地は南向きで日当たりがよい。

 のどかな地域だ。

 環境は非常に恵まれており、旧家が立ち並ぶことも納得できる。

 既存建物は45年前にクライアントの御尊父が建てられたものだが、解体工事が始まった。

 内部は一般的な木造建築と変わらないが、躯体がとても面白い。

 2階が分かりやすいのだが、柱、梁がH鋼で構成された鉄骨造なのだ。

 多少錆びは見えるが、この時代にここまで拘って建てられた鉄骨住宅も珍しい。

 外壁がコンクリートブロックで構成されていることは、解体に入ってから分かったものだ。

 解体とは本当に難しい仕事だと思う。
 

 木。

 竹で出来た小舞。

 小舞に塗り込まれた土壁。

 そしてブロックと鉄。まさに建築素材の宝石箱である。

 当初から新築の相談だったが、初めはフルリノベーションの可能性も模索した。

 しかし最終的に新築となったのは「配置」を替える必要があったからだ。

 当たり前だが、車は大きく重たいので、建物の後ろへ止めるのは難しい。

 それで、建物の一番前に置くことになるのだが、その際にカーポートと言われる屋根が採用されることが多い。

 これは全ての一番前にあり、その建物の心象を決定づける。

 私はこれまでの仕事の中で、既製品のカーポートをむき出しで採用したことがない。

 ささやかな抵抗とも言えるが、それを採用するくらいなら、設計料を頂いて私が担当させて頂く意味はないかなと思うからである。

 本計画のタイトルに「3台駐車可」と入れたのは、非常に重要なテーマと思ったからだ。

 機能と美しさを両立させたいと思うのだ。

 解体と配置だけで、かなりの紙面を使ってしまった。

 笑いがアンサンブルするコートハウスという切り口は、次回に書いてみたいと思う。

 実はこの計画は超特急プロジェクトでもある。

 「サクサクと」という言葉は、ギャンブル用語だと言われるので、あまり品はよろしくない。
 
 しかし超特急ゆえ、そうも言っていらない。工事も現場日記も、サクサクと進めていくことにしようと思う。

文責:守谷 昌紀

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■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載

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