(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐6‐園長先生きたる

 寒い中でも、日が差せば見た目は春。

 暦の上では立春を過ぎました。

 「トレジャーキッズたかどの保育園」は4月開園。2月はめまぐるしく現場が進んで行きます。

 定例打合せが週1回あるのですが、その前に現場を見て回ります。

 2階は、3歳から5歳の園児室と大きなホールがあります。

 屋外階段、屋内階段、そしてエレベーターで2階へアプローチできるのです。

 1階のホールから中部を見渡すと、外壁がピンクになっています。

 これは硬い発泡スチロールのような断熱材が吹き付けられたもの。外気に接する壁は、全て断熱が施されています。

 奥へ歩いていくと、ヘの字に曲がっている所が0歳児室になる予定。

 ここにトップライトから光が落ちてくるのです。

 屋内階段から2階へ上がってみます。

 右奥にみえるのがトップライト。この光が1階へ落ちるのです。

 この日は、園長先生が初めて現場にこられ、ぐるりと案内させてもらいました。

 トップライトの前には、曲面壁ができ、その上部にある窓から光がこぼれてきます。

 向かいにはこの大開口があり、とても明るい空間です。

 更に、最も大きな園児室と繋がれるようになっています。

 合せて約80畳の大空間が生まれるのです。

 園長先生から「お遊戯会の舞台として使えるでしょうか?」という質問がありました。

 とてもいい舞台になると思います。

 現場案内が終われば、仕事が終わりではありません。

 そのまま現場事務所へ移動して、定例会議がスタート。

 運営会社の担当者の方と園長先生。施工会社の現場所長と、電気設備、機械設備の担当者、そして私と田辺さんの7人で、打合せは4時間超。

 途中、入れ替わり立ち代わり、他の業者さんもやってきます。

 毎週金曜日の午後は、ほぼこの現場へエネルギーを費やしてきました。

 建築で一番面白いのは、創り上げていく過程です。

 そこにフォーカスしたのが「大改造!!劇的ビフォーアフター」でした。

 全ての工程の、初めと終わりを全てVTRに収め、その素材を編集するのです。

 諸事情により、レギュラー放送はなくなったのですが、匠的に言えば面白いに決まっていると断言できます。

 この舞台がどうやって生れてきたのか、先生方、親御さん、なにより園児の皆さんに知って欲しいと思うのは、創り手のエゴでしょうか。

 そのくらい現場は面白いし、過程が愛着を生むのです。

文責:守谷 昌紀

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『住まいの設計05・06月号』3月20日発売に「回遊できる家」掲載

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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