「THE LONGING HOUSE 」‐8‐ムクムクと断熱材

 先週今週と、「The Longing House」の現場を2回訪れました。

 2回目はいつもの定例打合せですが、1回目は『現場発泡硬質ウレタン吹き付け』の工事を見るためです。

 現場の前には2台車が止まっていました。

 1台はホロをしています。 

 大きな音がしていたので中をのぞくと、やはりコンプレッサーが動いていました。

 ここから断熱材を供給しているようです。

 監督から「2階から施工中です。意外と進みが早いですよ」という連絡を貰ったのです。

 1階エントランス回りはまだ未施工。

 このホースで現場へ送っているようですが、何とか間に合ったようです。
 

 1階LDKで、まさに吹き付け中でした。

 筋交いの裏側まで丁寧に。


 ムクムクと盛り上がってくる様は、まるでマジックのよう。

 高い断熱性能とは裏腹に、シェービングクリームのようでもあるのです。

 壁一面が吹き付け断熱材で埋め尽くされました。
 

 今週現場へ行った際には、壁面まできれいに削り取られていました。

 この工事は見ていないのですが、大きなカッターのようなもので削っていくそうです。

 隙間なく、びっしりと詰まっているので、性能的には素晴らしいものがあります。今回の寒波を感じさせない程でした。

 金額が張るのと、電気設備を完全に決めておかないといけないのが、大変なところでしょうか。
 

 性能的にも、デザイン的にも盛りだくさんの本計画ですが、ヘリンボーン貼りのフローリングがやってきました。

 かなり手間が掛かるようで大工泣かせの材とも言えます。

 しかし、そんなところに物語り宿るのもまた事実。その技に期待しましょう。

 何せ「The Longing House」=「憧れの家」ですから。
 
文責:守谷 昌紀

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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