「サンルームと吹抜のある家」-6-スイッチ、コンセント

 上棟が終わると、現場は慌ただしくなってきます。

 大工工事に加え、水道などの配管工事、電気工事なども始まります。

 昨年から、現場に掲示し始めた横断幕。

 ちょっと上部がたわんでおり、監督に修正をお願いしました。

 何と言っても事務所の顔ですから。

 内部では、壁の下地工事が進んでいます。

 この段階を過ぎると、構造体は見えなくなります。

 これらの柱と梁がこの建物を支えているのですが、階段の取りつく所は、かなり考えました。

 この時期、クライアントとスイッチ、コンセントなど、部屋内にでてくるプレート類の位置を確認します。

 現地で見るのが、やはり一番です。

 この箇所はスイッチが多すぎるので、分散することにしました。

 下地の工事中につき、全てが出来上がっている訳ではありません。

 そんな場所では、床にチョークで描くなどして、なんとか体感して貰うのが重要なのです。

 打合せのあと、施工会社が用意してくれた御幣(または幣束(へいぐし))に記名して貰いました。

 私達設計者と施工会社も名前を入れて、屋根裏の一番高いところに供えます。

 天井を貼ったあと、もう見ることはありません。

 建物の一番高い所から、家内の安全を見守っているのです。

文責:守谷 昌紀

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