「Shabby House」-30-ロケハン

5月17日(木)は1週間振りの「Shabby House」へ。

 重なる時は重なるものです。

 この日は雷雨の予報で、チンチン電車と地下鉄を乗り継いで。

 早めにお子さんを迎えに行き、ご主人が待ってくれていました。

 娘さんもあっと言う間に大きくなりました。

 現在のお気に入りは、テントの家のようです。

 先月の中頃、情報番組のディレクターから、この家を見せて貰いたいと連絡がありました。

 私は居ても居なくても良いという事でしたが、もし説明が必要ならと伺ったのです。

 来訪したディレクターは本日中に東京に戻りたいとのことで、早速夫妻が案内してくれました。

 この家が出来るまでのストーリーを、土地探し、「サロンのある家」のクライアントを介して私達の出会い、設計のコンセプト、物選びのこだわりまで、的確に説明してくれました。

 もう完璧でした。

 私が補足するようなことは一切無し。

 改めて、この家への愛情を感じました。

 ディレクターも、玄関ドア、酒部屋にはかなり興味を示し「是非取材させて頂く方向で」と新大阪へ向かったのです。

 その後、ビールを用意して頂き……

 こだわりのベルギービールが適度に冷えていました。

 オリーブの実、スモークチーズで乾杯。

 アンチョビで味付けされたオリーブオイルに野菜スティックを付けて。

 何が入っていたのか、最も重要な素材を忘れてしまったのですが。

 家のその後、子供のこと等話題はどんどん展開して行きます。

 クライアントとの四方山話は、最も楽しい時間です。

 「できれば、今後はご友人として」と言って貰ったのですが、説明をし、それは辞めておきますとお返事しました。

 私にとって、友人という関係より、設計者とクライントという関係の方が大切なのです。

 心地よい緊張感のなか、プロとしての技量が問われ、それに何とか応えられた後に出来る清々しい関係が、最も好きなのです。 

 何より真剣勝負の場が好きというのが、偽らざる本音。夫妻には良く理解して貰えたと思っています。

 何と言っても楽しい時間で、帰りは終電。ちょっと長居しすぎましたが。

文責:守谷 昌紀

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。