「伊東内科クリニック」-22-グリーン

 クリニックのオープンも11月1日に決まり、現場はいよいよ最終段階に。


一ヶ所を残して、外観はほぼ全体が完成。

 イメージ通りのフォルムです。残す一ヶ所は、繊細に大胆に仕上げたい所です。

 光庭のタイルが貼り終りました。中央には木を植えます。

 待合のソファが搬入されてきました。メーカーの方も自ら陣頭指揮をとっていました。

 R形状なので、かなり精度が要求されます。

 僅かに合わない部分があり、1ピースだけ修正されることになりました。 それでも、イメージを決定付けるには十分なボリュームです。ぐっと引き締まりました。

 仕上げ、色、形状と、徹底的にこだわった座り心地の良いソファです。

 2軒隣に建つのが、グリーン調剤薬局。

 伊東内科クリニックの計画が決定してから、この地に建つことが決まりました。

 途中で追い抜かされ、1ヶ月先に完成したのです。

実は3日程前から私は風邪気味でした。薬局の方から、風邪薬を頂いたのです。本当に有難いことです。私が一番目のお客さんになれました。

 その名前の通り、徹底的にグリーンに統一されています。経営者の薬剤師さんに「なぜこの名前にしたのですか」と聞きました。

 すると、現場日記の第一回目に「コンセプトは、木の葉が揺れるクリニック」とあったからと言われたのです。

 背中がゾクッとする位の嬉しさと、身が引き締まる思いがしたのです。

 大変溌剌とした女性で、かつ人当たりが優しく、気持ちの良い方でした。

 内部を撮影しても良いですかと聞くと「どうぞ、どうぞ」と言って、そそくさと皆で奥に入られたのです。出来れば人物有りが希望だったのですが。

 光庭に植える木は、来週クライアントと買い付けに行ってきます。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm