前日は竣工写真の撮影でした。
今日は引渡し。この日をもって、現場はクライラントの家へと変わります。
工務店から色々な説明があります。
こんな時、今まで自分の家のように出入りしていたので、一抹の寂しさも沸いてくるのです。
自分の家ではありませんが、このお風呂に入ってみたいと思います。
楽しい家になったののか、元気に暮らせるような空間になったのか。
今から仕事の総括に入りますが、何を置いても、後は長らく愛される事を祈るだけです。
文責:守谷 昌紀
今日は、朝から竣工写真の撮影です。
ようやくここまで来ました。いつも同じ話になりますが、一つの建築が出来上がる過程で、この日が一番気をもむのです。
理由は、自分がどれだけ望んでも頑張ってもどうにもならない天気に大きく左右されるから。ごく当たり前の話です。
加えて、写真家のスケジュール。現場の完成後でクライアントの引越し前でないとなりません。
今回も2日しかない中で、何とか快晴になってくれました。
2階の中庭に差し込む光が重要です。創り手としては、何とかその空間を伝えたいと望むのです。
デジタル全盛の世の中ですが、私はこのブローニという大きなフィルムを入れるカメラで撮ってもらうのが好きです。
写真家がフィルムを辞めたと言われればそれまでですが、出来る限りはこちらでお願いしたいのです。
質や奥行き間などが違うと言っていますが、実は後で修正の効かない一発勝負が好きなだけかもしれません。
その覚悟は、なんかしら写真の仕上がりにも影響してくると思うのです。
文責:守谷 昌紀
今日はクライアントと一緒に最終の検査に回ります。仕事が終わってから、現場に来て貰うので開始は7:00pmの予定。
私は一足早く5:00pmに到着。再度、全て検査に回ります。
植栽が入ると随分感じが変わります。お風呂からの眺めはOK。
3つほど工事が残ってしまったのは、一週間後の引渡し時にチェックする事になりました。
計画が始まって1年9ヶ月。完成の時を迎えつつあります。
私たちは仕事ですが、クライアントは当然別に仕事を持っています。家を建てるというのは、なかなかに体力の要る事なのです。
大きな夢がなければ、中々現実になりません。私たちはその夢を実現する大きな責任があるのです。
文責:守谷 昌紀
2008/9/11より、現場日記を始める事にしました。
建築が創り上げられて行く過程をお届けしたいと思います。池を望む家の上棟式からスタートするので、ここまでの過程も過去の記事としてUPします。
先週末、上棟式がありました。
式の場合でもと、準備をしていましたが、クライアントの希望で「めったに会う機会のない、現場の人達とゆっくり食事を」ということになりました。
ご馳走を用意して頂き、食事会が始まりました。
建築には20種前後の職種が必要です。今回は、大工、鉄骨、電気、水道、左官そして工務店と私達が出席させて頂きました。
どんな方がクライアントで、どんな家族が暮らすのか。現場の方が、実際に会うのはとても良い事です。
ようやく暑さも一段落し、建ち上がったばかりの家には爽快な風が吹き抜けます。
大阪府の南部には、灌漑用のため池が多くあります。この敷地はそのほとりの高台にあるのです。
屋根の上に上がってみました。ちょっと危険ですが眺めは抜群です。
文責:守谷 昌紀
本日は建築確認申請の検査機関の中間検査がありました。
前回の基礎配筋検査に続き、第二回目。
検査機関の担当者が、図面通り施工されているか、順にチェックして回ります。
鉄骨の建物の場合は建方工事完了時に検査を受けます。
鉄骨の構造体が出来上がり、デッキプレートというコンクリートを流し込めば床になる鋼材を据え付けた時が検査時です。
鉄骨は概ね、梁部分に継ぎ目があります。
その部分に添える鉄板、締め付けるボルトのサイズ、数、締付ける強さ等が構造図によって指定されているのです。
今回も無事中間検査は合格しました。
溶接工が屋根部分のデッキプレートに流し込むコンクリートを止める鉄板を溶接していました。
床、屋根部分が出来上がれば構造体はほぼ完成です。
文責:守谷 昌紀
8月に入って、内装工事が本格化してきました。
壁を貼ったり、床を貼ったり。
経験的に、この時期が室内は一番小さく感じます。
現場が始まり、現場との第1回目の定例会議の際、必ず伝えている事があります。
「皆プロだから、それぞれに、これは出来る、これは出来ないという基準はあると思う。しかし、感動出来るような建築を創ろうと思えば、今までこうだったからというレベルでは絶対駄目。色々言い分は有ると思うけど、自分の都合はまず一番後ろにしまって、何が一番良いかを皆で純粋に探そう」と。
市街地では、近隣の建物が迫り、施工が難しい場面もあります。そんな時こそ、職人の技とプライドを見せて欲しいのです。
文責:守谷 昌紀
本日は確認審査機関による中間検査がありました。
以前、建築確認申請(建築物が建築基準法に合致しているかの事前審査)をする際は特定行政庁、いやゆる役所に申請していました。
しかし、民に出来ることは民にという考えで、民間の検査機関に委託できるようになりました。今回は民間の審査機関に申請しています。
概ね2ヵ月を掛けて書類審査に合格すると、今度は現場での検査です。
今回の現場検査は中間検査が2回、最後にある完了検査の計3回。
中間検査の1回目は基礎の鉄筋検査。図面通り施工されている事を確認してもらいます。
例えば、柱を固定するアンカーボルトは直径何mmの鉄筋で、直線部が何cm、曲がり部が何cmなど、細かく指定されています。
一番底で建物を支える基礎盤も短辺何cmピッチ、長辺何cmピッチ等と指定されています。
無事、中間検査に合格しました。次の中間検査は建方工事完了時。鉄骨の骨組みが出来上がった時です。
文責:守谷 昌紀