「8.8坪の家」-13-駐車場、間口が2.7mの場合

 年末に竣工した「8.8坪の家」ですが、あっと言う間に1ヵ月点検です。

 流石に2月はあっと言う間に過ぎて行きます。

 延べ面積が19坪なので、まだ家の中は整理の真っ最中。今回、写真は控えることにしました。

 カーテン類も色々と工夫し、暮らしのスタイルが出来上がって行く途中でもあります。

 ネコ達も引っ越しすぐはストレスが溜まっていたようです。普段はトイレで出来るのが、つい床の上でしてしまったり。

 しかし、ようやく落ち着いたとの事でした。

 この建物の特徴は、なんと言っても環境にあります。

 広角レンズで撮っているので、解りづらいのですが、道路が狭く、住宅の密集度はなかなかのもの。何より間口の狭さです。

 建物の間口は2.7mしか取れませんでした。

 もし横から車を入れると、道にはみ出してしまうのです。よって短辺方向に、出入口をとる必要があったのですが、これに苦労しました。

 建物にはバランス良い耐力壁が必要です。この時点で木造がアウト。鉄筋コンクリート壁式構造にして、耐力壁を限界まで短くしました。

 かつ斜めにすることで、ようやく2.2mの有効巾を確保したのです。

 この部分は、色々な意味で遊びがなかったので、クリアできて本当に良かった、というのが本音です。

 そのギリギリさ加減が、この舳先に表れているのです。 

文責:守谷 昌紀

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