「White Eaves」‐1‐プロローグ

 仕事の場は、常に競争です。

 「White eaves」は、ネット上のコンペでした。

 参加した経緯、選んで貰った過程は4月、日記に書きました。

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 しかし、実際に工事請負契約に至ったのは12月7日。

 コンペのスタートから、1年2カ月掛かってしまいました。

 「申し訳ありません」という気持ちと、「とことん付き合います」という気持ちの、両方があります。

 何度も見積り調整を行い、納得して貰えるところまで、ようやくたどりつけました。

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 敷地は北側に道路がありますが、この道は一方通行です。ところが、抜け道になっているようで、結構な交通量があるのです。

 車で仕事から帰ってきた際、まずは仮駐車。そして、後続がないのを確認できたら、ゆっくりと車庫入れ。

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 この、駐車時のタイヤの軌道から、プラン、フォルムを練って行きました。

 デザインという言葉が、機能を犠牲にし、表面上のことを指している場面が、本当に多くあると感じます。

 それらは、本来デザインと呼ぶべきものではありません。デザインとは、良心にうったえかけるもので、必ず、分かち合えると信じるからこそ、意味があるのです。

 デザインを和訳すると意匠となります。匠として、物創りのプロとしての意思。

 その意思は正しかったのか。5月下旬に、問うことになります。

文責:守谷 昌紀

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