正面に「7月 OPEN」の横断幕がとりつけられました。
この建物のイメージカラーは白と薄紫。
それに合わせせて、クライアントが準備してくれたものです。
横断幕が張られているのは、ちょうど2階の大開口部の位置。
上品かつシンボリックな建物を目指しています。
この敷地が台形であるがゆえ、面白い空間が生まれます。
これは院長室の前にあるバルコニー。
現在はブルーシートがかかっていますが、休憩時間には、ここから空が見上げられるのです。
間接照明の真っすぐな光のラインが、斜行する壁をより明確にしてくれるはずです。
さらに、陰影でそのフォルムを明確にするため、当初は庇をデザインしていました。
しかし減額調整でそれらは全て中止。何とか実現できないかと、しつこく現場に相談中です。
パソコンが普及して、アイコンという言葉がよく使われるようになりました。
もとはイコンが語源で、ギリシャ語でイメージを指すとあります。
一度訪れてくれた人の頭の中に、アイコンとして、像として残るようなクリニックにしたいのです。
文責:守谷 昌紀