「四世代で暮らす家」‐1‐プロローグ

 クライアントと一番初めに相談するのは「テーマ」である。

 何に幸せを感じるかは、住まい手によってそれぞれ。

 テーマとは、それを表現するキーワードのようなものだろうか。 

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 この計画も「暖かい」「耐震性」「かっこいい」「ゴージャス」など色々なキーワードが上がった。

 それらをまとめたり、離してみたりしながら計画は進んで行くのだが、言葉には上がらなかったキーワードがある。

 「大きい」である。

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 敷地は約360㎡で110坪ほどある。

 1、2、3階に各居住空間があるのだが、この家は1歳から80代まで、四世代が住むのである。

 大きな空間というのは常に憧れだ。

 2階のLDKは40畳以上ある。それが大味にならないよう、空間構成には特に気を付けた。

 既存建物も相当な規模で、かなりの盛り土をしていた。その分、解体作業にはかなりの時間を要したのだ。

35 - コピー 

 打合せには第一世代の長男君も何度が参加してくれた。

 一番下のお子さんは1歳。第四世代の「曾祖母が見てくれているんです」ということも多々あった。

 昔の日本ならごく普通だったのかもしれないが、最近では稀なケースかもしれない。

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 そういった規模だけに、工期も8ヶ月みている。

 全ての世代が幸せだと思えるような家を目指し、工事はスタートする。

文責:守谷 昌紀


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