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枚方「さかたファミリー歯科クリニック」‐4‐成長できる

 今日は生憎の雨ですが、今年の5月は天候に恵まれました。

 「さかたファミリー歯科」は、幹線道路に面したクリニックです。

 車で来院される方には、5台の駐車スペースを確保しています。

 道路は敷地の北側にあり、エントランスは西向き。

 エントランスホールに入ると、受付、階段、そして広い通路に繋がっているのです。

 通路は待合を兼ねた空間になっており、左側には診察室が並びます。

 最も広い診察室にはチェアが3台入る予定。

 それらはパーティションで区切られますが、その奥には個室が2部屋あります。

 2階にも、3台のチェアを設置できるスペースがあり、最大8台のチェアが設置できる建物となっているのです。

 オープン当初は3台からのスタートなので、成長できるクリニックなのです。

 エントランスを見上げると吹抜け。

 2階ホールは、L字の大きな窓とトップライトから光が落ちてきます。

 このオープンな空間は、キッズスペースとして開放される予定。

 2階ホールの奥にある空間は、将来的には個室としてチェアが置けるように配管が準備されています。

 院長室は2畳弱の小さな空間ですが、1畳ほどの専用バルコニーをとりました。

 4畳ほどあるスタッフルームにも、南向きのバルコニーを準備しています。

 日々の仕事の中で、プライバシーが保たれた小さな外部が、心に潤いを与えてくれるのではと考えたからです。

 建築は無機物です。しかし人の愛情によって変化も成長もします。

 院長、スタッフの皆さん、そしてここを訪れる全ての人に愛されるクリニックを目指し、工事も終盤を迎えます。

文責:守谷 昌紀

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枚方「さかたファミリー歯科クリニック」‐3‐アイコン

 正面に「7月 OPEN」の横断幕がとりつけられました。

 この建物のイメージカラーは白と薄紫。

 それに合わせせて、クライアントが準備してくれたものです。

 横断幕が張られているのは、ちょうど2階の大開口部の位置。

 上品かつシンボリックな建物を目指しています。

 この敷地が台形であるがゆえ、面白い空間が生まれます。

 これは院長室の前にあるバルコニー。

 現在はブルーシートがかかっていますが、休憩時間には、ここから空が見上げられるのです。

 間接照明の真っすぐな光のラインが、斜行する壁をより明確にしてくれるはずです。

 さらに、陰影でそのフォルムを明確にするため、当初は庇をデザインしていました。

 しかし減額調整でそれらは全て中止。何とか実現できないかと、しつこく現場に相談中です。

 パソコンが普及して、アイコンという言葉がよく使われるようになりました。

 もとはイコンが語源で、ギリシャ語でイメージを指すとあります。

 一度訪れてくれた人の頭の中に、アイコンとして、像として残るようなクリニックにしたいのです。

文責:守谷 昌紀

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枚方「さかたファミリー歯科クリニック」‐3‐最後に笑う

枚方「さかたファミリー歯科クリニック」‐3‐

幹線道路に面した「さかたファミリー歯科クリニック」。

向かって左にみえる壁が、斜行しているのが分かるでしょうか。

敷地の一辺が斜めに広がっているのです。

幹線道路沿いの歯科クリニックなので、できるだけ駐車場を広くとりたいという要望がありました。

駐車場、またそれらのアプローチを確保した上で、プランをするとこのような形状になっていきました。

 

エントランスを入ってすぐのホールを見上げると、壁が斜めになっているのがよく分かります。

それらを利用して、小さいながらも、院長室、スタッフルームにも外光を取り入れる工夫をしました。

そして、これは減額案でなくなった庇。

何とか安価に、美しく作る方法がないか、監督と相談しています。

そのモックアップが上がってきました。この庇が、建物の形状を引き立てるのは間違いありません。

契約。コスト。全て理解しています。

しかし、思いで仕事をしなければ、経済効率という引き波に飲み込まれてしまうだけだとも思います。

監督の笑顔は、苦笑いか、満面の笑みか。

最後は後者になると決まっているのですが。

文責:守谷 昌紀

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枚方「さかたファミリー歯科クリニック」‐2‐上等上棟

 大安の昨日、「さかたファミリー歯科クリニック」が棟上げを迎えました。

 幹線道路沿いに建ちますが、あらためて大きなクリニックだと感じます。

 その大工工事をしきってくれる棟梁は41歳。

 脂がのりきっている感じです。

 この日は、4人のチームを指揮しての建方でした。

 正面開口部は、このクリニックの顔。

 棟梁とベテラン大工の2人が、手慣れた動きで、梁を叩き込んでいきます。

 仕事ができる人は、みていてもリズムがいい。

 それを確認するだけで、信頼できそうだなと思うのです。

 この大きな開口部は、エントランスの吹抜けに、北側の安定した光を供給してくれるはずです。

 午後4時頃、垂木を固定しているところまで見届けて、次の打合せに移動しました。

 棟梁とチームを組んでいた、ちょっとこわもてのベテラン大工。

 屋根上に声をかけると、思いもよらずはにかんだ笑顔で応えてくれました。

 自分の現場でなければ、絶対声をかけないくらいの迫力は持ち合わせていました。

 ちょっと不器用で、腕自慢が集まる現場が、私のもう1つの仕事場です。

 もし、全てロボットだけの現場になったら、違う仕事を考えます。

 やはり建築は、人がつくるから上等なのです。

文責:守谷 昌紀

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枚方「さかたファミリー歯科クリニック」‐1‐プロローグ

 1月6日(金)、無事地鎮祭を終えた「さかたファミリー歯科クリニック」。

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 枚方駅から東に延びる国道307号線と、JR片町線が交差するあたりに敷地はある。

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 敷地の面積は約300㎡。

 90坪ほどあるのだが、車社会ではこの広さは魅力になるはずだ。

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 快晴の下、地鎮祭をとりおこなった。

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 途中で大きな計画変更もあり、いつもながら、生みの苦しみとはこうまで厳しいものかと思う。

 しかし、完成した時には全てがストーリーとなるはずだ。

 この医院のコンセプトは「さかたファミリー歯科クリニック」という名称が全て表している。

 「家族で来院して頂き、家族として接するクリニック」

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 「家族として接する」という言葉を聞くまで、「ファミリー」が入る本当の意味を、私が分かっていなかった。

 医療とは最もシンプルな社会貢献の1つである。

 そこに、どれだけ心を込めるかで、全く別次元の行為となるのだと思う。

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 そこに建築がすこしでも貢献できればこれ程嬉しいことはない。

 家族で。

 家族として。

 キーワードはやはりファミリーなのである。

文責:守谷 昌紀

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