四代住み継ぐ「薪ストーブのある入母屋の家〈リノベーション〉」‐2‐進化と雰囲気、どちらが大事

【本計画は、完成後の現場日記公開です。今回は2021年1月12日時点の記事です。】

工事はスタートしたのですが、庭の解体撤去、工事の許可などに時間が掛かってしまいました。

特に大きな石垣の撤去はかなりの難工事に。あっという間に2021年がスタートしました。

年始初の現場は、瓦屋根に雪が少し残っていました。

内部解体はどんどん進んでいます。

基本は手ばらし。

寒い中、汗をかいてくれる職人が居てくれるので、リノベーションが成り立つのです。

10日後にくると、ほぼ解体が完了していました。

景色がダイナミックに変化していくのは、フルリノベーションならでは。

およそ60年前の痕跡が次々にみえてきます。

土壁もしっかりしたもの。

地面も乾燥していて、環境は非常に良好といえます。

この時代の屋根下地は、バラ板であることが殆どです。

木のスライスを何層も貼り付けて平板状にしたものが構造用合板です。

建築材料の進化によって生まれた構造用合板は、強度も強く工事の精度も高いのです。


しかし、バラ板から漏れる光はさながら木漏れ日のよう。

進化と雰囲気。

どちらも大切ですが、明確に説明できないからこそ大切なものもあると思うのです。

文責:守谷 昌紀

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【News】

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■■■  

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀(著)

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