「うえだクリニック」のオープンまで、残すところ2週間となりました。
外壁が仕上がり、かなり最終形が見えてきました。
濃い茶が青い空に映えています。
クリニックの顔とも言える受付。
やはり人の心象に最も影響を与えるのは人です。
来訪者が分かりやすく、またスタッフが働きやすいよう、院長と模索した受付カウンター。
受付時に荷物を置く下段のカウンターも、綿密に設計したつもりです。
しかし、何と言ってもこの下地です。大工の手数が見てとれますが、建築は見えないところで差がでるのです。
6m強ある待合の吹き抜け。
まだ、移動足場が残っていますが、明るく、開放的な空間を演出してくれるはずです。
診察室は適切な大きさがあり、あまり大きな空間は求められません。
しかし、院長はここでかなりの時間を過ごすことになるので、少しでも快適な空間を目指しました。
まず、東面に小振りなハイサイド設けています。
加えて、患者さんが座る席の横に、トップライトを設けました。
建物の中央部はどうしても暗くなるからです。
屋根が高い位置にあるので、見上げると煙突のような形状になっています。
明るすぎない間接光を、安定して供給してくれるはずです。
床の仕上げ工事に、職人が休日出勤してくれていました。
2階では電気工事も。
待合の大開口の前には、バルコニーのような空間があります。
この外側に光の入り過ぎを抑えるルーバーを取り付けます。
明るく、明るすぎない空間を求めて、建築設計の仕事を四半世紀続けてきました。
建築に失敗は許されないので、動物が巣穴を中心に狩りをするように、少しずつ、少しずつ、その距離を伸ばしてきました。
待合の開口部には、その経験を全てつぎ込んでいるのです。
光という形のない移り気な素材を、どこまでリードできたのか。間もなく答え合わせの時間がやってきます。
文責:守谷 昌紀
■■■『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【Events】
■9月15日(日) 9:00~12:00 高槻高校文化祭にて
「頼れる卒業生」による無料相談コーナーに参加
【News】
■『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日に「碧の家」掲載
■『houzz』4月15日の特集記事 に
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載されました
◆メディア掲載情報
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記