上棟が終わると、現場は慌ただしくなってきます。
大工工事に加え、水道などの配管工事、電気工事なども始まります。
昨年から、現場に掲示し始めた横断幕。
ちょっと上部がたわんでおり、監督に修正をお願いしました。
何と言っても事務所の顔ですから。
内部では、壁の下地工事が進んでいます。
この段階を過ぎると、構造体は見えなくなります。
これらの柱と梁がこの建物を支えているのですが、階段の取りつく所は、かなり考えました。
この時期、クライアントとスイッチ、コンセントなど、部屋内にでてくるプレート類の位置を確認します。
現地で見るのが、やはり一番です。
この箇所はスイッチが多すぎるので、分散することにしました。
下地の工事中につき、全てが出来上がっている訳ではありません。
そんな場所では、床にチョークで描くなどして、なんとか体感して貰うのが重要なのです。
打合せのあと、施工会社が用意してくれた御幣(または幣束(へいぐし))に記名して貰いました。
私達設計者と施工会社も名前を入れて、屋根裏の一番高いところに供えます。
天井を貼ったあと、もう見ることはありません。
建物の一番高い所から、家内の安全を見守っているのです。
文責:守谷 昌紀