先週、基礎の打設が終わった「コンクリート打放し H型プランの平屋」。
週末、定例打合せがありました。
Hの横線が二つの棟を繋ぐので、そこがエントランスになります。
エントランス奥には裏庭があり、この空間もなかなか魅力的な空間です。
南には、旧家としての和の庭が残っています。
LDKの開口は、これらに面して開かれています。
灯篭があったり、カエル石があったり。
ミニマルな建物とこれらの外部を、どう結び付けるかも腕の見せどころです。
CGのアニメーションをUPしてみます。
打ち放しの建築は、コンクリートのソリッド感、ガラスの透明感をどう連続させるかが大切です。
コンクリートの強度を活かし、かつ閉鎖的にならないよう腐心するのです。
南からは光を取り込むために、ガラスの透明感が主役になります。
俯瞰で見ると、そのリズムが分かりよいでしょうか。
エントランスからの景色。
90度右に曲がるとLDK。
西にキッチン。
東にはテレビを含めた飾り棚があります。
子供部屋も、出来る限りコンクリート打ち放しの良さを引き出したいと考えました。
キッチン裏には奥さんの家事室も。
極めてシンプルに、2つの棟を中央の動線でつないだコンクリート打放しの平屋。
打ち放しはやり直しが効かないだけに慎重に現場は進んでいます。
連続するソリッド感と透明感。
これこそが打ち放しの魅力だと思うのです。
文責:守谷 昌紀
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