一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

「滋賀の家」‐4‐夏は防ぎ、冬は取り込むためのプラン

 ようやく上棟を迎えた「滋賀の家」。

 北に立つ「離れ」にはお母様が居住します。夏の西日が厳しいと聞いていました。

 開口部が南西方向を向いているのです。 

 離れとの関係性を保ちつつ、新たな母屋は、45度振りました。開口部を、真南に向かって開くためです。

 更に、西に張り出しがあるため、夏の西日が入らないプランになっています。

 冬の日の入は、真西から約30度南によった位置になります。

 よって、秋から冬にかけては、夕方になってもさほど光を遮らないのです。

 上部は吹抜け。高い位置に、ハイサドを設けています。

 これも、庇と合わせ、光をコントロールします。

 棟梁が屋根に上がり、下地を張っているところでした。東の木々は、10mを超えているでしょうか。 

 敷地の緯度が分かれば、太陽の軌跡が分かります。そして、周辺環境を知ることで、自然の恩恵を最大限に引き出すことが出来る。

 「幸せとは何か共に考える」
 「敷地の特性を最大限引き出す」

 この2つが両輪となり、設計は進んで行くのです。

文責:守谷 昌紀

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「千葉の家」‐11‐ワンデイショップ

昨年の10月に完成したこちらの住宅。

奥さんから、写真がおくられてきました。

家の前に、告知の看板がをおくと、道行くひとが興味をもってみてくれるとのこと。

明日3月15日(土)、10:00amから4:00pmまで、「ワンデイショップ」が開催されます。

店内の写真には、輸入雑貨なども並んでいます。

店名は「Rabitts」。

3月の連休、泊りがけで撮影に行く予定なのですが、その際には本当の「うさぎ」が家族に加わっているとか。楽しみにしています。

文責:守谷 昌紀

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「神戸の高台の家」‐4‐1000万ドルの夜景を我が家に

 すぐ裏には摩耶山が控える「灘の家」。

 2週続けて、現場打合せでした。

 初めて現場を訪れたのは昨年の5月。まだ購入前でした。

 不動産業者の人が車で案内してくれましたが、「かなり上まで登るんだな」という印象でした。

 2階バルコニーから身を乗り出すと、遠くには神戸の海が。

 この景色を、計画の糸口にしようと考えたのです。

 この日は、クライアントから「何らかの形で感謝の気持ちを伝えたい」とのお話を聞いていました。

 監督、棟梁親子を合わせて7人。屋根工事の完了を機に、用意して貰った昼食を、皆で頂いたのです。

 この計画で、もっとも重要部分は屋根裏です。

 最も環境が良いのがそこだったのです。 

 元屋根裏だった部分に、開口部を設け、光、風、景色を取り込みます。その景色は。

 この日は曇りでしたが、隣家の屋根越しに神戸の海を一望できます。

 晴れた日は青い海を。

 夜には1000万ドルの夜景を。
 
 暮らしに楽しみを与える窓なのです。

文責:守谷 昌紀

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「銀座ギャラリー・芝公園ラボ Seven Dreamers 」‐3‐芝公園OPEN

 先週金曜日、芝公園ラボと銀座ギャラリーを見に行ってきました。

 芝公園ラボの現場監理はは、クライアント企業の建築担当の方がすることになりました。

 基本デザインのみとなったのですが、2月22日に無事OPENしました。この日は最終の手直しで、残念ながら内部の写真は撮れず。

 またの機会にUPします。

 2月14日、15日に東京ビッグサイトで開催された「ジャパンゴルフフェア」では、話題を独占したようです。

 「パーゴルフ」ではトップ記事の扱い。「宇宙品質」「話題を独占」「フラッグシップモデルは1200万円」と刺激的な言葉が並びます。

 Seven Dreamersプロジェクトの話を初めて聞いたのは今年の8月。

 「話しの通りなら、これは凄いことになる」と感じましたが、その理由はwebサイトを見て貰えば理解して貰えると思います。

 seven dreamers

 惑星探査機「はやぶさ」にも使われた、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)をふんだんに使っています。そのひとつが、芝公園ラボの階段。

 極めれば、素材が芸術品のような美しさを放つのです。 

 このプロジェクトには、様々なプロフェッショナルが参加しています。プロモーション活動を、全面的にバックアップするクリエーター、全体を統括するアートディレクター。

 ロゴも研ぎ澄まされたデザインです。

 その後、銀座ギャラリーにも立ち寄ってきました。

 東京都中央区銀座5-8-3

 銀座四丁目にある日産ギャラリーから2軒目のビルです。 

 8坪の小宇宙で、カーボンの美しさを余すところなく表現したい。

 3月末のOPENに向けて、こちらはまさに工事の真っ最中。
 

 FOR YOUR DREAM SHOT

 すべてはドリームショットのために

 銀座は雨が似合います。

文責:守谷 昌紀

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「8.8坪の家」-14-逞しくも1年点検

 2012年の年末、バタバタと引っ越しをお願いしたのが、随分前のような気がします。

 あっという間に1年が経った「8.8坪の家」。

 こちらの家は、夫妻と4匹の猫が暮らします。引っ越し時は2匹だったのが、子を産み4匹になっていました。

 子猫は警戒心が少なく、人懐っこいのです。

 猫と暮らす家は、爪とぎの話が良くでます。こちらの家では全く無かったそうです。

 しかし、3階の手すりの角には体を擦りつけるよう。若干塗装が落ちていますが、これも暮らしの手あとです。

 幅3m、12坪の敷地に、駐車場のある幅2.7mの家を設計しました。

 かなりのローコストゆえ内部扉がなく、夏の暑さと、冬の寒さは多少こたえるもの、とても楽しく暮らしているとのこと。

 「友達に写真を見せたら、びっくりするんですよ」とは奥さんの弁です。

 テレビ番組のオファーもあったのですが、ご主人が「自分が映らなければ、何でも協力しますよ」と。「取材に来た日に、出張だといって消えてしまいましょうか」とも。

 そこまで無理強いはできないので、勿論断ることになったのです。

 3階の浴槽前には緑も置かれ、なかなかの解放感です。

 一緒に家を建てたので、他人事ではありませんが、人は逞しいものだと思います。
 
 この逞しく、小さく、豊かな家を、できれば世間へ問うて見たかった、というのが偽らざる本音です。
 しかしまだ諦めてはいません。

 まだ家具も検討中とのことで、雑誌なら大丈夫ですかと、ご主人に問う私。逞しい人と仕事をし、私たちも少逞しくなって行くのです。

文責:守谷 昌紀

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「滋賀の家」‐3‐親子は風見鶏

 先週水曜日は、配筋検査で野洲の現場へ。

 琵琶湖対岸に見える、比良山系もうっすらと雪化粧。

 建物が完成すれば、2階からの景色は更に素晴らしいものとなるはず。

 住宅瑕疵保険の検査は、問題なく合格。朝10時に着いた時から、直接の光が当たっていました。

 ここは、戦国時代まで城だった敷地。周囲は人工の土塁に囲まれています。

 その上に杉が育ち、その高さをどう解釈するかがポイントでした。

 その土塁の裏は矢場となっています。矢場とは、戦に備え弓矢の練習をする場所の事。

 この場で、400年前まで実際に矢を射ていたのです。

 打ち合わせに、離れの一部屋を借りていました。そこで出して貰った石油ストーブがかっこいいのです。

 聞くと、亡きお父さんの愛用品で「アラジン」というイギリス製のもの。石油の減りも少ないという事でした。
 
 家に対し、夢やこだわりを持っている人が私たちのクライアントです。それらは、原体験の良かったところ、そうで無かったところが、基準となっていることがほとんどです。心理学者で、文化庁長官もつとめた河合隼雄は、著書にこう書いています。

 「親子は風見鶏のような関係。同じ方向を向くか、反対を向くかになる。それほどまで影響が強い」
 
 よって両親、祖父母から、好み、センスにも多くの影響を受けていることになるのです。こんなストーブがある家なら間違いありません。 

 時代が時代なら、この敷地には入れなかったはず。良い時代に生まれたものです。

文責:守谷 昌紀

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「神戸の高台の家」‐3‐チーム・チョコレート

 今年の冬は寒い日が続きます。

 昨日もかなり降りましたが、先週金曜日も、夜になると深々と雪が降ってきました。

 遅い時間に監督から電話があり「明日は雪で無理かもしれません」と。翌、午前中。

 何とか到着できましたと連絡があり、私たちも現場に向かいました。棟梁と話しをしていると、その間もキリを研いでいます。

 職人にとって、道具はまさに商売道具。

 この現場で、棟梁とは4件目の仕事になります。

 1階の柱、梁の補強が概ね終わりました。過去はいずれも新築でしたが、リノベーションこそ経験がものを言うもの。息子さん、監督と共に、頼りにしているのです。

 2階は大空間とするため、柱と梁を整理して行きます。想像していた梁組と違うところがあり、抜けない柱が何本かでてきました。

 このあたりはクライアントへ説明し、理解を求めます。難しくも面白いのが改修なのです。
 

 バレンタイン前ということで、奥さんからチョコレートのプレゼントがありました。

 棟梁とその息子さん、監督と私と当事務所のスタッフ。5人全員に頂きました。

 楽器がモチーフとなったパッケージでsince1923とあります。その日の夜、あっという間に全て頂いたのです。

 施工会社は、常に競争見積りで決定します。必然的に、プロジェクト毎、違うチームで仕事をすることになります。

 チーム・チョコレートは最後まで、現場にかかわる5人です。職能を持ち寄り、良い仕事をし、奥さんに報いなければなりません。 

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」‐10‐自宅で雪見風呂

千葉の家のクライアントから、大雪の写真が届きました。

雪の中、レンガの外壁がなかなかに映えています。

「自宅で雪見風呂」を堪能いたしました!と、昨日メールを貰いました。千葉は今や雪国です。

かまくらの写真もあり、雪の休日を満喫しているとの事。

風呂は2階にあるため、ユニットバスにしています。

裸でもバルコニーに出られるよう、大きな出入り口を備え、腰壁もかなり高くしました。それが、ご主人たっての希望だったのです。

バルコニーにも降り積もる雪。いよいよ雪見風呂の写真です。

もう説明は不要でしょうか。

念のためですが、ご主人に了解は貰っています。

文責:守谷 昌紀

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「黒壁の家」‐10‐竣工

 先週の金曜日、晴れ予報をみて撮影に行ってきました。

 もう一度、写真家に撮って貰いますが、まずは自分で撮影です。

 空を青く、建物をくっきりと。簡単なようで、難しいものです。

 濃い色の建物は、夕景が難しいのです。

 光が漏れ出すのが、白い建物より遅くなります。

 そのうち日が暮れてくる。相手は自然なので、待ったなしです。 

 LDKは2月でも十分光が差し込みます。

 中庭と建物の関係は、慎重に計画したところです。

 洗面は清潔感を大切に。

 鏡は後ろが収納になっています。

 浴室は、中庭を見ながら入れるよう。

 ともに、白と濃い色で構成しました。

 洗濯室は、天窓を3つ連続させています。

 これからの季節、花粉症対策にその価値が発揮されるはず。

 5m四方の中庭が、この家を活き活きとさせます。

 立地条件に関わらず、豊かな野外をいかに内部にへき入れるか。この変わらぬテーマを追求してきました。

 コンセプトは「孫が遊びにきてくれる家」。

 子供は厳しく育て、孫は甘やかす。これはご主人の哲学です。

 計画から1年半を掛けて、ようやく竣工しました。

文責:守谷 昌紀

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「私の家」‐9‐街に聞く

 前々回、地球と太陽の関係を書きました。

 地球上のどこにあるかが分かれば、季節ごとにどのような角度で日があたるか分かります。

 しかしこれは理論上でのこと。これに、周辺環境を加味して、本当の意味での日当りが分かることになります。

 そのためには。まずは近隣建物の調査。

 これを模型で起こして行きます。

 環境を把握して採光を検討。
 
 平面計画、断面計画を進めて行くのです。

 環境と向かいあい、クライアントの幸せを求めて、プランを探っていく。それこそが、設計という行為だと考えます。

 春分の日なら真東から太陽は上がります。

 冬至なら真東から南に30度の位置から。(東南東)

 夏至なら真東より北に30度の位置から。(東北東)

 大阪なら、風は西から吹きます。

 住宅が周辺環境から受ける影響は、非常に大きいもの。

 設計をする上での、大きな手がかりなのです。

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
—-
  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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