一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

「四世代で暮らす家」‐1‐プロローグ

 クライアントと一番初めに相談するのは「テーマ」である。

 何に幸せを感じるかは、住まい手によってそれぞれ。

 テーマとは、それを表現するキーワードのようなものだろうか。 

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 この計画も「暖かい」「耐震性」「かっこいい」「ゴージャス」など色々なキーワードが上がった。

 それらをまとめたり、離してみたりしながら計画は進んで行くのだが、言葉には上がらなかったキーワードがある。

 「大きい」である。

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 敷地は約360㎡で110坪ほどある。

 1、2、3階に各居住空間があるのだが、この家は1歳から80代まで、四世代が住むのである。

 大きな空間というのは常に憧れだ。

 2階のLDKは40畳以上ある。それが大味にならないよう、空間構成には特に気を付けた。

 既存建物も相当な規模で、かなりの盛り土をしていた。その分、解体作業にはかなりの時間を要したのだ。

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 打合せには第一世代の長男君も何度が参加してくれた。

 一番下のお子さんは1歳。第四世代の「曾祖母が見てくれているんです」ということも多々あった。

 昔の日本ならごく普通だったのかもしれないが、最近では稀なケースかもしれない。

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 そういった規模だけに、工期も8ヶ月みている。

 全ての世代が幸せだと思えるような家を目指し、工事はスタートする。

文責:守谷 昌紀


■『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載■

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【Events】
■5月21日~5月29日曽根崎地下歩道PRコーナー(大阪市北区梅田1丁目)「宝塚の家」「松虫の家」のパネル、「宝塚の家」の模型展示
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階で
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
■『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載
■『homify(アラビア語)』5月20日に「加美の家」掲載
■『homify(韓国版)』5月18日に「宝塚の家」掲載
■『日刊住まい』に「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』で「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』で「松虫の長屋」紹介
■『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「高台の家 RC打放しの家」‐10‐冒険は一旦終わり

 昨年の11月に完成した「高台の家 」。

 SEIUNDOに続き、当社webサイトにUPしました。

101西外観 (2)

 先に自分でも撮ったのですが、はやりプロに依頼しました。今回は平井美行さん。

103北西外観

 2月11日だったか、この日は雲一つない快晴。

 全く雲の無い時間が、これだけ続いたのは数十年振りと聞きました。

 又聞きで、裏は取れていないのですが。

105北西からの街並み

 時折、薄い霞のようなものは出ましたが、本当に雲の無い空。

 利休だったか、一筋の雲が月に掛かるのが良いと言いました。

107南東外観

 その意味で、写真家は「少しくらい雲があってもいいかも」と言いましたが、それはそれ。

 特別は良いものです。

109北東外観

 足を止める人も、何人か居ました。

203ダイニング・キッチン夜景

 今回は人無しの写真ですが、落ち着いたら、家族に入って貰いたいと思っています。

205ダイニング・キッチン

 1階にはリビングを置かず、ダイニング・キッチンとしました。

 これが、プランに大きな影響を与えています。

209ダイニング

 大は小を兼ねますが、豊かは大のみには宿りません。

301エントランス

 コンクリートという、金額的にも高い躯体がゆえ、ボリュームは徹底的に拘っています。

303階段

 建築は、コストという縛りがあります。

 拘ったと言うよりは、精査に精査を重ねたというのが、本当の所でしょうか。

305ホール

 コンクリートと木という素材は、対比が本当に美しいのです。

307子供部屋

 キッチンの北にある子供部屋。

309寝室

 エントランス近くにある寝室。

 いずれも、大きすぎない適正なサイズを探りました。

401P室と縁側

 そして2階の縁側とバルコニー。

403P室西から

 ここを併せてリビングとしたのです。

 その室名は「P室」。その所以はここでは割愛します。

405縁側から

 霞のような雲がある、2階南側の景色。

409縁側の夕景

 そして夕暮れ。

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 この空間が、幸せの景色を生んでくれると期待しています。

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 坂のある街に浮かぶ。コンクリートBOX。

 シンプルで、抽象化された空間は、気持ちを投影しやすいという側面があります。

 ただ、ここには捨てる勇気が付いて回ります。

 クライアトと私達の冒険は、一旦終わりました。これからの暮らしが、それらを醸成してくれるのだと思います。

 そして、素晴らしい暮らしが醸し出されることを信じています。

文責:守谷 昌紀

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「土佐堀川を望むオフィス-SEIUNDO-」‐6‐webサイトも移転完了

2015年の10月にスタートし、先月末に完成したSEIUNDO。

ようやく、現場日記から当社のサイトへの移転も完了しました。

101エントランスゲート

北浜のインテリジェンスオフィスビルの7階。

エントランスには、シルバーのゲートがあります。

405エントランスゲート

その左手には、受付け空間。

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ゲートをくぐると、オーバル・コミュニケーション・カウンター(以下o.c.c.)が、来訪者をまずは土佐堀川の景色へ誘導します。

107応接スペース

その眺めを楽しみながら、打合せスペースへ。

チェアは、マリオ・ベリーニのキャブのアーム付きを選択しました。

201西からの全景

奥から見返した、o.c.c.。

203東からの全景

反対に、エントランス側から見返したo.c.c.。

これはこの会社自体を示すものでもあります。楕円という、関係性の軌跡の中で、人は働き、幸せを求めるのです。

209ミーティングエリアとホワイトボード

サイトでは特に触れていない、ホワイトボード。

これは270度回転し、ミーティングエリアの打合せ時に使われるものなのです。

301ワーキングスペース西エリア

楕円という常に変化し続ける曲線。

307スタッフエリア

それらが、日々の仕事に、少しでも貢献してくれたらこれ程嬉しいことはありません。

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夜遅い時もあるでしょう。

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朝日を見ることがあるかもしれません。

そんな時、変化し続ける土佐堀川の水面が、心を癒してくれると思っています。

北側は一切閉じず、働く空間を中央楕円エリアに集約させたこの仕事空間。

良ければ体験下さい。

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「回遊できる家〈リノベーション〉」‐5‐臨機応変

 4月24日(日)14:00から、セミナーの講師をつとめます。

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 日本建築家協会主催で、会場は天六の大阪市住まい情報センター。

 定員は100名ですが、現在の申込は50名程。昨年の半分だそうです。

 「済みません私の知名度不足で」と会場の担当者に言うと「ええ、タイトルがあまりだと思ってました」と結構ダイレクトな感想。

 「住まいは幸せの形」というタイトルにしたのですが、漠然としすぎていると言うのです。

 写真の露出があまり無いのでタイトルが全て。リノベーションをもっと前面に出した方が、受けが良いと言うアドバイスは聞いていました。

 新築も2、3軒取り上げるつもりでしたし、タイトルは私の哲学でもあります。やはり、受けの為のタイトルはいやだなと思っていました。

 しかし結果が全て。リノベーションに関しては、18年前から手掛けてきましたし、現在も3軒のプロジェクトが進行中。

 内容も、リノベーションを分厚くし、臨機応変に対応したいと思います。

 また、参加者の中から抽選で5月15日に「阿倍野の長屋」に私が案内します。

 時間がある方は、大阪住まい情報センターのページから是非申し込んでください。

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 告知が長くなりましたが「回遊できる家〈リノベーション〉」です。

 近所に幼稚園があり、見事な藤棚がありました。

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 桜の後。この時期、藤の淡い紫は本当に美しい。

 品、高貴、そんなことを連想させます。

37 - コピー この日は午後からの打合せでした。

 娘さんのみ保育園で、長男君、次男君が、現場に遊びに来てくれました。

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 勿論、現場には危険が沢山あります。奥さんはお腹が大きいこともあり、気が気ではなさそうでした。

 私は、打合せをスタッフの田辺と監督に任せて、2人をつれて出ました。藤棚のある幼稚園が園庭開放していたからです。

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 お子さんを見たり、危険がありそうなら叱ったり出来るのは、私だけだろうと判断しました。

 私が現場に居る方が、良いのは間違いありませんが、迷いはありませんでした。

 田辺のキャリアも9年目に入りました。前打合せをしていましたし、今回の内容なら解決出来ると思っていました。

 何より、それがベストだと思ったのです。判断とは、常に覚悟です。

 しつこいですが、場の雰囲気を見ながら、臨機応変に話をするつもりです。良ければ是非セミナーにも。

文責:守谷 昌紀

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「ダイヤモンドカットの家」‐6‐在庫限り、出血大サービス

 月末の引っ越しを終えた「ダイヤモンドカットの家」。

 新たな生活が始まりました。

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 この日は長男君の入学式。皆さん不在でした。

 中庭以外の植栽は、減額の際に無くしたので、外部に緑はありません。

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 外構工事は後でも出来る為、減額対象になることが多いのです。

 よって土のまま。

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 で、我が家の庭から、株分けすることになりました。

 こういった事は、今までも何度かしてきましたが、庭のアイビーが無くなれば終わりです。

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 在庫限り、出血大サービスです。

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 素人仕事なので、少々粗っぽいのは、愛嬌ということで。

 肥料が混ざっている土をまいて貰い、十分に水やりをお願いします。

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 緑の有る無しは、建物の印象を大きく変えます。

21 - コピーのコピー

 引きの外観では、あまり分からないでしょうか。

23 - コピーのコピーのコピー

 物作りの街の中に、白いダイヤモンドを浮かび上がらるというのが設計のコンセプトでした。

25 - コピーのコピー

 この街が明るくなり「楽しく住めるじゃない」となれば嬉しいところです。

 スタッフはみな忙しく、丁度学生もいなくなり、妻と現地へ行きました。

 この歳になっての野良仕事は結構こたえますが「出来ることはやろう」が、私達ポリシーです。

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 次の在庫放出は、プランター内のアイビーが育ってからです。

文責:守谷 昌紀

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「回遊できる家〈リノベーション〉」‐4‐屋根裏ほどワクワクするものはない

 今週末、大阪の桜はピークを迎えそうです。

 しかし今日は生憎の雨。花がおちなければ良いのですが。

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 「回遊できる家」は構造補強が終わり、間もなく、サッシが付いていく段階です。

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 工事を担当してくれるのは「阿倍野の長屋」に続いて市川工務店。

 そして大工工事も同じく「I親子」が担当してくれます。

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 電気工事の配線も始まっていますが、この家は屋根が高い。

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 よって、屋根裏も大きくなります。
 
 小学校に上がる長男君にも、少しのぞいて貰ったのですが、最高の笑顔で答えてくれました。

 この歳になっても、脚立を登りこの景色が見えて来た時、ときめきを感じます。

 フィンランドが生んだ偉大な建築家・アルヴァ・アアルトの愛読書は「ハックルベリー・フィンの冒険」だそう。

 男を駆り立てるのは、年代、時代を問わず、いつも答えの無い冒険です。

文責:守谷 昌紀

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「土佐堀川を望むオフィス-SEIUNDO-」‐5‐覚悟と空間

 土佐堀川を望む、SEIUNDOのNew office。

 3月28日(月)のオープンが、3日後に迫ってきました。

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 New officeは9階建ての7階部分にあります。

 大川の桜を見下ろしながら、オープンを迎えるのです。

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 夜間仕事も多く、現場には苦労を掛けましたが、ようやく完成の目途が立ちました。

 ロゴが入ると、エントランスゲートもぐっと引き締まります。

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 そして、オーバル・コミュニケーション・カウンターがやってきました。

 左に見える、黒のイスは社長席。

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 船に例えるならブリッジです。

 全体を見渡せる所に配置しています。

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 背後にある曲面壁は回転し、裏面がホワイトボードになります。

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 全ての収納扉もアール状。

 現場が、散々苦労したのがこの楕円なのです。

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 しかし、そんな細部に神は宿り、応援してくれるのだと信じています。

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 打合せスペースは、マリオ・ベリーニの名作、キャブのアームチェアを選択しました。

 来客を迎える準備も整いました。

 オーバルとは変化し続ける曲線です。立ち位置によって同じ景色は1つとしてありません。

 機会があれば、SEIUNDOの覚悟とそれを具現化した空間を、是非体験下さい。

文責:守谷 昌紀

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「White Eaves」‐4‐働く夫妻の上棟式

 3月12日、上棟式を迎えました。

 大安、かつ快晴の下、絶好の式典日和でした。

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 建方から1ヵ月経ちましたが、共働きの夫妻が揃うタイミングはなかなかありません。

 よって、快晴の有り難さもひとしおです。

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 白い防水シートがまだ貼られていない、くちばし状の庇が見てとれるでしょうか。

 その間には、ガラスが入ります。

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 横から見ると、分かりよいでしょうか。

 寝室と浴室をつなぐサービスバルコニーを、ガラスが覆うのです。

 くちばし状の庇が、斜めの壁に貫入するところが、この建物の印象を決定付けます。

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 車の軌道を確保する為、斜行する壁。

 寝室から見ると良く分かります。

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 寝室の更に南にあるのがLDK。

 門型の開口の前に、祭壇が準備されました。

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 2階に住むご家族の全員が参加予定でしたが、上のお子さんがインフルエンザに罹ってしまい……

 この日から、ようやく小康状態になったとの事で、奥さんも何とか参加してくれました。

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 3人で、四隅を清めて回って貰いました。

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 初めは少し照れる下のお子さん。

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 しかし、監督も同じような年頃の子を持つ親です。

 波長が合いだせばエンジン全開でした。

 当たり前の話ですが、家族の頑張りによって、こだわりの家は実現して行きます。

 その頑張りに応えるのが、私達の仕事。

 マラソンが終わってから、いくら頑張りたいと言っても、頑張る場所はありません。

 今、ここで走るしかないのです。

文責:守谷 昌紀

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「土佐堀川を望むオフィス-SEIUNDO-」‐4‐楕円という思想

 この空間の核になるのは、オーバル・コミュニケーション・カウンター。

 オーバル(oval)は楕円を表します。

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 そのカウンターに切れ込むように独立するエントランスゲート。

 カウンターは最後に搬入される為、現在はゲートのみの状態です。

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 建築工事においては、現場制作と、工場制作とに分かれます。

 壁は勿論現場制作ですが、カウンターに呼応する曲線となっています。

 ようやくフォルムが浮かび上がって来ました。

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 消防法により、燃えない軽量鉄骨(ライトゲージ)で組まれます。

 監督と話すのが、その工事の責任者。

 「楕円の壁がなんとかできてほっとしてます」と言っていました。

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 楕円は、円と違って、均一な変化ではありません。

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 数学の時間に戻ります。

 楕円は、2つの焦点からの距離の和が、一定となる曲線です。

(C:\Users\marco\Desktop\export\2016_0224 SEIUNDO202oR225

 このオフィスの壁は、3つの楕円で構成されています。

 現場では、2つの焦点にビスを打ち込み、伸びない釣り糸を結びつけ、監督が直接床に描くのです。

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 そのラインに合わせ、スリットが入ったライトゲージを床に敷き。

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 そこに柱材を立て、両面に石膏ボードを貼り付けて壁は完成。

 「ほっとした」の言葉通り、難易度の高い工事です。

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 カウンターは、更に4つの楕円が組み合わさって、出来ています。

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 それらをいくつかのパーツに分解。

 7階にあるこのオフィスに搬入できるよう、通路幅を検討し、サイズを決定しました。

 何故そんな面倒な楕円を使うのか。

 人の世は、全てが関係性です。自分ひとりで完結できることはありません。

 特に仕事においては、対象者があり、無限の選択肢が常にあります。

 中心と半径を決めれば、1つの形に限定される円より、焦点を決めたとしても、距離を和の選択が無限にある、楕円の方が、適しているのは間違いありません。

 しかし、面倒には常にコストが掛かります。それに納得して貰った場合のみ、実現へと至るのです。

 感謝の気持ちを持ちつつ、楕円という思想が、この新しいオフィスに活気と変化を与えてくれると信じているのです。

文責:守谷 昌紀

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「ダイヤモンドカットの家」‐5‐真っ白

 外壁の塗装が終わり、ようやくシートが取れました。

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 「どうせ白で行くなら、混じりっけ無しの白で」

 クラアントの言葉通り、真っ白な外観です。

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 白という色は、素直に陰影を反映し、他の色を映しこみます。

 同じ白でも、それぞれの面によって全く違う色になるのが良く分かります。その陰影が、建物のフォルムを明確にしてくれるのです。

 言ってみれば究極の色。

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 もっとも、お子さんが喜んでくれるのは、もっと細部のこと。

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 先日の現場訪問で、期待通りにのぞいてくれた小窓群も、ほぼ仕上がりました。

 ご主人から「もう少し、遊びがあってもいいのでは」と、最後に実現したものです。

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 このファミリースペースは、3つの子供部屋の中央にあります。

 トイレと手洗いも備え、兄弟が自然に顔を合わせるような、空間になればと思っています。

トップライトから落ちる光が、価値を高めてくれるはずです。

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 北西の道路対し、出来る限り閉じているのは、トラックの通行量が多いからです。

 万全を期す為に、1階部分は少し下がり、窓も高い位置に切りました。

 住まい手にとって、外観へのこだわりは様々です。しかし、建築は街をの一部を担っていますし、子供にとっては原風景となりえるもの。

 最後の最後まで、しつこく検討を重ねました。

 この計画も、3月下旬の引っ越しを控え、残すところ2週間程。

 最後まで、しつこく行きたいと思います。

文責:守谷 昌紀

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