「高台の家 RC打放しの家」‐10‐冒険は一旦終わり

 昨年の11月に完成した「高台の家 」

 SEIUNDOに続き、当社webサイトにUPしました。

101西外観 (2)

 先に自分でも撮ったのですが、はやりプロに依頼しました。今回は平井美行さん。

103北西外観

 2月11日だったか、この日は雲一つない快晴。

 全く雲の無い時間が、これだけ続いたのは数十年振りと聞きました。

 又聞きで、裏は取れていないのですが。

105北西からの街並み

 時折、薄い霞のようなものは出ましたが、本当に雲の無い空。

 利休だったか、一筋の雲が月に掛かるのが良いと言いました。

107南東外観

 その意味で、写真家は「少しくらい雲があってもいいかも」と言いましたが、それはそれ。

 特別は良いものです。

109北東外観

 足を止める人も、何人か居ました。

203ダイニング・キッチン夜景

 今回は人無しの写真ですが、落ち着いたら、家族に入って貰いたいと思っています。

205ダイニング・キッチン

 1階にはリビングを置かず、ダイニング・キッチンとしました。

 これが、プランに大きな影響を与えています。

209ダイニング

 大は小を兼ねますが、豊かは大のみには宿りません。

301エントランス

 コンクリートという、金額的にも高い躯体がゆえ、ボリュームは徹底的に拘っています。

303階段

 建築は、コストという縛りがあります。

 拘ったと言うよりは、精査に精査を重ねたというのが、本当の所でしょうか。

305ホール

 コンクリートと木という素材は、対比が本当に美しいのです。

307子供部屋

 キッチンの北にある子供部屋。

309寝室

 エントランス近くにある寝室。

 いずれも、大きすぎない適正なサイズを探りました。

401P室と縁側

 そして2階の縁側とバルコニー。

403P室西から

 ここを併せてリビングとしたのです。

 その室名は「P室」。その所以はここでは割愛します。

405縁側から

 霞のような雲がある、2階南側の景色。

409縁側の夕景

 そして夕暮れ。

507

 この空間が、幸せの景色を生んでくれると期待しています。

605

 坂のある街に浮かぶ。コンクリートBOX。

 シンプルで、抽象化された空間は、気持ちを投影しやすいという側面があります。

 ただ、ここには捨てる勇気が付いて回ります。

 クライアトと私達の冒険は、一旦終わりました。これからの暮らしが、それらを醸成してくれるのだと思います。

 そして、素晴らしい暮らしが醸し出されることを信じています。

文責:守谷 昌紀

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