スーパーレジン工業は、FRP(繊維強化プラスチック)成型のパイオニアである。
2010年に日本に帰還した惑星探査機「はやぶさ」にも部品を供給。太陽の塔の顔部分も、彼らの仕事である。岡本太郎とコラボレートして出来上がったものだ。
FRPはガラス繊維など、繊維と色々なレジン(樹脂)を複合して製造される。
中でも、炭素(カーボン)繊維を用いたものをCFRPと言う。<宇宙、国防機器に関わることで培った高い技術力。 これらを用いたCFRPを使い、宇宙品質のゴルフシャフトを供給することになった。この目的を達成する為、立ち上げられたのが「Seven Dreamers」というブランドである。
個々のゴルファーによって、スイングスピード、手首の使い方などは千差万別。
よって、あるゆる角度からスイングを測定。その上で、最も適切な、シャフトの剛性、しなり、ねじれ剛性まで設計。唯一無二の性能を持ち、かつ宝石のように美しいゴルフシャフト。それを1週間で届けようという計画だ。
銀座ギャラリーはその旗艦店としての役割を担う。また、芝公園ラボは本社と共に、研究所の機能を併せ持つ。そのデザイン、設計をすることになった。
2月中旬にジャパンゴルフフェアが開催される。その場で、そのシャフトは発表される予定。
よって、それまでに店舗も完成が求められている。スケジュールも宇宙品質である。
「Seven Dreamers」が扱うのはゴルフシャフトだけのブランドではない。その夢には続きがある。医療、家電……
「測定できないものは作れない」という言葉が印象に残る。彼らはどんな夢を見せてくれるのか。それらに相応しい、空間を創造したいと思う。
文責:守谷 昌紀