昨日、2回目の中間検査が終わりました。
建方が始まったのが9月15日。柱や梁を組みあげる日数は、2、3日が一般的です。
その後、筋違を入れたり金物を付けて、審査機関の中間検査を受けます。
それらも含めて、建方から1週間から10日程でしょうか。
最近の木造は、前もって部材が工場で加工されてきます。
それで以前に比べて、建方の工期が短くなったのですが、今回は時間が掛かったのには理由があります。
Rの壁面があったり、船の舳先のような梁組があったり、機械で加工できない部分が多くあったのです。
これらの大工の手仕事による加工を、手刻みと言うのです。
本来は、いわばここが腕の見せどころなのです。
ようやく3階まで形になったのが、先月の終盤。
そして昨日の検査となったのです。
検査は主に構造体を緊結する金物と、耐力壁と言われる、構造体の強度に影響する部分のチェックになります。
もちろん全てクリアしました。
プロジェクト名の、吹抜も形になってきました。
なかなか気持ちの良い抜け感です。
舳先のような形をしているのはサンルームです。
その屋根の下地が見事でした。
手間の掛かったところは、確実のその手跡が残ります。
人の目は、自然とそういう部分に目がいくものです。
サンルームと吹抜けはリビング・ダイニングを介してつながっています。
昨晩は、クライアントと各部屋の仕上材の詰めをしていました。
決めるといういことは、迷い、プレッシャーの掛かることですが、決まった跡のクライアントの表情は一様に晴れやかです。
迷い考えた時間は、確実に空間に反映されるもの。迷って過ぎということはないのです。
文責:守谷 昌紀