「境内の中の家」-1-一年点検

 UPが遅くなりましたが、先週末「境内の中の家」の一年点検でした。

 前回訪れたのは、昨年の夏祭り。およそ半年振りです。

 ご主人は残念ながら急に地鎮祭が入ったとの事で、30分ほどしか会えませんでした(神主さんなので)。

 是正箇所としては、木製建具の動きが悪い所が3ヶ所。

 工務店の監督に、工事の日時と報告の連絡をお願いして、奥さんと少しお話していました。

 この春5年生になるお兄ちゃんは野球が大好きで、真ん中のお姉ちゃんは3年生。末っ子の妹さんは来年から保育園へ。

 ホームベースはお祖父ちゃん手製だそうです。

 お祖父ちゃんは宮司さん。

 計画を始めた時は、末っ子の妹さんは2歳でした。

 2年と少しで随分お姉ちゃんになりました。

 その頃から愛嬌たっぷりでした。

 帰りは、奥さんと、一番下の娘さんが見送ってくれました。

 3人の子育てをしている奥さんに、「来年からは少し寂しくなるかもしれませんね」と聞くと、「そうかもしれませんね」と。

 中庭には、計画当初は減額で無くなっていたモミジが植わっていまいた。

 家も家庭もどんどん変化していくのです。
 
文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-17-手直し、そしてエピローグ

 先日、内部の撮影を終えた「池を望む家」ですが、少し手直しが有ったので、見に行って来ました。

 工事は順調に進んでいたので、週明けには全てが完了しそうです。
 
 外観の撮影はお隣りが、竣工してからのなので、私はまだ何度かお邪魔することになります。

 監督と打合せを済ませた後、お子さんと遊んでいました。

 お父さんがコーヒーを入れる準備をしていると、急いで手伝をしてくれます。

 お湯を沸かすケトルも、なかなかに良い感じです。

 土曜日の午前中。特有の緩やかな空気もあり、心地よい時間でした。

 もし「家は誰のもの」という問いがあれば、家族のものと答えます。

 一人暮らしの人で、家には凄くこだわりがあると言う人も居ます。

 しかし、やはり家族の為に、すこしでも良い家を、少しでも良い空間を願うのだと思うのです。

 この家の中で、家族の歴史は紡がれ、受け継がれて行きます。

 そう考えた時、とてつもない責任を感じ、それと同じくらいの遣り甲斐を感じるのです。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-16-竣工写真

 今週の月曜日、竣工写真の撮影に行きました。

 天気予報をにらみながら決めたのですが、晴れたり曇ったりの天気。隣地が建築工事中ということもあり、この日は内部だけにしました。

 まずは1階廊下から。

 この廊下には本棚があったり、机があったりと、なかなか楽しい感じです。

 勉強机はクライアントが一番勉強しやすいよう、かなり高い位置に設定しました。

 加えて、眺めも抜群です。

 お子さんにも撮影の度にあっちへ行って貰ったり、こっちに行って貰ったり。

 撮影は住んでいる方の協力あってこそ。いつも感謝しかありません。

 次は隣の家が竣工する春あたりに、外観を撮る予定です。
 
文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-15-さらに検査

 先週末、完了検査が終わったのですが、外部を中心に若干残工事が出ました。

 その検査に行って来ました。

 庭などの外部工事は、搬入経路確保の理由から、やはり最後になります。

 何度も繰り返される減額作業の中で、生き残ったこのデッキ。

 2階からの景色も抜群ですが、ここは座禅でも組んでみたくなります。組んできました。

 上を見上げれば、2階部分にあるバルコニーの床です。

 その上部の屋根も大きく張り出し、その中に光が落ちる部分を設けました。

 イメージとしてはこの外部空間を建物がしっかり捕まえている感じです。

 池の対岸には竹をはじめとする木々が生い茂り、隣接するバス道からの視線を遮断してくれます。

 その竹の隙間から撮ってみました。池の上に建つ姿が良く分かります。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-14-完了検査

 今日は、朝から建築確認申請の完了検査がありました。

 外部の工事は少し残っていましたが、検査は問題なくクリア。

 無事、完了検査済書が発行されました。

 7月下旬から5ヶ月掛かりましたが、何とか明日の引越しに間に合いました。

 午後からは、クライアントへ取扱い説明と引渡しです。

 各工事の担当者が説明してくれるのですが、色々な設備を使いこなすには、少し時間がかかるかもしれません。

 それほど、最近の住宅には様々な機器が付いています。

 キッチンのコンロ一つにしても、何と便利で、何と複雑なことか……

 それぞれの場所に、様々な思いがありますが、今日で私達の手を離れます。

 冬の夕暮れがそうさせるのか、今日はすこし……

 クライアントから感謝の言葉を貰いました。勿論、仕事人としてこの上ない喜びです。

 計画の間に出産された事もありますが、ほぼ2年のに渡っての仕事でした。

 考えてみれば、いつもそんな言葉を掛けて貰いました。スッと言葉に出来る方なのです。本当に見習わなければなりません。スタッフ、家族にそんな言葉を果たして……

 心より感謝しています。
  
文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-13-竣工検査

 昨日は、当事務所の竣工検査に行っていまいた。

 脚立が無くなる前に、屋根の上に上がりました。

 大阪の南部にあるこの高台から、遠くは大阪湾の向こう、る六甲山で見渡せます。兎に角眺めが抜群なのです。

 玄関を入ると、天井にはスリットがあり、2階の光が階下にも届きます。

 まだ、残工事はありますが、今週末の検査機関の完了検査、引越しをなんとか迎えられそうです。

 かなり遠景ですが、前回と反対からの外観です。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-12-足場撤去

 12月中旬の竣工を目指して、現場は奮闘中です。そんな中、クライアントと現場で打合せしてきました。今回は主に、造り付けの家具や塗装についてです。

 「池を望む家」のテーマはいくつかありますが、1つに読書と勉強があります。

 クライアントは、とにかく読書と勉強が大好きなのです。そう書くと照れるかもしれませんが、間違いありません。

 1階廊下には本棚が3ヶ所あります。

 こだわったのは机の高さ。なんと780mmです。この件は竣工してから、ゆっくり書きたいと思います。

 本棚と壁の取合い部には10mmの溝があります。

 これを底目(そこめ)といって、違う素材がぶつかってくる時、縁を切って納める手法です。

 大工工事も塗装工事も大変ですが、特に細い刷毛でペンキを塗るのは大変です。

 しかし、その苦労の分、愛情の分、非常に美しい壁と本棚の関係が出来あがります。

 寝室のカウンター部は、柱、壁、天板、腰壁の全てが底目で見切られています。

 現場は非常に苦労していましたが、塗装が終われば、必ず誇らしい壁となるはずです。

 曇天ではありましたが、ついに足場が外れました。

 まずは、池の対岸からの姿を。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-11-定例会議

 建築工事の最中には、定例会議があります。

 定期的に、設計事務所と現場監督、各工事の責任者が打ち合せするもので、本工事では、前半は当事務所で、後半は現場で開かれています。

 現在は隔週、火曜日、現場にて。

 完成予定日まで一ヶ月を切り、多くの職人で賑わってきました。

 会議の机は2階の一番いい場所にありました。

 1:30pmから3時間程、ここが私の職場です。


 池側の大きなガラスが嵌め込まれました。

 足場とシートが取れる日までもう少し。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-10-位置決め 2

 クライアントには2週続けて、現場にお越し頂きました。

 前回、時間が足りなかった、タオル掛けなどの位置を確認して貰います。

 タオル掛けの位置は以外に難しいのです。

 タオルを2つ折りにするとおよそ45cm。その性格上、洗面カウンターと干渉する場合が多くあります。
 
 ご夫妻の身長差も加味して、今回は135cmを基準高さに設定しました。

 これは内部の手摺の取り付け下地。

 ガラスの手摺が付く場所ですが、隠れてしまうところで支持するので、ここが大事です。

 同じく階段も、美しく仕上げようと思えば、見えない部分が重要です。

 支える部材をササラと言いますが、一手間掛けるとそのモノ自体が美しくもあります。

 隠れる部分でも、人が目にした時、美しいと感じることは大事です。

 人の目は本能的に、安全、機能的など見分けると思うからです。

 池の対岸は紅葉していました。

 この眺めが、この土地にクライアントを導いたのです。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-9-位置決め

 今日はクライアントに、現場でスイッチ、コンセント等の位置を確認して貰いました。

 まだ壁も仕上がっていないところで、完成した姿を想像するのは、仕事にしている人間でも大変です。

 今までも色々やってきましたが、結局、脚立、テープ、チョーク等、あるものを使って、何とかその大きさを再現するのが一番と考えるようになりました。

 実際には、早い段階で仕込んでおきたい物もあります。

 十分わかっていますが、この過程を踏んでからが最終決定で、その前に施工する場合は変更の可能性がある事を了承してもらいます。

 フロアーコンセントも少し変更が出ました。しかし、床、壁、天井が仕上がってからよりはずっと対応しやすいのです。

 現場にある木材などを積んで、カウンターの高さを決定し、付近のコンセント位置を決めました。

 コンセント、スイッチなどは型紙を現場に貼りつけて、使い勝手を見て貰います。

 朝10時から始めて、昼の1時半まで続けましたが、来週に持ち越したものも出ました。

 クライアントには多くの時間を割いて頂きますが、「現場に来るのが楽しみ」と聞くと創り手としては嬉しい限りです。

 大きな意味で、すでに建築としての概容は決まっていると言えます。しかし、家としての機能は、この辺りからの細かな打合せが大きく影響するのです。

 現場は細かくて大変だと思いますが、ついて来て貰うよりほか無いのです。

 文責:守谷 昌紀

『大改造!劇的ビフォーアフター』の匠としてや『住人十色』等テレビ出演しています。関西を中心に、ダイナミックな現場を、動画を交えてあますところなくお伝えします。