一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

「黒壁の家」-1-プロローグ

 「家族の未来の幸せのかたち」

 これが私の考える、住宅像です。

 未来を想像し、創造して行くのが私達の仕事ですが、比較的若いご主人が口にしていたテーマは以下のようなものでした。

 「孫が遊びにきてくれる家」

 子供は厳しく育てる。しかし孫はただ可愛がる。それほどまでに子供を思い、子孫への愛情が大きいと知ったのです。

 計画がスタートしたのは昨年9月。

 この話しは開始直後に聞かせて貰いました。お子さん、お孫さんは、私達の考えた家を支持してくれるのか……

 土地の形状が独特で、その特徴を活かすよう考えました。

 中庭のような外庭を設けています。ここまで10ヵ月と、少し時間が掛かってしまいました。

 家を建てるには様々な課題があります。それらを、ひとつひとつ越え、ようやく着工にたどり着きました。

 来月初旬、まずは解体からスタート。

 この地に、1つの幸せのかたちを実現したいと思うのです。

文責:守谷 昌紀

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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「千葉の家」-4- サポーターが建てる家

日曜日は、現場へ行っていました。

土日は、つくば市でのイベントに参加していたので、ホテルからの移動です。

朝一番、現場に着くと、ようやく実物を見る事が出来ました。

天気も良く、気分爽快です。

まずは2階へ上がります。

道路が北側で、2階の奥、南にバルコニーを配置しました。南に開くにリビング・ダイニングは、天井高最大4m。

吹抜に近い大空間に、ロフトも備えています。

クライアント、監督と屋根上にも上りました。

これも足場がある時ならでは。

この日の目的は、主にスイッチ、コンセントの位置決定。実寸の型紙を貼って確認して行きます。

この打合せは、家を建てる過程の中で、最も時間が掛かる日なのです。

準備2時間、打合せ5時間。全て終わったのが、2時半頃でした。充実感を感じながら、つくば市のイベント会場へ喪戻ったのです。

2階にあるロフトは、ご主人の要望。

小さな窓は寝転んでバルコニーが眺められるようになっています。

帰りがけ、日立柏サッカー場へ向かうサポーターの姿もちらほらと。この後、勿論クライアント家族もスタジアムへ向かいます。

柏のサポーターが千葉に建てた家。サッカーは、暮らしに深く根差していると実感するのです。

文責:守谷 昌紀

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「ゲストルームのある家」-7-世界の国から

 昨日は岸和田へ。

 前回までは現場と呼んでいましたが、今回からは新居です。

 完成が予定より遅れ、迷惑をかけてしまいました。

 このお家は、先日結婚した夫妻が新しい生活を始めるために改修されました。

 夫妻は共に留学経験があります。それで、海外に住む友人も多いのです。

 キッチンにディスプレイされているマグカップ。

 世界のスターバックスで集めたものです。中には友人からのお土産もあるとのこと。

 若い頃から色々な国を訪れているのは素晴らしいことです。果たして自分の子供に、同じような事がしてあげられるのか……

 4階のゲストルームには、ミニキッチンとシャワールームを備えています。

 結婚式にはサンフランシスコからも友人の参列がありました。その際、早速この部屋に泊まっていったそうです。

 今回手を加えた訳ではないですが、はやりこの家は「ゲストルームのある家」です。

 多くの人が訪れ、賑やかで、幸せな暮らしが待っていると確信しています。

文責:守谷 昌紀

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「私の家」-7-光を求める

 冬は深くまで光を取込み、夏の直射を出来る限り防ぐ。

 これは建築設計の大命題です。

 真南を向く高台に建つ「ドタバタ広場のある家」。この家を例に検証してみます。

 2010年1月16日、正午頃の写真です。

 冬至から1ヵ月経ちますが、深くまで光が入っています。真南に向いて大きな開口があり、更に吹抜も。

 夏の直射が入り過ぎないよう、考慮する必要がありました。

 夏至の南中高度と、冬至の南中高度を検討。庇と開口位置を決定しています。

 実際の暮らしが始まり、1年点検に伺いました。その際「夏の暑さは思ったほどではない」という感想を聞けたのです。

 それから、より正確に太陽の動きを意識するようになりました。

 地軸の傾きが無い場合、赤道上の南中高度は常に90°です。

 例えば大阪の緯度は34.4°。少し単純化して35°とします。南中高度は常に55°となります。

 この角度に、地軸の傾き23.4°を足すと78.4°。これが夏至の南中高度になります。

 反対に引いた31.6°が冬至の南中高度。地軸の傾きが四季を生み、その地の緯度が、太陽高度を決定する。

 緯度と経度が分れば、どんな土地でも、最高の光を求めることが出来るのです。

 これら経験をふまえ、新たな光の取り入れ方を、自邸というプロジェクトで試してみたいと思います。「次の冬は越せない」という至上命令を妻から受けつつ。

 冬まで残すところ半年を切りました。

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
-----------------------------------------------------------------—-
  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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ビフォーアフター「住之江の元長屋」-2-1年が経ち

 先週の火曜日、「住之江の元長屋」の1年点検でした。

 昨年の今頃。クライアント姉妹が初めてリフォーム後の家を訪れる撮影でした。

 その撮影が始まる中、私は近くの喫茶店で待っていました。

 まずィレクターから「凄く喜んでくれている」という一報。

 その後、無事対面のシーンも撮り終え、何はともあれホッとした事を思い出します。光陰矢のごとし。あっと言う間の1年でした。

 現場監督と一緒に伺ったのですが、姉妹は「申し分ないです」とのこと。

 1年点検での、この言葉は何にも替え難いものがあります。お茶を飲みながら談笑していたのですが、話が尽きることはなく。

 光庭のイロハモミジも、青々とした葉をつけていました。

 条件が条件だけに気になっていたのですが、本当に逞しい樹です。

 先週、番組の2時間スペシャルが放送されていました。

 新日本プロレスの寮の改修という事もあり、久しぶりに観てみました。最後のテロップには、担当してくれたプロデューサー、ディレクターの名前が。

 私にとっては非日常でしたが、彼らにとってはこれが日常。さあ、頑張らねば、と気を引き締めたのです。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」-3-いかに伝えるか

地鎮祭の後、基礎工事が始まっています。

基礎工事が終わると次は建て方。柱、梁などを組み上げて行きます。

それに伴い、決めていくべき事が沢山でてきます。

躯体が出来上がったあとは、屋根、サッシ、外壁工事が始まるのです。

立面図に色付けし、仕様を書き込んだものをクライアントへ送付しました。

模型、スケッチとそれぞれの役割があるのです。

意外かもしれませんが、サッシは外壁工事より前に取りつけます。

よって、比較的早い段階で全てを決定する必要があるのです。

いかにイメージを共有できるか。この言葉に尽きるのです。

文責:守谷 昌紀

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「ゲストルームのある家」-6-オリジナル

 この計画も、いよいよ終盤になってきました。

 玄関は勿論家の顔です。

 こちらのお家では、スチールの錆び仕上げとしました。

 鉄で扉を作り、それを錆びさせます。その上に透明な塗料を塗るという仕上げ。錆というのは、鉄の酸化物ですから、酸素との接触を絶てばそれ以上酸化は進みません。

 クライアントが現場に見えたのが、透明の塗料を塗る前でした。その時点では、ただ錆びたドアがあるだけ。「打合せで見たようなものになると想像出来ない」という感想だったのです。

 それで、まずは最終の仕上げまでして、その上で確認して貰うことになったのです。その結果、無事OKを貰う事ができました。

 建物の部材は既製品化の一途をたどります。扉関係は、その最たるものと言えます。既成品は大量生産品と言い換える事ができます。同じものを事前に確認することが可能なのです。

 どの家もが完全に一点ものだった時代から、車、家電製品と同じように、同じものを見てから買える家が増えました。どちらにも長所、短所はあるでしょう。オリジナルである事を良しとする、私達の家づくりでは先のような課題があるのも事実です。

 最終的には、どのような家づくりが、住まい手の幸せに最も貢献できるのかに尽きるのですが。

文責:守谷 昌紀

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「ゲストルームのある家」-5- 春、芽吹気の季節

 今日から5月。

 現場近くは旧街道もあり、古い住宅街も残ります。塀越しに見える花は、ハナミズキかヤマボウシか。

 桜のあと、気温が上がってきた事を実感させてくれます。

 外壁の色が決まって、塗装工事を待つだけとなりました。

 塗装が終わり、目隠しのルーバーがつけば、一気に建物の雰囲気が変わると思います。

 外構工事は足場が無くなってからなので、一番最後になります。

 土を入れる部分の立ち上りは、焦げ茶のブロックを選んでいます。

 計画名称にあるゲストルームは、元々板張りです。トイレ、ミニキッチン、シャワールームのみが、今回工事の対象です。

 最上階で日当たりも良く、建物内の一等地と言えます。

 側溝に残るわずかな土から、茎を伸ばす野草。工事が落ち着いたので、次回の現場行は5月中旬になりそうです。

 それまで残っているだろうか等と思う今日この頃……

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」-2-関東と関西で違う地鎮祭

先週の土曜日、地鎮祭が執り行われました。

残念ながら、私はスケジュールが合わず……全て施工会社の方へお願いすることになりました。あの掛け声をかけられず残念です。

何とか雨が降る前につつがなく終了したと連絡があったのです。

この4年程のあいだに、関東圏の仕事は3件目になりました。色々な国、地域で仕事がしたいと思っているので、とても嬉しいことです。

地鎮祭は関東と関西で違いがあります。

設計者の鎌入れ→クライアントとが砂山を堀り→施工者が鎮め物を埋める、という流れは同じですが、クライントの持つ道具が逆なのです。

大阪のクライアントがもつのは鋤(すき)。大きなスコップのような形状のものです。

ですが、「千葉の家」のクライアントが持つのは鍬(くわ)。このあたりの地域差は大変興味深いところです。

大阪からは距離にすると560km。移動には片道4時間半ほど掛かります。しかし、それを上回る刺激があるものです。

確認申請が下り次第の着工で、竣工は9月末の予定。暑い夏になりそうです。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」-1-プロローグ

 2012年の8月下旬。千葉から電話を貰った。

 webサイトで当事務所を見かけて、とのこと。

 転勤により、様々な地域、国で暮らした結果、この地に家を建てたいという結論に至る。次は、どうすれば自分達の思い描いた家が建てられるかを模索することになった。

 そんな中、大阪の当事務所にも、2度足を運んでくれた。うち1回は車での来所。

 その帰りに、車のトラブルが起こった。原因は整備工場のケアレスミスだったが、幸いにも大事故には至らなかった。しかし、夕方に大阪をでて、家に着いたのは翌朝だった。

 「そんなこともあったねと、いつか笑い話になれば」と言えば歌詞のようだが、計画はゆっくり前進し、ようやく着工へとこぎつけた。

「リヴァプールは夢、柏は生活」とはクライアントの言葉。

 リヴァプールとは、イングランド・プレミアムリーグの名門チームを指し、柏は柏レイソルを指す。熱烈なサッカーファンなのだ。

 初めて敷地を見に行った際、多くの人が黄色いユニフォームを着てスタジムに向かう姿を見る。体感として、地域密着という言葉を理解できたのである。

 スティーブン・ジェラートらが所属するその名門チームのホームスタジアムがanfield。

 何度かこの地を訪れたクライアントは、今度建てる家はあんな外観にしたいと考えた。よって外観はそれらをモチーフにしている。街を愛する人が増えれば、その街は良くなる。その一助となるような家になればと思う。

 内部や、奥さんのこだわりにはまた追々。

文責:守谷 昌紀

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