「碧(あお)の家 」は昨年末が1年点検でした。
碧はやはり光が当たってこその色。
全てはそのコンセプトから始まりました。
夏の日差しで、花壇の花が何度か枯れてしまったそうです。
クライアントがDIYで日よけを作ってくれました。
これで、次の夏は元気に育ってくれるでしょうか。
花壇は左の低い所が花のエリア。
ブルーデイジーとマーガレットが植わっています。
リノベーションは、あるものを出来るだけ活かすのですが、側面の路地からは既存の母屋が見えています。
こんな景色に、この家の年輪を感じることが出来るはずです。
映画「かもめ食堂」で使われたこのケトル。
やはり本物は絵になります。
2階の寝室も、全く変わらずに美しい状態のままでした。
建物を好きになって貰えたら、少しでも長く使いたいと思って貰えたら、自然と手入れをしたくなるものです。
そんな気持ちが、空間をよくするのだと思うのです。
ブルーデイジーの花言葉は「恵まれている」とか「幸福」だそうです。
その語源は、学名の「felix」がラテン語でそれらを意味するところからきているそうです。
まさに「幸せの青い花」でした。
昨日、「1年後の感想」をUPしましたが、ここにも載せてみました。
私が何を語るより、「碧の家」のことが良く分かって貰えると思うのです。
【1年後の感想】
住んでから一年経っての感想ですが良かったところは殆どそうなので部分的に少し言わせてもらえば…
まず
① サンルーム(室内洗濯干し部屋)が大変便利です。
雨の日のお洗濯も困る事なく不透明ガラス扉を閉めれば視線を遮る事も出来ます。
程よい大きさなので一つの部屋としても十分成り立っています。
「コレは絶対いい!」と来た人は必ず言います。
② 階段下の収納
当初は「収納どうかな?」と思ってましたが階段下を目一杯収納にとってもらったのでかなりの収納スペースになりました。
満足の収納スペースです
③二階の大きな梁
以前は隠れてた大きな梁を今回「見せる」という選択をしてもらったおかげで今まで経た時を感じる事が出来
また、これからも感じる事が出来ると思います。
フローリングを完全無垢にしており上の梁とで更に木の息遣いを感じ癒しになります。
以前の家があまりにも古いので人を呼べる事も出来ませんでしたが既に沢山の友人に来てもらいました。
皆、居心地が良いと言ってくれて「次回は泊まりたい」とさえ言ってくれます。
以前では想像出来ないです 笑
一つ、もう少し考えれば良かったと思ったのがガレージ下のコンクリート?です。
費用をおさえようと思って白っぽいコンクリート?にしたのですが少し汚れが目立つかな?と 思ってきました。
深く考えなく費用で決めたのですが暮らしてみてもう少し考えればと思いました。
現場打ち合わせの時に電気コンセントの位置を決めるのが
こんなに長い時間を費やし大変な作業と解りました。
住んでみて確かに重要かつ時間をかけるのが解りました。
自分の考えからトイレのドアにガラスを入れてトランプの4種類♠️♣️♥️♦️をガラスに貼って欲しいとお願いしました
ガラスにどの様に貼るか守谷さん、現場監督と話しをするのを聞いていたら大変そうでした…
毎回現場打ち合わせでガラスをみたてた画用紙でトランプの種類の大きさを作っていただき大きさを考える…
工事打ち合わせをしてる横の壁には何枚かの大きなトランプを壁に貼ってるのを見ると「こんなに大変な作業だったとは…トイレのドアにここまで時間を費やす家はきっとないのでは…」と考えては感謝をしました。
おかげで他にはない?トイレのドアが出来大変嬉しく思います。
設計から工事、家が出来るまでと自身が携わる事で大変良い経験、楽しい時を過ごす事が出来良かったと思います。
リノベーションして新たな家とまた、これからも時を紡いでいくと思うと微笑ましくなるのは
いうまでもないです✨✨✨✨✨
文責:守谷 昌紀
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
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■大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
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