ゴールデンウィーク前は、くちばしの上唇が出来上がったところでした。
その後も現場は動いており、ようやく下唇も揃いました。
たかが庇、されど庇です。
建築においてのデザインとは、ただの装飾であってはならないと思っています。
必要なものを、「美」へと高める行為だと解釈しているのです。
外構工事は残っているものの、その全体像を現してくれました。
エントランスの扉が入り、その抜け感がよりはっきり分かります。
「模型通りに仕上がったな」はよくありますが、「模型よりいいな」と思うことは稀です。
手前味噌かもしれませんが、この建物は後者だと感じていました。
エントランスホールを入ると階段があります。
その右手に、青をテーマとした男子WC。
反対側には、赤をテーマとした女子WC。
当たり前の配色と言えばそうですが、床と奥の壁を統一することで、無垢感がでればと考えました。
2階にある共用WCは間をとって黄緑です。
大会議室から階段を見返すと、大きなガラスの開口を中央に切ってあります。
大会議室なので、不透明のフィルムを貼る予定でした。
ですが、あまりにもマッチしているので、医師会の皆さんに、ブラインドを取り付けるという方法を提案してみようと思っています。
一番奥のトップライトはまだ覆いがついているので、手前2ヵ所から光が落ちています。
かなり迷った床の色合いも、これで良かったと確信がもてたのです。
工事も終盤、美装に2人の職人が入ってくれていました。
ピカピカの状態で、引渡したいとの思いは、私達も現場も同じなのです。
昨年の2月にスタートしたこの計画も、残すところ1週間となりました。
来週、2階のガラス手摺がとりつけられ、大会議室の絵画が飾られると、全てが完成です。
名残惜しくも、楽しみでならないのです。
文責:守谷 昌紀
■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【News】
■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日に「碧の家」掲載
■『houzz』4月15日の特集記事 に
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載されました
■大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
■ 『住まいの設計05・06月号』3月20日発売に「回遊できる家」掲載
■『homify』6月29日に「回遊できる家」掲載