先週末、クライアントから写真が届きました。
ようやく足場が外れ、外観が露わになったのです。
「とても素敵でした!!」とのコメントも添えて貰ったのです。
火曜日の定例打合せの際も撮りましたが、やはり直射を浴びる午前のほうが色合いが鮮やかです。
入ってすぐの部屋に、クロスの糊付け機が据えられています。
中をのぞくと、4人ほどの職人が下地処理の真っ最中でした。
壁紙の仕上がりは、貼る技術も大切ですがやはり下地処理に差がでます。
いつもの職長が、リズミカルにペーパー掛けをしていました。
「真っ白になっちゃいますよ!」と気遣ってくれましたが、現場リポートも私の仕事。
手の動きって連動してるんだな、などと思いながら楽しんで撮影していました。
キッチン背面の家具が取り付いていました。
また、LDKのタイルも貼り上がっていました。
こちらはもうひとつのファサードと言ってよい、LDKを南から見た景色です。
このT字の敷地にどう建物を配置するかは随分考えましたが、手応えは十分です。
クライアントからは、「グレーの色調は濃くもなく薄くもなくジャスト」とも頂いていました。
濃い色と明るい色は、かなりの軒数を建てさせて貰ったので、まず外すことはないと思っています。
中間色はとても繊細で、難易度は非常に高いと言って良いでしょう。
しかし過程は嘘をつきませんでした。何枚も、何枚もサンプルを作成し、何度も、何度も確認して貰ったのです。
先日ラジオで「親、夫、私と、外壁の色の好みがバラバラで、どうしたら良いでしょうか」という質問が読み上げられていました。
パーソナリティは「外壁は自分では見えないので何色でもいいんじゃない」のような回答でした。
冗談半分でしょうが、外壁は大切です。
美しい建物が建ち並べば、街は美しくなります。街が美しくなれば、愛着がわきます。愛着ある街なら、少しでも良くしたい、美しくあって欲しいと思えるはずだからです。
「The Longing House」は「憧れの家」という意味です。
憧れるほど好きになって貰えるのか、5月下旬にはその結果が出ます。
文責:守谷 昌紀
■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
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■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました