各地に被害をもたらした台風11号。
「高台の家 RC打放しの家」もコンクリート打設予定日と重なり、気を揉んでいました。
通過が分り、昨日の夕方、工事をすると連絡がありました。
朝9時から、打設が開始されました。
鮮度が命の生コン。
プラントから打設までの猶予は90分です。
15人程のチームで打設は進みますが、常に時間との戦いなのです。
ベテランの監督が手にしているのは竹竿。
これで、壁の角など、コンクリートがしっかり入っているかを確認します。
コンクリート一筋35年。やはり経験がものを言うのです。
バイブレーターで、コンクリートに振動を与えます。
しかし、最後は人の手。
叩く。
叩く。
叩く。
型枠を木槌で叩き、密にコンクリートが入っているのか確認する為です。
やり難い箇所が大切なのは、どんなジャンルでも同じでしょう。
建築は総合力で勝負するもの。
しかし、現場ごとに集り、現場が終ると解散する、1回ごとのチームなのです。
文責:守谷 昌紀