現場に向かう際、前の車が香川ナンバーでした。
大阪に帰省中なのでしょうか。
母の郷が香川で、夏休みは祖母のもとで過ごしたものです。
台風は四国、広島を通過したようで、大きな被害とならなければ良いのですが。
現場も台風対策で、養生シートの上部がめくられています。
そのお陰といって良いのか、2階部分にある、3つのへこみが見てとれました。
左右はサービスバルコニーで、中央にはルーバーが入ります。その後ろに、大きなFIX窓が少し見えます。
フェンスの切れ目から建物内に入ると左が待合。
足場、材料で一杯になっていますが、かなり大きな吹抜け空間です。
2階部は、バックヤードにある階段からのみのアプローチ。
これが、外から見ると中央にあるFIX窓。
右手には、吹抜けを見下ろすキャットウォークのような部分があります。
FIX窓前の外部。
キャットウォーク、そして外部と繋がります。
このプラスアルファの空間が、外からも、内からも、このクリニックの印象を決定づけてくれるはずです。
吹抜けは気持ちが良いのですが、工事は正直大変です。
足場の上で石膏ボードを張っているところでした。
こちらは診察室。
石膏ボードを張る前に、配線、配管は済ませる必要があります。
クリニックのネットワークを繋ぐLAN配線は、CD管と言われる保護管の中を通っています。
それが一箇所に集められるのですが、まさにここは心臓部。
建物中を血管や神経が巡っているからこそ、クリニックとして機能する訳です。
現場には、監督をはじめ10人以上の職人がいたでしょうか。
お盆期間にも関わらず、かつ蒸し風呂のような暑さのなか、工事はまさに佳境に入っています。
最も工事が進んでいるのがMRI室。
この部屋内は大手医療メーカーの担当で、流石に工程通りに進んでいます。
仕事は、画家でもない限り基本コラボレーションです。
皆がそれぞれの能力を十分発揮してくれた時、単価以上の仕事になるはずです。
人間ですから、世間が休みなら、心情的には休みたいでしょう。
人は最も充実していた時間は?と聞かれると、多くの人は、一番大変だった時と答えるそうです。
暑い中、本当にご苦労様です。
しかし今、最も充実した時間を過ごしているとも言えます。
大変→充実→幸せ
この三段論法には、一点の隙もないのです。
文責:守谷 昌紀
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