外壁の塗装が終わり、ようやくシートが取れました。
「どうせ白で行くなら、混じりっけ無しの白で」
クラアントの言葉通り、真っ白な外観です。
白という色は、素直に陰影を反映し、他の色を映しこみます。
同じ白でも、それぞれの面によって全く違う色になるのが良く分かります。その陰影が、建物のフォルムを明確にしてくれるのです。
言ってみれば究極の色。
もっとも、お子さんが喜んでくれるのは、もっと細部のこと。
先日の現場訪問で、期待通りにのぞいてくれた小窓群も、ほぼ仕上がりました。
ご主人から「もう少し、遊びがあってもいいのでは」と、最後に実現したものです。
このファミリースペースは、3つの子供部屋の中央にあります。
トイレと手洗いも備え、兄弟が自然に顔を合わせるような、空間になればと思っています。
トップライトから落ちる光が、価値を高めてくれるはずです。
北西の道路対し、出来る限り閉じているのは、トラックの通行量が多いからです。
万全を期す為に、1階部分は少し下がり、窓も高い位置に切りました。
住まい手にとって、外観へのこだわりは様々です。しかし、建築は街をの一部を担っていますし、子供にとっては原風景となりえるもの。
最後の最後まで、しつこく検討を重ねました。
この計画も、3月下旬の引っ越しを控え、残すところ2週間程。
最後まで、しつこく行きたいと思います。
文責:守谷 昌紀