「黒壁の家」‐10‐竣工

 先週の金曜日、晴れ予報をみて撮影に行ってきました。

 もう一度、写真家に撮って貰いますが、まずは自分で撮影です。

 空を青く、建物をくっきりと。簡単なようで、難しいものです。

 濃い色の建物は、夕景が難しいのです。

 光が漏れ出すのが、白い建物より遅くなります。

 そのうち日が暮れてくる。相手は自然なので、待ったなしです。 

 LDKは2月でも十分光が差し込みます。

 中庭と建物の関係は、慎重に計画したところです。

 洗面は清潔感を大切に。

 鏡は後ろが収納になっています。

 浴室は、中庭を見ながら入れるよう。

 ともに、白と濃い色で構成しました。

 洗濯室は、天窓を3つ連続させています。

 これからの季節、花粉症対策にその価値が発揮されるはず。

 5m四方の中庭が、この家を活き活きとさせます。

 立地条件に関わらず、豊かな野外をいかに内部にへき入れるか。この変わらぬテーマを追求してきました。

 コンセプトは「孫が遊びにきてくれる家」。

 子供は厳しく育て、孫は甘やかす。これはご主人の哲学です。

 計画から1年半を掛けて、ようやく竣工しました。

文責:守谷 昌紀

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