「阿倍野の長屋」‐7‐間に合うのか

 元の竣工予定は5月末でした。が、未だ工事中。

 大規模な遣り替えもあり、クライアントには大きな理解を示して貰いましたが、引越しは7月10日に決定。待ったなしです。

 最近こんな事ばかり書いている気も……

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 昔から上町台地には、塚、古墳が多くありました。

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 通りがかりの旅人が、虫の声に聞き入り、命絶えたことを哀れんで、供養したことが始まりとあります。

 この季節の夜、古来なら想像できない程大きな、虫の音が聞こえてきたことでしょう。

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 歴史情緒に慕っている間もなく足場が取れ、塗り壁の外観が表れました。

 奥の最上部にあるのが、ロフトの窓。

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 窓枠塗装の最中でした。

 手前のLDKの正方形窓も見えます。

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 LDKとつながるロフトエリアは、この建物のテーマをよく現します。

 ロフトは子供部屋として使われ、その下に彼らの祖母の昼寝部屋があるのです。

 その段差が5段。

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 ロフトは高い位置でもLDKとつながります。

 ここから、クライミングウォールを伝って降りることが出来るのです。

 ここはこれからの楽しみ。

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 現場は、何とか7月10日に間に合わせようと、全力です。ただ、急いでいるからと言って、質を落とす訳には行きません。

 設計・監理という仕事は、この監理部分で、総合力を問われる気がします。

 しかし、良いイメージしか持っていません。この現場、兎に角面白いのです。

文責:守谷 昌紀

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