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「White Eaves」‐4‐働く夫妻の上棟式

 3月12日、上棟式を迎えました。

 大安、かつ快晴の下、絶好の式典日和でした。

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 建方から1ヵ月経ちましたが、共働きの夫妻が揃うタイミングはなかなかありません。

 よって、快晴の有り難さもひとしおです。

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 白い防水シートがまだ貼られていない、くちばし状の庇が見てとれるでしょうか。

 その間には、ガラスが入ります。

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 横から見ると、分かりよいでしょうか。

 寝室と浴室をつなぐサービスバルコニーを、ガラスが覆うのです。

 くちばし状の庇が、斜めの壁に貫入するところが、この建物の印象を決定付けます。

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 車の軌道を確保する為、斜行する壁。

 寝室から見ると良く分かります。

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 寝室の更に南にあるのがLDK。

 門型の開口の前に、祭壇が準備されました。

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 2階に住むご家族の全員が参加予定でしたが、上のお子さんがインフルエンザに罹ってしまい……

 この日から、ようやく小康状態になったとの事で、奥さんも何とか参加してくれました。

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 3人で、四隅を清めて回って貰いました。

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 初めは少し照れる下のお子さん。

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 しかし、監督も同じような年頃の子を持つ親です。

 波長が合いだせばエンジン全開でした。

 当たり前の話ですが、家族の頑張りによって、こだわりの家は実現して行きます。

 その頑張りに応えるのが、私達の仕事。

 マラソンが終わってから、いくら頑張りたいと言っても、頑張る場所はありません。

 今、ここで走るしかないのです。

文責:守谷 昌紀

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「土佐堀川を望むオフィス-SEIUNDO-」‐4‐楕円という思想

 この空間の核になるのは、オーバル・コミュニケーション・カウンター

 オーバル(oval)は楕円を表します。

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 そのカウンターに切れ込むように独立するエントランスゲート。

 カウンターは最後に搬入される為、現在はゲートのみの状態です。

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 建築工事においては、現場制作と、工場制作とに分かれます。

 壁は勿論現場制作ですが、カウンターに呼応する曲線となっています。

 ようやくフォルムが浮かび上がって来ました。

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 消防法により、燃えない軽量鉄骨(ライトゲージ)で組まれます。

 監督と話すのが、その工事の責任者。

 「楕円の壁がなんとかできてほっとしてます」と言っていました。

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 楕円は、円と違って、均一な変化ではありません。

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 数学の時間に戻ります。

 楕円は、2つの焦点からの距離の和が、一定となる曲線です。

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 このオフィスの壁は、3つの楕円で構成されています。

 現場では、2つの焦点にビスを打ち込み、伸びない釣り糸を結びつけ、監督が直接床に描くのです。

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 そのラインに合わせ、スリットが入ったライトゲージを床に敷き。

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 そこに柱材を立て、両面に石膏ボードを貼り付けて壁は完成。

 「ほっとした」の言葉通り、難易度の高い工事です。

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 カウンターは、更に4つの楕円が組み合わさって、出来ています。

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 それらをいくつかのパーツに分解。

 7階にあるこのオフィスに搬入できるよう、通路幅を検討し、サイズを決定しました。

 何故そんな面倒な楕円を使うのか。

 人の世は、全てが関係性です。自分ひとりで完結できることはありません。

 特に仕事においては、対象者があり、無限の選択肢が常にあります。

 中心と半径を決めれば、1つの形に限定される円より、焦点を決めたとしても、距離を和の選択が無限にある、楕円の方が、適しているのは間違いありません。

 しかし、面倒には常にコストが掛かります。それに納得して貰った場合のみ、実現へと至るのです。

 感謝の気持ちを持ちつつ、楕円という思想が、この新しいオフィスに活気と変化を与えてくれると信じているのです。

文責:守谷 昌紀

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「土佐堀川を望むオフィス-SEIUNDO-」‐3‐水上から

 北浜が、なぜ聖地なのか。

 SEIUNDOのストロングポイトと合わせて、前回書いてみました。

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 北浜の象徴でもある、大阪証券取引所と向かい合うのが難波橋。ライオン橋で知られます。

 右の像は口を閉じた吽形像。反対に、左側が口を開いた阿形像。

 車や飛行機が流通の主力となる20世紀まで、街にとって、川の役割は別次元の重要度を持っていました。

 八百八橋は、商人の街の誇りだったでしょう。

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 北浜一丁目平和ビルは、その難波橋から東へ180m。

 工事請負契約前に、見切り発車した現場日記ですが、ようやく契約が成立。本格的に工事がスタートしました。

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 まずは、オーバル・コミュニケーション・カウンターの墨出し。

 楕円のカウンター、楕円の壁位置を、監督が直接床に描くのです。

 この複雑で、細やかな仕事が、ロボットに出来る時代がもしやってきたとしたら。果たして、人類はまだ生かされているのだろうかと思います。

 全ての場所で、一つとして同じものがない建築は、人における手仕事の砦だと私は思っているのです。

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 土佐堀川の北側を走る阪神高速の環状線。

 中之島の中央公会堂を過ぎれば、このビルが見えてきます。

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 時々、眼下を走るアクアライナー。ここからは目の前で、見上げる形になります。

 4月2日、社員のご家族をアクアライナー招待する、本社移転イベントが開催されることが社長から発表されました。

 桜が盛りの中、水上から本社を見上げるという趣向とのこと。

 3月27日の引っ越しもそうですが、この日には完全に仕上がっていなければなりません。

 SEIUNDOの社長は田畑さん。seven dreamersの社長は阪根。S率がやたらに高いのは、勿論偶然のはず。

文責:守谷 昌紀

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「土佐堀川を望むオフィス-SEIUNDO-」‐2‐オーバル・コミュニケーション・カウンター

 株式会社SEIUNDOのwebサイトには、本社移転がすでに告知済。

 プレッシャーは増す一方ですが、「聖地・北浜へ」とあります。

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 NHKの朝ドラで、ディーン・フジオカが演じた五代友厚像があるのは、大阪証券取引所前。まさに北浜の中心です。

 SEIUNDOは株主総会関係の印刷等の専門家で、顧客の多くは上場企業です。

 なかでも特許製品「ワンタッチ入場票」は大規模な株主総会でのシェアが6割以上もあり、彼らに圧倒的な支持を得ているのです。

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 北浜の中でも、土佐堀川を見下ろす環境は更に限られたもの。

 楕円型のカウンターに囲まれた、働らく空間を提案しました。

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 このカウンターを、オーバル・コミュニケーション・カウンター(oval communication counter)と名付けました。

 仕切りのようにも見えますが、このカウンターは、訪れた人と社員の、また社員同士がコミュニケーションをとる、中継点になってくれると考えています。

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 右上からアプローチ。

 門型のゲートをくぐると、一気に中之島を望む景色が広がります。

 そして、奥の空間に応接スペースへ。

 土佐堀川を望む景観を損なわず、隔てず、導き、分けながらも繋ぐ。そんな機能を形にしました。

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 1階には、土佐堀川を望むテラスもあり、環境的には申し分ありません。

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 この本社移転計画において、私達が出来ることは何かを問いました。

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 それもあくまで完成してこそ。

 3月末、サクラサクとなるように。

文責:守谷 昌紀

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「White Eaves」‐3‐現場もやっぱり人となり

 建方が終わりました。

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 この敷地は、比較的正方形に近い矩形です。 

 経済効率から、間口が狭い方が一般的ですが、秀吉が間口に対して課税額を決めたのも、一端と言われています。

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 前面道路の通行量から、車の軌道をデザインの動機としたことは、初回に書きました。

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 シート裏をのぞくと、分かりよいかもしれません。

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 道路は北側にあり、1階の主要な部屋は南の庭に開いています。

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 2階は、中庭のようなバルコニーを、各部屋の中央に配置しました。

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 加えて、北側にもバルコニー。北と南から外部が切れこんでいます。

 正方形に近い平面に、光と風を内部に届ける為に考えたプランなのです。 

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 建方の日は5人程の大工チームでしたが、リーダーはこの2人。

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 副棟梁は36歳。

 「若いね」と言うと「そんなに若い方でも……」と。

 最近の高年齢化が進む現場では、若い方と言ってしまいます。

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 手前が監督で奥が棟梁。棟梁は40歳です。

 監督は「載せるなら横顔にして下さい」と言うのでそうしました。

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 仕事なので、いつも笑ってばかりは居られません。

 ただ、こんな笑顔のある現場が、上手くいかないと想像する方がナンセンスだと思っています。

 笑顔は全人類共通の幸せ。今日も、そんな1日でありますよう。

文責:守谷 昌紀

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「土佐堀川を望むオフィス-SEIUNDO-」‐1‐プロローグ

 2004年11月、株式会社SEIUNDO(当時は青雲堂)の1階に、RED-Labがオープン。

 プロクリエーターへ印刷物を提供する小さな店舗で、赤をメインカラーとすることを提案した。

 コーポレートカラーが青だったこともあり、思い切って対比させたかったのだ。

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 天神橋筋商店街にある本社ビルから、北浜のオフィスビルへの移転計画を聞いたのが昨年の10月。

 内装計画の提案をしてくれないかと言われ、11月から本格的にプロジェクトはスタートした。

 北浜1丁目の新築オフィスビル。

 土佐堀通り北側で、中之島バラ園の川向かいと言えば分かりよいだろうか。

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 7階にある1室は、約200㎡。

 何より素晴らしいのは、北側の景色だ。

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 北西には大阪弁護士会館 梅田の高層ビル群を望む。

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 北東にはOBP。クリスタルタワーが見える。

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 足元に広がるのは大川。

 初めて訪れた時には、川遊びを楽しむ様がみられた。

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 昨春の「セブンドリーマーズ梅田ラボ」もそうだったが、年度末の商業空間には、時間の厳しいプロジェクトが多い。

 現時点で、まだ工事請負契約まで成立していない。しかし、webサイトで3月28日の移転は発表されている。

 よって何とかするしかない。

 どのようなオフィスになるのか。 SEIUNDOとはどんな会社か。なぜ北浜に移転するのか。

 追々書いていこうと思う。

文責:守谷 昌紀

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「高台の家 RC打放しの家」‐9‐家は人となり

 2013年の8月に計画がスタートし、ようやく引渡しが終わりました。

 なかなか金額が合わない時「工事はいつ始めても良いから金額を合わせて欲しい」と施工会社に伝えました。

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 そんな荒業まで使い、何とかここまでやってきました。

 アプローチは西側から。

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 そして東の道路下から見上げた外観。

 南からの光を受けるため、2階では南東の眺望を得る為、階段は擁壁ぎりぎりに浮いています。

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 エントランスには、RCのベンチがあります。

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 1階のダイニング・キッチンにリビングの機能はありません。

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 それらは、全て2階の「P室」が受け持ちます。

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 この部屋、ピアノを置く予定で、当初は「音楽室」と呼んでいました。

 しかし、左奥に見える扉の中に、小さなピアノ室を設けることになりました。

 ご主人から「今、パンダのぬいぐるみが目に入ったので、この部屋を仮に『P室』としておきます」というメールがありました。

 以来、この部屋はP室になったのです。

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 明確な用途がある訳ではなく、空を見たり、星を見たり、時には雨だれを見たり。

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 その為に深い庇を設けました。

 庇の上には、簾が掛けられるように、フックもつけてあります。

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 「P室」の横に並ぶ部屋は「視聴覚室」。

 映画を見たり、音楽を聴いたりする空間です。

 「テレビは存在感が強いので、P室に置きたくない」と、明確にイメージを伝えて貰っていました。

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 坂のある街に家を建てることを決め、コルビジェのファンズワース邸、メキシコのバラガン自邸まで足を運んだクライアント。

 半面、ユーモアを忘れない人でもありました。

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 取り扱い説明の日、お子さんのテンションは上がりっぱなしでした。それを見る夫妻の眼差しが何とも優しい。

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 高台から見下ろすこの景色は、私達からのプレゼントです。

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 「ダイニングには、花を活けておく小さな棚があればいいなと思うんです」

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 家は人となり。そんな会話の積み重ねが、家を形作って行きます。

 生活が本格的に始まったら、また撮影に来たいと思うのです。

文責:守谷 昌紀

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「回遊できる家〈リノベーション〉」‐1‐プロローグ

 国は、空き家をなくす為「リフォーム、リノベーションを推進する」とアナウンスしている。

 当たり前だが、新築にしろ、リノベーションにしろ、建築にはお金が掛かる。

 ここのところを抜きにして、いくら推進しても前には進めない。

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 この計画は、リノベーションして向かいの家に引っ越すという、ちょっと変わったものだ。

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 現在の家が左、引っ越す先が右。

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 家族が増えるに従って、現在の住まいが、少し手狭になってきたのがリノベーションの動機である。

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 向かいの家は、築38年。ご主人の生家でもある。

 一回り大きな家だが、昔ながらの日本家屋。軒が深く、内部まではなかなか日が届かない。

 この部分を解決しようというのが、まずは本計画のテーマだった。

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 そんな問題を解決するのが私達の仕事。

 提案をクライアントに喜んで貰ったのだが、銀行はリノベーションに対しての融資が渋いのだ。

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 リノベーションとは建物の価値を高めるの意。

 既存建物を活かし、空間の価値を高めるのと、壁紙貼り換えのリフォームでは、勿論工事の規模も変わってくる。

 この辺りの現実を、政治、金融とも把握し、言行一致して貰いたい。

 新築と全く同じと行かないまでも、扱いの差が大きすぎるのだ。

 しかし、何でもトライしてみるものだ。非常に理解のある銀行が何とか見つかり、無事工事スタートにこぎつけた。

 計画の依頼を貰ったのは2013年の4月。融資だけが理由ではないが、工事がスタートするまで、約3年の時間が掛かった。

 「明るく」がサブテーマなら「長く子供と仲良く」がメインテーマ。

 クライアントのこの前向きなテーマがなければ、ここまでたどり着けなかったかもしれない。

 計画の推進力は、クライアントの真剣な思いだとつくづく思うのだ。

文責:守谷 昌紀

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【Events】

■セミナー:4月24日(日)14:00~16:00
(会場:住まいの情報センター3階ホール、定員100名)
■見学会日時:<予定>5月15日(日)14:00~16:00

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「White Eaves」‐2‐地鎮祭

 地鎮祭は快晴のもと。日差しが12月とは思えないほど。

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 今回の工事は、初めて仕事をする施工会社。社長は女性で「素晴らしい天気で、幸先良いスタートですね」と。

 もし雨が降ったら「雨降って地固まる」と言うのですが、こんなところに場数の差が出るのものです。

 流石は歳の効、といえば怒られそうですが。

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 2階には若いご家族で、お子さんは5歳、3歳の姉弟です。

 1階には、ご主人のお母さま世帯がある、2世帯住宅。敷地の間口が大きく、規模の大きな住宅です。

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 地鎮祭での私の仕事は、斎鎌(いみかま)で草を刈り取ること。

 折角なので、気合を入れて挑みます。

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 ご主人のよる鋤入れ。

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 ご家族による、玉串奉奠(たまぐしほうてん)。

 長男君は、ちょっと恥ずかしかったようで、お母さんに手を引かれてでした。

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 最後に、四方へ塩、米をまくのには、興味をもってくれたようです。

 少しでも記憶に残ってくれたなら、嬉しい限りです。

 この日の宮司さん。非常に声が大きく、気持ちの良い式典でした。

 それで、帰り際に「素晴らしい式典でした」と伝えました。

 プロというのは、なかなか評価されにくいものです。良かったことは良かった。そうでなかった場合は触れない。

 実務以外の私のスタンスです。

文責:守谷 昌紀

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「千葉の家」‐12‐竣工写真

■■■「セブンドリーマーズ銀座店」のオープニングセレモニー■■■
3月28日(金)-30日(日) 11:00-20:00 東京都中央区銀座5-8-3

550kmという距離を超え、そして厳しいコストの中、完成した「柏の家」。

写真撮影は、担当スタッフも連れて行きました。空は雲ひとつない快晴。

ご主人がこよなく愛するプレミアリーグのリヴァプール。そのホームスタジアム「anfield」がモチーフになっています。

玄関を入ると、右にあるのが「作業室」。奥さんが、木工細工をしたり、縫い物をしたりする部屋です。

ここで作品を作り、数ヶ月に一度、ワンデイショップを開きます

壁も自ら漆喰を塗り、照明なども全て奥さんのセレクト。作業室であり、アトリエであり、店舗であり。

スタッフはこの部屋に泊めて貰いました。

2階はLDKの1室空間。正面が北向き。南の奥に広いバルコニーがあります。

天井は4m以上。延べ面積26坪以上の広がりを出せたと思います。

向かって右にキッチン。袖壁後ろは、両面の全面収納になっています。

外からみると、丁度レンガが張り出している部分です。

見返すと、ダイニング後ろの大きな窓が見えます。

北側の光は明るすぎることがなく、思いきった開口計画が出来るのです。

水周りの上にはロフト。ここはサッカーミュージアムと呼ばれます。

リヴァプールと柏レイソルのお宝が展示されている、至福の空間。

訪れた際は、私が主寝室で夫妻がロフトへ。

しかし、こちらの方が寝やすいかも、と言っていました。

明るいバルコニーに面した浴室。ユニットバスですが、外部へ出られるよう、扉を設けました。

腰壁は高めに設定し、男性なら裸で外へ出られます。夢がかなったと、言って貰ったのです。

22日(土)は、朝から晩まで撮影。そして晩御飯は、大変なご馳走でした。

蒸し鶏、パエリア、デザート。美味しい料理でビールを頂き、12時まで盛り上がっていたのです。

フルコースに感激したのですが、朝ごはんは感動しました。好みでトッピングを選べる中国粥。優しい美味しさで、その心遣いがもう。

仕事をさせて貰い、宿泊付きのフルコース。こんな事を受け入れてよいのかとも思います。

しかし、共に戦ったのは事実。クライアントであり、戦友でもあるのです。

では、何と戦ったのか?コスト、期間、「一般的には」という慣習……

上げれば切りがありません。建築家と家を建てるのは、戦うことでもあるのです。

文責:守谷 昌紀

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