「阿倍野の長屋」‐4‐ダイナミックに、劇的に、遠からず、近からず

 昨日、BSで「劇的ビフォーアフター」私の担当回が放送だったようです。

 こちらの家族は、「住之江の元長屋」も見学済み。しかし、この計画こそ番組以上に番組らしいと思います。

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 4軒長屋の中央2軒を、フルリノベーション。

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 向かって左にあるのは駐車場。

 天井高さは、2m弱まで抑えています。

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 中から駐車場をみると、上階が下がっているのが分かるでしょうか。

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 この部屋は、ご主人のお母さんがゴロゴロ出来る部屋として計画しました。

 小柄な方で、畳がよいとのことで、天井も2.2mまで抑えました。この部屋からLDKまでの階段が6段。メインテーマを体言する空間なのです。

 その距離、遠からず、近からず。

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 LDKから見渡した時、奥の部屋が沈んでいるのが分かるでしょうか。

 先に種明かしをすると、手前に見える黒いサッシの向うは中庭になります。

 光が差し込み、屋上へ続く外部階段が出来るのです。

09 - コピー

 天井高を押さえた、駐車場、お母さんの和室の上にあるのが、子供用ロフト。階段が出来る前に、すでに体験済み。

 それでも完成した時は、感激して貰う自信があります。
 
 設計した本人が、現場に幾たびに驚く位、ダイナミックな計画なのです。

文責:守谷 昌紀

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