一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

「私の家」-6-家の中の家

 プランの方向性を決めました。

 やはり、最も素直に南からの光を求めることにしました。方向性が見えれば、あとはどんどん進むだけです。

 築39年の家に住んでみて、影響を受けたものに障子があります。

 以前の実家に障子は有りませんでした。和室と庭の間にある縁側を、仕切っています。

 朝、少し瞑想するのですが、この空間がとても良いのです。家族の声は聞こえてきますが、僅かながらプロテクトされた空間をつくる事が出来るのです。

 こういったスペースを新しい家にも創るつもりです。しかし、その障子紙には穴が……

 妻と子供が、貼り直してくれました。

 このデザインを望んだ訳ではありませんが、直しながら使うのは日本の文化です。

 娘へのクリスマスプレゼントはテントでした。時々これを組み立て、兄妹で遊んでいます。

 保育園でも、子供が隠れて泣けるスペースが必要という考え方もあります。笑っている時間があれば、メソメソしたりしたりする事もあります。

 開放的なリビングと同様、そんな空間も大切なのです。

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
-----------------------------------------------------------------—-
  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「ゲストルームのある家」-4-サビ

 改修は既存部をどう活かし、やりかえる部分とどう関係づけるかが重要です。

 序盤からずっと課題になっていたのが外壁。

 既存建物は鉄骨4階建てで、外壁に一部タイルが使われています。

 覆う、塗り替えなど様々な選択肢を検討していましたが、高圧洗浄して残すことに決定しました。

 他の部分はその色あいに合せます。

 建築材料がどんどん規格化され、選択肢が狭まる中「塗装」という工事は貴重です。その選択肢の巾が、群を抜いているからです。

 同じく工事中盤まで持ち越していた玄関ドア。

 これも錆び仕上げに決まり、監督がサンプルを持ってきてくれました。CDホルダーのようなケースに、1枚1枚納められています。

 こういったものを見ると「この制作会社は良い仕事をしてくれるだろうな」と確信します。何事も一事が万事です。

 硫酸等を塗布して錆びを進行させます。理論上、酸素に触れなければ錆が進行する事はありません。

 頃合いを見て、ウレタン塗装で錆びごと密封してしまうのです。

 サンプルこそ見て貰っていますが、全ては自然の産物。仕上がりが楽しみです。

文責:守谷 昌紀

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「ゲストルームのある家」-3-現場のとも

 先週木曜日、現場にて打合せでした。
 

 岸和田までの道程は色々。

 もう少し南まで行けば、自然の海岸が見えてきます。天気の良い日に、一度足を伸ばしてみたいものです。

 同級生のきっぷのいい棟梁。ラジオのボリュームは大き目です。

 この日は、スイッチ、コンセント、インターホンなどの位置を確認して貰いました。

 これらは、現場確認に限ります。

 この現場、ラジオの音がいいなと思っていました。理由が分りました。現場用マキタのラジオ。

 なかなか、かっこいい現場のともです。

文責:守谷 昌紀

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「ゲストルームのある家」-2-配管、配線

 解体工事が始まりはや2週間。

 足場が組み上がり、シートで覆われました。

 外観は大きく雰囲気を変える予定。楽しみにしています。

 改修につき、解体を始めないと分らない事もいろいろあります。ここはパイプスペースになっていました。

 パイプスペースとは、排水管や、ガス管が垂直に通るスペースの事です。

 壁内、天井裏には、その他にも給水管、電気の線など、様々な線、管が通っています。

 構造体を体に例えるなら、給排水管や電気線は血管や神経のようなものでしょうか。これらが機能しないと体は動かないのと同じです。

 改修工事は、現場に負うところが大きくなります。

 今回の棟梁はOさん。同い年の1970年生れで、とても快活な人でした。

 街道沿いには古い建物も見られます。 

 4階からは岸和田城も。

 色々な土地で仕事を出来るのが、この仕事の醍醐味でもあります。

文責:守谷 昌紀

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「四丁目の家」-23-1年点検

 土曜日は朝一番の新幹線で東京へ。

 昼から茨城で打合せがあったので、午前中に「四丁目の家」へ寄って来ました。

 1年点検の日程を、この日に合わせて貰ったのです。

 竣工写真を撮った日は曇りでした。出来れば快晴の下、撮りなおしたいものです。「晴れた日に、思いっきり洗濯物を干したい」というのが、奥さんの希望でした。

 予想通り、いやそれ以上の干しっぷりです。

 是正箇所は、主に木製建具の調整と、壁に出来たヘアークラックの補修です。概ね問題なさそうです。

 家の中は、撮影に来た昨年6月より、更に良い感じになっていました。すぐに雑誌の撮影があってもOKのレベル。

 家への愛情が伝わってくるよう。奥さんはキッチンに立ったこの景色が「とっても落ち着く」と言ってくれました。 

 黒板には47都道府県が。

 階段に貼りめぐらせたコルクボードも、十分活用されていました。

 特に、リビングの横にある子供部屋を、3姉妹が上手に使っていました。

 建具で3部屋に区切っているのですが、以前より整理整頓ができ、なかなか楽しそうな感じ。8ヵ月振りでしたが、子供の成長は早いものです。

 1階の親世帯も見て回ったところで、時間になりました。

 この家の特徴は、何と言ってもバルコニーの形状です。

 やはり晴れた日にもう一度撮りたいと思いながら、茨城へ向かったのです。

文責:守谷 昌紀

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「8.8坪の家」-13-駐車場、間口が2.7mの場合

 年末に竣工した「8.8坪の家」ですが、あっと言う間に1ヵ月点検です。

 流石に2月はあっと言う間に過ぎて行きます。

 延べ面積が19坪なので、まだ家の中は整理の真っ最中。今回、写真は控えることにしました。

 カーテン類も色々と工夫し、暮らしのスタイルが出来上がって行く途中でもあります。

 ネコ達も引っ越しすぐはストレスが溜まっていたようです。普段はトイレで出来るのが、つい床の上でしてしまったり。

 しかし、ようやく落ち着いたとの事でした。

 この建物の特徴は、なんと言っても環境にあります。

 広角レンズで撮っているので、解りづらいのですが、道路が狭く、住宅の密集度はなかなかのもの。何より間口の狭さです。

 建物の間口は2.7mしか取れませんでした。

 もし横から車を入れると、道にはみ出してしまうのです。よって短辺方向に、出入口をとる必要があったのですが、これに苦労しました。

 建物にはバランス良い耐力壁が必要です。この時点で木造がアウト。鉄筋コンクリート壁式構造にして、耐力壁を限界まで短くしました。

 かつ斜めにすることで、ようやく2.2mの有効巾を確保したのです。

 この部分は、色々な意味で遊びがなかったので、クリアできて本当に良かった、というのが本音です。

 そのギリギリさ加減が、この舳先に表れているのです。 

文責:守谷 昌紀

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「ゲストルームのある家」-1-プロローグ

 既存建物は大阪の南部にある。

 2011年3月11日の震災が記憶に新しいが、この家は阪神淡路大震災の翌年に完成している。

 元々建っていた木造住宅は大きく揺れ、その不安を払拭する為に建ったのがこの家である。

 鉄骨4階建ての建物だが、家族の成長と共に子供を送り出し、ひとまずの役割を終えた。子供だった彼らは留学を終え、社会人となる。

 そして結婚と共に新たな家族を伴い、この家に暮らすことになったのである。

 「ゲストルームのある家」としたのだが、4階にあるこの部屋は、ほぼ手が加えられない。

 それでもこの名にしたのは、この部屋の使われ方が興味深かったからだ。

 当面は、ホームパーティーや、バルコニーを使って屋外で食事を楽しんだりという空間になる。しかし、将来的には海外の友人、ホームステイなども受け入れたいという考えを夫妻は持っている。これは留学をした経験から来るものである。

 ホストファミリーになろうと言う考えは、私には浮かびもしない発想だ。

 自らが良かったと思う経験を、誰かにもして貰いたい。良心のスパイラルとでも言えば良いだろうか。それを後押しできるような改修となればと思う。 

 結婚とともに新たな生活は始まるので、竣工は必ず5月下旬までに。

文責:守谷 昌紀

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「あちこちでお茶できる家」-14-〇〇年後の感想

 昨年の2月に竣工した「あちこちでお茶できる家」。

 1月末に1年点検へ行っていました。UPするのに少し時間が経ってしまいました。

 姉妹は、私と担当スタッフを名前で呼び、迎え入れてくれました。本当に嬉しい事です。

 夫妻はスタッフにとても良くしてくれました。竣工後撮影に訪れた際、食事に誘って貰った事がありました。

 私が固辞すると「田辺さんだけでも!」と言われ、彼女だけ残して帰ったこともあるくらいですから。仕事のやりがい、喜びを本当に感じられるのは、このような瞬間しかないのかもしれません。

 この日は、自家製チーズケーキを焼いて貰っていました。

 奥さんは「ちょっとフワフワ感が……」と言っていましたが、甘さが優しく、とても美味しかったのです。

 ご主人から「とっても快適で、市川工務店、キッチンハウスと、仕事に一生懸命な人達と家を建てられたことが、とても良かったと」言って貰ったのです。

 これは早速、キッチンの担当者へ伝えました。喜びを皆で分かち合うほど、幸せな時間はありませんから。

 後日、お願いしていた「1年後の感想」を奥さんが送ってくれました。一度日記に書いたので、再掲載はしませんが、早速webサイトのほうにUPしました。

 日々の仕事が、この言葉に真っ直ぐつながっている、と解れば、少々課題は超えれるでしょう。設計料を貰い、鍛えて貰っているのはこちらなのです。 

文責:守谷 昌紀

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「山の手の家」-7-今度は検査終了

 前回、延期になってしまった施主検査。

 一昨日、ようやく完成の状態をみて貰うことが出来ました。

 リフォームにつき、外観の形は大きく変わってませんが、色あいは思い切って変えてみました。ダイニングから一続きになったテラスも、この計画の大きな特徴です。

 玄関内は石貼りになっています。扉は外壁と濃淡をつけました。

 茶系と緑は相性が良いのです。

 建物が大きく、ゆとりはあったのですが、玄関まわり、中央廊下の暗さが課題でした。

 リビングの玄関側に、大きなガラス壁を設け、玄関は改善。

 中央廊下の上部に穴を開け、グレーチングの床にしました。

 60cm角のサイズですが、効果がでています。

 ようやく養生が外れたキッチン。

 奥にある濃茶のキャビネットとの対比が効いています。

 前回か課題となっていた、洗面台。

 天板の大理石は存在感、質感ともさすがに秀でています。クライアントと一緒に、各箇所をみてまわり、塗装など課題が上がったところにテープを貼って行きました。

 今週手直しのうえ、翌週が最終の確認。その後引越しという流れです。

文責:守谷 昌紀

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「私の家」-5-中庭プラン or 並行庭プラン

 「私の家」のプロローグを書いたのが2012年6月はじめ。

 そこで、2013年の1月竣工を目指しますと書きました。今日は2月8日。あっという間に8か月が過ぎました。

 梅のつぼみも日に日に膨らみを増し。

 花木は準備を怠りません。少しは見習わねば、と思うのです。妻に「寒くなると風呂釜の調子が悪くなるから、次の冬は越せないよ」と言われています。

 承知しました。今年の秋までには必ず竣工させます。自分の家だけについ進みが遅くなるのもあるのですが、環境をひも解く際、迷いがあったのも事実です。

 間口は7mで西側に道路があります。

 南に隣接して木造住宅。北側に2mほどの駐車スペースがあり、同じような木造住宅。東側に裏手には長屋が並びます。

 よって光は、ほぼ西からしか光が入りません。どんな家を建てるかと同じかそれ以上に、敷地のどこに配置し、どう開くのかというのが重要になってくるのです。

 間口がもう少し狭ければ、中央部に外部をとる光庭プランに即決します。近隣の環境を気にせず、意図通りの光や風がとりこめるのが長所。

「切妻と中庭の家」「住之江の元長屋」などがこの考え方です。
 
 もう一つの考え方が、建物に沿うような外部空間をとる方法。この考え方で設計したのが「加美の家」「紫竹の家」等。 

 中庭プランと平行庭プランで、大きく迷っていたのです。

 現在は前庭タイプにオーソドックスなプラン。

 それでも娘は、泥ダンゴを作って遊んだり、長男がミミズを飼ったり。(飼ったりというのか)
 
 ようやく方針を決めました。というか腹をくくりました。自分の家だけに、試してみたいことが色々とあるのです。 

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
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  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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