10月の最終週からようやく天候も回復。
「山本合同事務所」もようやく外部工事の目途がつき、内装工事が本格化しています。
壁、天井の塗装がはじまりましたが、1階駐車場はまだ下塗りの段階。
2階ワークスペースはほぼ塗装も終了です。
このオフィスは壁紙を使っておらず、エマルジョンペイントという、漆喰のような肌合いの塗装を仕上げとしています。
空間が優しくなるのです。
ワークスペースの吹抜けは、タワー状の足場があるうちに仕上げなければなりません。
11月に入ってから再び現場へ行くと、家具が搬入されてきました。
オーバルカウンターがワークスペース中央に据えられ、空間が引き締まります。
夕方、クライアントも交えて、LANのネットワーク、電話等の打合せ。
それぞれの席に、どのような配線を送るかを、1席ずつ確認して行きます。
3階は吹抜けと繋がる、リビングのような空間。
休憩室、打合せ室など使い方は様々です。
小振りな無印のキッチンが入り、イメージが明確になってきたと思います。
舞台なら、主役、ヒロイン、仇役、脇役があるように、建築にも配役があります。
このオーバルカウンターはこの建物においてはまさに主役。
ワーキングデスクという機能を満たし、中央に緑を内包する形状は、この空間のためだけにデザインしたもの。
現時点での手応えは十分です。
このあと、続いてヒロインも登場します。
山本合同事務所劇場はクライマックスに向かうのです。
文責:守谷 昌紀